ブライダル業界の現状とウエディングプランナーの仕事の将来性

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ブライダル業界の現状とウエディングプランナーの仕事の将来性

これからウエディングプランナーを目指す方にとって、この仕事は将来どのようになるのか、もしなれたとしてどんなことが起こるのか、といった予想や展望は気になるところではないでしょうか?結婚式を取り巻く環境はこれまでの過去数十年間も変化してきましたし、これから先も変化を続けていくと思います。そんな時代の流れにともない、ウエディングプランナーに求めらることも変わっていくと思います。そこで、今回の記事ではブライダルマーケット環境の変化と今後の予測をもとに、ウエディングプランナーの将来性についてまとめました。これからプランナーを目指す方や将来について漠然と不安を感じている方にとって、参考になればと思います。

ブライダル業界の現状のトレンド

市場規模の推移

ブライダル関連市場の規模は以下の通りです。

挙式披露宴・披露パーティ市場 1兆2,900億円
新婚家具市場 2,360億円
新婚旅行市場 3,340億円
ブライダルジュエリー市場 3,270億円
結納式・結納品市場 204億円
結婚情報サービス市場 1,070億円
ブライダル関連市場合計 2兆3,144億円

各市場についての詳細は以下の記事にまとめてありますので、こちらも合わせてご覧ください。

ブライダル業界の市場規模はいくら?関連市場も含めた算出結果まとめ

規模感としては2兆円を超えている(結婚披露宴だけでも1兆円を超えている)一方、市場規模の推移という点では緩やかな減少が続いています(以下、出典:リクルートブライダル総研作成 婚姻組数予測

婚姻組数予測

市場規模が縮小していく主な理由は

  • 少子化(結婚適齢期の人口の減少)
  • 生涯未婚率の増加(結婚しない人の割合の増加)
  • 結婚式実施率の低下

この3つです。いずれもマクロ的な理由であり事業者側の努力でユーザー減少を食い止めることは難しく、その一方結婚式場の数は結婚式需要をカバーするのに十分な数すでにあるので、今後はより厳しい競争環境になってきていくことが予想されます。

ウエディングトレンドの推移

10年単位でみると、

  1. 派手婚(1980年代、バブル期)
  2. 地味婚(1990年代、バブル崩壊後~)
  3. アットホーム婚(2000年代、平成中期~)
  4. なし婚(2010年代、平成後半~)←今ここ

と、ウエディングのトレンドは常に変化してきていますし、その一方で結婚式を挙げる会場タイプの人気で見ても、

  1. ホテルウエディング
  2. レストランウエディング
  3. ゲストハウスウエディング
  4. 場所にこだわらないオリジナルウエディング←今ここ

このように、時代とともに変化してきています。この間、ウエディングプランナーという職業が新たに生まれてきたということはありませんが、それぞれの時代で活躍してきた人たちはこのトレンドをキャッチアップし、新郎新婦の理想の結婚式を作ってきた人たちです。

このように、マーケットを取り巻く状況やウエディングのトレンドは常に変化し続けてきていますし、これからも時代に合わせて変化していくでしょう。さて、このような環境下でウエディングプランナーの仕事は今後どのように変化していくでしょうか。

 

ウエディングプランナーの仕事の変化

新郎新婦の結婚式のプランニングをする、という大上段の職務定義は変わっていませんし、今後も変わらないでしょう。一方、先ほどのマーケット環境や社会一般に技術の進歩などに伴い、プランナーの業務は変化してきています。

  • ブライダルフェアが毎日行われるようになった(以前は一定期間ごとに1回だった)
  • 会場の成約方法が仮予約から即決主流となった
  • 固定プランなどのパッケージ販売からオーダーメイド販売となった
  • その結果、取り扱い商品が増え、覚えなければいけないことが増えた
  • ちなみにその結果、初期見積りから100万円近く上がる(打合せプランナー目線では上げる)のが一般的になった
  • 業務を回すのにシステムを使うことが一般的になった(見積りの作成や台帳の管理など)
  • 集客の方法がゼクシィ一本からウェブ広告やSNS活用など多様化した
  • 顧客の価値観が多様化したのでテンプレート接客では成果を残せなくなった
  • 結婚式場間の競争激化から、業績を求められる側面が強くなった

などなど。細かなところで言えばまだまだありますが、大きくまとめると「以前と比べて商品が複雑化してきており、システムを利用してよりお客様ごとにカスタマイズされた結婚式を提供するようになってきている」と言えます。

このような中でウエディングプランナーに求められる資質も変化してきており、業界や結婚式、お客様に対する思いだけでは足らず、

  • 業務システムを使えることITリテラシーがあること(例えばエクセルを使えないとかタイピングが苦手だと業務は厳しいでしょう)
  • 数字に対する意識を強く持てること(営業であることを自覚して業務に取り組まなければいけない)
  • 新しいトレンドや技術をキャッチアップしてお客様に提案できる勉強力があること

といった点も重要になってきています。特に2010年代に入ってからの技術の進化はすさまじいスピードであり(例えばLINEができたのは2011年なので10年たってないですし、インスタが日本に上陸したのは2014年なので5年も経っていません)、今後このスピードはより速まっていくことが予想されています。このような環境が変化に合わせて、ウエディングプランナーの仕事も変化していくことになるでしょう。

 

ウエディングプランナーの将来性について

では、このような変化が予想される中でウエディングプランナーの将来性はどうでしょうか?どのようなプランナーが生き残り、活躍できるのか、いくつかのポイントでまとめます。

定型的な案内だけをするプランナーは淘汰されていく

会場ごとのパッケージプランを定額で販売する、という時代はすでに終わりを迎えており、1組1組ごとのお客様に最適な提案をし、オーダーメイドで結婚式を作っていくことが一般的になっています。AI(Artificial Intelligence:人工知能)が世の中にだいぶ浸透してきており、定型業務はこれからどんどんAIに置き換わっていくと言われます。ウエディングプランナーも同様に、決まった商品を決まった方法で売ることしかできないような人は淘汰されていくと思いますし、あなたにしかできない提案、作れない結婚式がないと、プランナー間の競争も勝ち残っていけないと思います。

結婚式場の探し方が変わる、プランナーから選ぶ方法も主流になる

プラコレwecoなどのサービスがあるように、これまでのゼクシィやみんなのウェディング、ウエディングパークなどの「結婚式場を最初に決める」という方法から、「どのウエディングプランナーにお願いするかをまず決める」という方法にシフトしていくのではないかと思います(欧米ではむしろこちらが一般的です)。そうなると、デザイナーのポートフォリオのように、プランナーも担当した結婚式リストを公開し、それを見た新郎新婦が選ぶというのが一般的な流れになっていくので、プランナー個人のブランディングが非常に重要になってくると思います。

トレンドはどれくらいの時間をかけて変わっていくのか?

このような変化は高い確率で起こっていくと思いますが、とはいえIT業界などと比べると変化スピードはとても遅いので変化していくにはまだまだ時間は掛かると思います。例えば、ブライダル業界に大きなインパクトを残してきているCrazy Weddingができてから既に7年経っていますが、オリジナルウエディングという考え方がゼクシィに置き換わったとはまだとても思えないですし、そこまでマクロトレンドが変わっているわけでもありません。そのため後10年くらいは肌で感じる変化はないと思いますが、これからプランナーになる20代前半の方であれば、20年仕事を続けることに大きな変化が起こっていると思います。

ウエディングプランナーとして長く働くために必要なこと

これから先も長くプランナーとして働く上で重要になるのは「会社や会場ではなく、個人の高いスキルとブランディング」だと思います。働き方改革などの影響もあり、ウエディングプランナーに限らず副業解禁の流れやフリーランスになる人も増えてきています。フリーランスとして働く人も増えてきていますが、それだけで生きていくためには自分を選んでもらう理由が必要であり、それは個人のブランドによって作られるものです。今は結婚式場で働いている方も、10年~20年先の将来を見据えるのであれば「自分にしか作れない価値」「自分だから提供できること」など自身のブランドにつながることを意識して日々の業務に臨むべきだと思います。

結婚・出産後も共働きをするならウエディングプランナーの次のキャリアも考える

結婚式場でウエディングプランナーとして働く場合、どうしても土日祝日の出勤は必須、かつ労働時間も長くなってしまいます。最近では時短勤務のプランナーも増えてきてはいるものの、子育てをしながら土日出勤固定でフルタイムは相当難しいと思います。家族や住む環境などにもよるので一概には言えないものの、もし結婚・出産後も仕事を続ける希望がある場合は、先ほど紹介したようにフリーランスとして自分の自由な時間で仕事をするか、プランナーの経験をを活かしたネクストキャリアを考えておく必要があります。

結論は?

ウエディングプランナーと言う職業は、近い将来なくなる職業ではないと思いますが、マーケット環境、求められる資質はどんどん変わっていくので、今のうちからそれを理解して仕事できる人が生き残っていくし活躍できる世界になっていくと思います。

 

まとめ

ブライダル業界のこれまでの変化とウエディングプランナーと言う職業の将来予測についてまとめました。いいことだけではなく、ネガティブな側面も書いてしまいましたが、「人の幸せに携わる仕事」というのは多くありませんし、非常にやりがいを持って取り組めるという点は今後も変わらないでしょう。そんな中で仕事を続けていけるように高い目的意識を持って仕事を続けてもらえたらなと思います。

 

おわり

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