更新日 2019年11月25日

ゼクシィ結婚トレンド調査2019を読んでみた

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先日公開された「ゼクシィ結婚トレンド調査2019」。毎年リクルートブライダル総研から発表されているブライダル業界関連の大規模な調査レポートで、参考にされている方も多いのではないかと思います。そこで、今回は2019年の調査結果を見て、私が個人的に気になったところをまとめてみました。

ゼクシィ結婚トレンド調査2019の概要

本記事の内容は、ほぼすべて「ゼクシィ 結婚トレンド調査2019調べ」です。画像のキャプチャ入れようかと思ったのですが、詳細確認したい方は上記リンクから該当ページへお進みください。
 

調査概要

挙式や披露宴・披露パーティ実施の検討開始時期と決定時期(p29)

検討開始時期が前年調査比でかなり遠くなったようです。情報化社会が進むとネットでほとんどの情報収集や検索が可能になるので、検討期間(検討開始~決定時期)が短くなる傾向がありますね。

結婚式の準備を行う際に利用した結婚情報サイトのアプリを利用したツール(p31)

複数回答可ですが、スマホが85%以上。結婚情報サイト運営者はもちろんですが、結婚式場もホームページを作成、改修する場合はスマホを起点に考えることが必須です。

項目別平均費用一覧(p41)

挙式・披露宴の平均単価が372万円(2018年)→377万円(2019年)。2013年比較だと約27万円もアップ。組単価の二極化が進んでいると思います。
 

第 1 章 仲人、結納・両家の顔合わせ、菓子まき・菓子配りについて

特に気になったところはなし。
 

第 2 章 婚約記念品について

婚約指輪を検討する際に利用した情報源(p78)

結婚情報誌、結婚情報サイトが激減してSNSの比率が激増。SNSの重要度が増してきていることがわかります。
 

第 3 章 結婚指輪について

結婚指輪を検討する際に利用した情報源(p100)

婚約記念品と同じく、結婚情報誌、結婚情報サイトが激減してSNSの比率が激増しており、SNSの重要度が増してきている。
 

第 4 章 挙式会場・挙式形式について

挙式会場(p110)

一般の結婚式場がかなり増加し、海外の教会が前年比40%減。リゾ婚ニーズ減少??

希望していた挙式形式(p111)

ここ6年間で緩やかにですが、キリスト教式から神前式・人前式にニーズが移っていっていることがわかります。

挙式を実施した月(p115)

全体の傾向は変わらずですが、7-9月(特に8月)の割合が落ちています。毎年夏が暑くなってきている(ように感じる@東京)のでその影響もあるのかもしれません。

挙式の実施曜日(p116)

平日の割合が11%もあることが意外!

挙式実施日の暦〔六輝〕(p118)

覚えていない(≒気にしていない)が20%以上いる、赤口より仏滅の方が割合が多い(おそらく特典が多くつくから)、というのは知っておいた方がよいと思います。

海外挙式の実施地域・国(p120)

前年比でハワイが10%減少、グアムが10%上昇。予算、準備の大変さなどがこのトレンドの変化の理由か?
 

第 5 章 披露宴・披露パーティ会場、披露宴・披露パーティ形式について

披露宴・披露パーティを実施した月(p131)

先ほどの挙式の実施月分布と同じくですが、8月の受注取る難易度マジで高くないですか?ここまで取りにくいんだったらいっそのこと8月の結婚式受注を完全ストップして、別のマネタイズ施策を企画するのもありな気がしますね。

披露宴・披露パーティの実施会場(p135)

前年比で一般の結婚式場が6%増、ホテルが減少。年次誤差の範囲とも見れますが、2013年と比較すると明らかに一般の結婚式場が増えていることがわかります。

披露宴・披露パーティ会場予約時に想定した招待客人数(p138)

傾向は前年と変わらないですが、30人未満の少人数婚と60名~80名の一般的な披露宴スタイルのユーザー層が明確に二極化していることがわかります。30名未満を検討しているユーザー層が15%近くもいるなら、この属性向けのプロモーションも必要だと言えるでしょう。

試食のタイミング(p147)

会場を決める前に試食をした人の割合が年々増えてきています。ブライダルフェアで集客を勝ち取るために試食はもはやマストコンテンツだと言えるので、その影響もあると思います。お客様にとってはいいことだと思うのですが、式場側の負担も大きいんですよね…。是非は難しいところです。

披露宴・披露パーティ会場を検討する際に利用した情報源(p154)

結婚情報誌、結婚情報サイトが大幅減少、結婚紹介所とSNSが増加。ハナユメの躍進もあるとは思うのですが、

  • 結婚情報誌は加工されすぎた情報でわからない
  • 自分で調べるも情報が多すぎてよくわからない

→だからSNSで先輩花嫁の投稿を見たり、直接人に相談しよう、という流れが増えている、という予想です。

問合せ・資料請求をした会場数(p155)

平均会場数が3.2、で前年から-0.6、2年前から-1.3会場。直接問合せをしなくてもネットやSNSで得られる情報がたくさんあるので、問合せ会場数が減っているのでしょう。逆に言うと問い合わせが来たときの検討確度はかなり高くなってきているので、業界全体で見たときの成約率は高くなっていると思います。

訪問した会場数(p156)

訪問した平均会場数が2.7、ということは、裏返しで考えると平均成約率は約37%だと言えます。1顧客当たり2.7会場見学なので、2.7会場当たり1成約が発生していると読めるからです。以前は平均3会場見学していると言われていますが、先ほどの理由と同様にどんどん見学会場数も減ってきていますね。見学前の情報収集力が高くなってきているからと言えるでしょう。

実施した会場は何件目に訪問したか(p158)

見学1件目の成約率が約44%!平均よりもかなり高いです。集客担当者は、どれだけ最初の見学会場として呼び込むことができるかの重要性がかなり高くなってきています。

ブライダルフェアの予約方法(p163)

「結婚式場紹介所を通して予約した」が30%を超えており、前年からかなり高くなっています。これはかなり意外ですが、自分で調べるより専門家に聞いてみようという方が増えているようです。となると、いわゆるエージェント訪問など対エージェントの対策がより重要になりますね。
 

第 6 章 挙式、披露宴・披露パーティの費用

挙式、披露宴・披露パーティ総額(p170)

総額が毎年少しずつ上がっており、6年前の2013年と比べると27万円も上昇。前年との分布の比較を見ると山がかなり平たくなってきているので、結婚式のスタイルによって金額もかなりばらつきが生じてきていると思います。

見積りより上がった金額(p179)

前年と大きな違いはありませんが、平均111万円上がっています。アフィリエイトサイトや多くのブライダル媒体でこれだけ見積りから上がると書かれているのに、まだこれだけの実績となっているので、やはり文化レベルで変わっていくためにはかなり時間がかかりそうですね。
 

第 7 章 挙式、披露宴・披露パーティの演出について

親へのギフト・花束を検討する際に利用した情報源(p204)

結婚情報誌、結婚情報サイトが減り、SNSが増えてますね。SNSで投稿する先輩花嫁、卒花が増えてきているので、これから探す人にとっても情報がかなり増えてきているのも1つの理由ですね。

映像を使った余興や演出を検討する際に利用した情報源(p215)

同じく、SNSが増えてます。

ウエルカムアイテムを検討する際に利用した情報源(p226)

同上。
 

第 8 章 衣裳について

会場の衣裳室、または提携している衣裳店を利用しなかった理由(p248)

価格が高い、という回答がわずかながら増えています。衣装の費用は変わっていませんが、これも先輩花嫁の情報へアクセスのしやすい差が上がってきていることも一因だと思います。
 

第 9 章 結婚準備における美容ケア、ブライダルエステについて

ブライダルエステの依頼先を検討する際に利用した情報源(p283)

ウェブサイトが減り、SNSが増えています。これも先ほどのウェディングアイテム同様の傾向です。
 

第 10 章 ギフトについて

1 人あたりのギフトの費用(p301)

前年よりも約7,000円上がっており、分布で見ても6,000円~7,000円の山が明確に高くなっています。理由はちょっとわからないですが、意外ですね

引出物の内容(p302 )

カタログギフトを選ぶ方の割合がかなり増えていますね。プランナーの営業的な理由や商品ラインナップの変更もあるのでしょう。

引出物を検討する際に利用した情報源(p305)

他のウェディングアイテムと同じくSNSの割合が増えています。

引菓子の品目(p311)

バームクーヘンの割合高い!

持ち込みしたプチギフトの購入場所(p317)

インターネットが50%を超えました。これはECサイトでの購入を意味しており、ブライダル特化でなくてもECサイトが充実してきているなどの背景がありますね。

プチギフトを検討する際に利用した情報源(p321)

他のウェディングアイテムと同じくSNSの割合が増えています。
 

第 11 章 ブーケ、押し花、ドライ加工、会場装花について

特に気になる点はありませんでした。
 

第 12 章 招待状などのペーパーアイテムについて

招待状を検討する際に利用した情報源(p354)

他のウェディングアイテムと同じくSNSの割合が増えています。招待状もおしゃれなデザインのものも増えてきていますし、気軽に購入することもできますね。

その他

最近だとウェブ招待状もだいぶ一般化してきていますし、席札にQRコードを付けてゲストごとにパーソナライズした映像を送るサービスなども出てきていますので、そういった方の利用率などの項目があってもいいような気がしました。
 

第 13 章 写真撮影について

事業者に依頼したスナップ写真の総カット数(p378)

平均カット数は過去3年で減ってきており、分布の山を見ると300~400カットが高くなっていますね。

事業者に支払ったスナップ撮影の費用(p379)

上記のように、カット数は減っているのに平均単価はほぼ変わっていません。
 

第 14 章 ビデオ撮影について

特に気になる点はありませんでした。
 

第 15 章 二次会について

二次会の実施状況(p426)

実施率が35.6%で、6年前より実施率が20%も減っているんですね、これは驚きました。

二次会と披露宴・披露パーティ会場の一致状況(p429)

同じ会場で実施している割合が約20%。ということは、二次会を実施してかつ同じ会場で実施している人の割合は、35%×20%=7%、になりますね。これは1つの目安の数字として覚えておくといいかもなと思います。

二次会の出席者数(p430)

30名~40名のところの分布の山が高くなってます。披露宴も30名未満の割合が高くなってきていますが、二次会も少人数での開催が増えているんですね。

二次会会費の男女の差額(p432)

男女の差額無し、の割合が前年より増えてきていますね。これも時代でしょうか。

幹事代行事業者の利用状況(p434)

年々代行業者を使う人の割合が増えてきています。6年前の2倍。事業者が増えてきたのもありますし、代行を使うということ自体がだいぶ一般化してきています。ただし、地域によって利用率にかなり差があり、東海は40%を超えていて高いですが、他の地域だとほとんど利用されていません。

二次会会場を検討する際に利用した情報源(p441)

これも他と同じく、SNSの割合が増えてきています。
 

第 16 章 新婚旅行について

新婚旅行の出発のタイミング(p447)

これは個人的に驚いたのですが、結婚式前に行く人の割合がかなり増えてきているのですね。6年前の2.5倍にもなってきています。
 

第 17 章 夫や妻自身、親の関与状況

特に気になる点はありませんでした。
 

第 18 章 結婚式やコミュニティに対する考え方、行動

披露宴・披露パーティの満足度(p484)

特に変化があるわけではないですが、満足が97.4%。高いですね。

挙式、披露宴・披露パーティの担当プランナーに対する満足度(p485)

同じくですが、こちらは85.4%が満足と回答。ということは、プランナーには満足していないが結婚式は満足している人が10%強いるということですね。

結婚式やコミュニティに対する考え方(p486)

結婚式を行うのは当たり前だ=そう思う:37.4%、こんなに少ないんですね。。しかもこの調査対象が結婚式を挙げた人なので、なし婚層も含めるともはや当たり前と考えている人はかなり少ないと思います。となると、その前提で業界の人も考えていかなければいけないです。
 

結婚トレンド調査を読んでのまとめ

だいぶ長くなりましたし、ポイントごとに気が付いたことを簡単にまとめました。すべてをじっくり読むと1日かかるくらいのボリュームがあるのであまりオススメしないですが、興味のあるポイントについては過去からの推移と、今年度の結果の分布について調べてみるのは役に立つと思います。
あくまで参考までに。
 
おわり
 

市川 貴之

この記事を書いた人
市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル業界で働く人のよりどころに」をビジョンに掲げ、ブライダルコンサルティング、ブライダル業界専門の転職支援サービスを運営しています。お仕事の依頼は「お問合せ」、転職のご相談は「ブライダル専門の転職相談」からお受けしております。

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