更新日 2019年03月03日

ウエディングサーカスの特徴とは?ビジネスモデルを図解してみた

事業のビジネスモデルを理解することは、その事業やサービスがなぜつくられたのか、どんなことを強みとしているのかを体系的に理解でき、事業開発や個人の知識習得でとても勉強になります。ブライダル業界の中でも様々な特徴的なサービスがあり、その仕組みや違いを知ることで見えてくることも多いと思います。そこで、今回は「NEWYORK CREATIVE MINDで生まれたウエディングプロデュースサービス」するウエディングサーカスのビジネスモデルを図解してみました。

ウエディングサーカスとは?

株式会社ソウルエンジェルスが運営する、EW YORK CREATIVE MIND 満載のオリジナルウェディングを提案するプロデュースサービスです。アイテムの持込みは飲食を除き基本的に自由、1会場につき1日1組の完全貸し切り、専属のウェディングプランナーが1組1組にオリジナルウェディングを提案するなどが特徴。2015年創業と比較的新しいサービスです。
ウエディングサーカス

Webサイト http://weddingcircus.jp/
運営会社 株式会社ソウルエンジェルス

では、このサービスのビジネスモデルを図解してみます。
 

ウエディングサーカスのビジネスモデル

ウエディングサーカスのビジネスモデル図解
2015年の設立とプロデュースサービスの中では比較的新しい方ですが、ホームページを見てもわかるようにかなり尖った、クリエイティブ寄りのプロデュースサービスです。独自の世界観を持っているというか、自分たちのサービスイメージはこれだ!というのがイメージやテキストで強く表現されています。
基本的なビジネスモデルは一般的なウェディングプロデュースサービスと同じで(多分そうだと思う、提供会場が固定なのでそこの契約形態がわからず)、ユーザーからもらうプロデュースフィーが主たるマネタイズポイントになっていると思います。そのため、本事業においてはプロデュース組数をどうやって増やしていくかが事業成長に直結するはずです。ただ、同業者向けのコンサルティングサービスも行っているので、どちらが会社の基本事業軸となっているかはわかりません。
最近のウェディングプロデュースサービスは、新郎新婦ごとにコンセプト設計をしてから最適な会場を提案して決めていく流れが一般的ですが、ウェディングサーカスは「この世界観が好き!」というユーザーだけにターゲットを絞り、その世界観での結婚式をオリジナルに実現する、という運営をしています。マーケティングの観点では初めからターゲットが絞られるのでボリュームは減ってしまうものの、この雰囲気やイメージが好きなユーザーからすると、まったくの白紙から結婚式の提案を受けるよりある程度の仕上がりイメージを持って話を聞きに行くことができるのはメリットだと言えるでしょう。
実際の数値は知りませんが、こういった尖った訴求をするサービスは来店後の成約率も高そうです。ただ、1組1組にオリジナルの提案をするという工数は通常の新規接客の何倍にもなるので、事業運営上はその分大きな負担となると思います。売上に関わるKPIがどれくらいの数値になっているか次第で最適なバランスが決まりそうです。
 

今後の展開の予想

最後に、これから先にウェディングサーカスがどのようになっていくのかについて予想してみます。
事業のマネタイズポイントは先ほども書いたようにユーザーの支払う結婚式費用(またはプロデュースフィー)となるので、以下のようになっているはずです。

  • 売上=施行組数×組単価(またはプロデュースフィー)
  • 施行組数=集客数×成約率

そのため、もし今後売上を伸ばすことを目指すのであれば施行組数を増やすか組単価を上げることが必要、施行組数を伸ばすためには集客数か成約率を伸ばすことが必要になります。組単価と成約率は現サービス形態を継続するのであれば今から大幅に伸ばすことは難しいですから、現実的には「集客数をどこまで伸ばせるか」がポイントになると思います。
プロデュースサービスは基本的に媒体出稿はできませんので、集客導線は以下のようになります。

  • WEB上で集客→サイト来訪→CONTACT→接客→成約

となっているはずです。入り口である「WEB上で集客」の主な手法は

  • マス広告→指名検索を増やす
  • SEO→流入を増やす
  • ウェブ広告(リスティングやSNS広告)→CVを獲得する
  • SNS運用→ファンを増やす→流入を増やす
  • 記事広告など→認知を広げる
  • 広報活動(TVや雑誌などの取材を受ける、プレスリリースを出すなど)

などがありますので、これらの施策の1つ1つを突き詰めて実行していくことが必要になるはずです。
ウェブサイトやサイト来訪後の広告表示、サイトに埋め込まれているタグなどを見るとウェブ広告とSNSのアカウント運用からの流入が多いのだと思います。Instagramのフォロワー数は17.8千人、Facebookも5,000人強とそれなりに多いので、この規模であればある程度は集客にもつながるとは思います(いつから子のフォロワー数なのかはわからないので最近でも同様の力を持っているかは不明ですが)。
ウェディングプロデュースサービスは今後も事業者がどんどん増えていくと思いますし、競争も激化していくでしょう。今後どのようなポジションを確立していくか気になるところですね。
 

ウエディングサーカスのビジネスモデルについてまとめ

ウエディングサーカスのビジネスモデルについて、簡単にまとめました。今後どのような事業成長を目指しているのかは私にはわかりませんが、次はどんなことを仕掛けてくるのか、業界全体にどんなインパクトをもたらしてくれるのか楽しみです。
 

【参考書籍】

今回の記事で書いたビジネスモデルは「ビジネスモデル2.0図鑑」を参考にして作成しています。ビジネスモデルを体系的に理解するのでとても勉強になりますし、ブライダル業界以外の様々なサービスの仕組みや特徴を知ることができるのでオススメです。
ビジネスモデル2.0図鑑

市川 貴之

この記事を書いた人
市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル業界で働く人のよりどころに」をビジョンに掲げ、ブライダルコンサルティング、ブライダル業界専門の転職支援サービスを運営しています。お仕事の依頼は「お問合せ」、転職のご相談は「ブライダル専門の転職相談」からお受けしております。

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