更新日 2020年01月15日

施行当日のアイテム(焼増写真)追加/単価アップのコツとは?

15_施行当日のアイテム(焼増写真)追加単価アップのコツとは?

※寄稿記事です。

打合せプランナーが取扱うアイテムの中で、施行当日に追加/単価アップを行えるアイテムはいくつかあります。こちらの記事ではアフターブーケについてポイントをまとめましたが、今回の記事では、もう1つの当日単価アップアイテムである焼増写真についてコツをまとめました。売上目標達成のための追い込みとして打合せプランナーを始め、リーダー・支配人の方へ少しでも参考になれば幸いです。

 

スナップ写真とフォーマル写真の違い

まずはじめに、焼増写真を受注する為にはフォーマル写真の受注が実は重要です。最近では、スナップ撮影で写真を残すことができるのでフォーマル写真は不要なのでは、と考える新郎新婦も多くなっていると感じていますが、フォーマル写真とスナップ写真の違い、フォーマル写真の重要性をみなさんはどのように説明していますか。

スナップ写真とは?

結婚式当日の様子を撮影していきます。こだわりのアイテムや親御様、ゲストの表情など撮影していきます。最近は、動きのある写真や臨場感のある写真、自然に囲まれたロケーション撮影などが好まれています。基本的には自然なお二人の動きを元に撮影をしていくので、自由度が高いのが特徴です。

フォーマル写真とは?

成人式や七五三などで、写真館などで撮影を行う記念写真と同じものです。親御様にも馴染みのある、何年経っても変わらないその結婚式の普遍的な型に沿った写真です。新郎新婦の構図や姿勢、衣装の見せ方など細部まで整え、照明を使い撮影するなど一番きれいな状態を作り上げて撮影することが特徴です。特に和装の場合、スナップ写真との違いは一目瞭然です。

フォーマル写真では、例えば、新郎新婦の立ち位置に始まり、体・つま先・指先・顔など新郎新婦で二等辺三角形を作るように作り上げてきます。白無垢や内掛、引振袖などの和装を撮影する場合は、ポージング以外に和装小物/着物の柄や和装小物の見せ方など作り込みます。また、親族の集合写真では、新郎側/新婦側親族の人数・男女比・それぞれの身長などを鑑みて、左右対称な台形を作り上げていきます。そして、撮影時には業務用の大型ストロボでライティングを行います。衣装の細かいディテールや集合写真では1人1人を鮮明に撮ることができるのもフォーマル写真の特徴です。

このように、フォーマル写真を撮影するにはスナップ写真とは違う技術が必要であり、スナップ写真の撮影はできるがフォーマル写真の撮影はできないというカメラマンもいるほどです。また、親御様の中には、結婚式の写真=フォーマル写真と考えていらっしゃる方もいますし、結婚式の厳粛さもフォーマル写真だからこそ感じられるものだとも言えます。新郎新婦の立ち姿や親族集合写真など、スナップ写真とフォーマル写真を見比べたことがないというプランナーは、一度カメラマンにお願いしてみることもお勧めします。

 

焼増写真を受注する手順

さて、では次に具体的な焼き増し写真を受注する手順はまとめていきます。具体的には下記通りで、特に①と④が重要です。

  1. 打合せ:フォーマル写真とスナップ写真の違いを説明する
  2. 最終打合せ:結婚式後に行うこととして、親族へ参列のお礼に焼増写真をお渡しするということを提案
  3. 施行ミーティング:親御様に焼増写真を提案するスタッフを決める
  4. 結婚式当日(就業写真撮影後/披露宴開宴前):親御様へ焼増写真の説明をする

 

受注率に差がでる焼増写真の提案とは?

焼増写真の受注率の差は、

  • 新郎新婦のみに説明している
  • 焼増写真を説明するタイミングを逃す、説明しても後追いをしない

この2つが原因であることが多いのではないかと考えています。高い受注率のプランナーは、どのような工夫を行っているかまとめました。

打合せ:フォーマル写真とスナップ写真の違いを説明する

先ほどの「スナップ写真とフォーマル写真の違い」で記載した内容を元に、フォーマル写真の重要性を提案します。また、フォーマル写真のポーズ数を絞りたいという新郎新婦には親族の集合写真はお勧めします。親族全員が集まる機会、ましてや正装して集まるということは、結婚式以外にほとんどありません。親族全員で見返すことができる写真ですので、フォーマル写真として残すことを提案しましょう。この提案が、のちに焼増写真を提案できる下準備に繋がります。

結婚式当日(就業写真撮影後/披露宴開宴前):親御様へ焼増写真の説明をする

ご親族様へ結婚式の参列のお礼と合わせて親御様に焼増写真を配布します。フォーマル写真の重要性は親御様の方が感じていらっしゃることが多いので、親御様に提案することも心がけましょう。

また、もう一つのポイントとして「焼増写真を説明するタイミングをチームで仕組化する」という点も挙げられます。

  • 親族の集合写真を撮影直後:カメラマンから説明する
  • 披露宴開宴前/おひらき後:親御様のテーブルを担当するサービスマンなどから説明する

と、タイミング別に役割分担して説明することで、後追いをして受注の可能性を高めることができます。ここまでやれていないなという方は、ぜひ検討してみて下さい。

 

焼増写真を受注するコツのまとめ

  • スナップ写真とフォーマル写真の違いを的確に説明し、打合せ段階でフォーマル写真(特に親族の就業写真)を受注する
  • チームで役割分担して、全ての親御様に焼増写を説明する

ポイントはこの2つです。
最後に、打合せプランナーだけで焼増写真の受注率を高めることには限界がありますので、打合せチーム/サービスチーム/カメラマンが連携して仕組化することが大切です。打合せプランナーが中心となって、チームの売上意識を高めていきましょう。少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

この記事を書いた人

市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル3.0を実現する」をミッションに掲げ、ブライダル事業者向けマーケ支援、ブライダル特化の人材紹介、Leju(フリープランナープラットフォーム)を運営しています。マーケティング、事業企画が得意。

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