更新日 2019年03月05日

wecoの特徴とは?ビジネスモデルを図解してみた

事業のビジネスモデルを理解することは、その事業やサービスがなぜつくられたのか、どんなことを強みとしているのかを体系的に理解でき、事業開発や個人の知識習得でとても勉強になります。ブライダル業界の中でも様々な特徴的なサービスがあり、その仕組みや違いを知ることで見えてくることも多いと思います。そこで、今回は「オリジナルウエディングのためのウエディングコーディネーター選びサイト」のweco(ウェコ)のビジネスモデルを図解してみました。

wecoとは?

株式会社カーロカーラが運営する、ウェディングプランナーと新郎新婦のマッチングサイトです。サイトと雑誌があり、豊富な結婚式事例とウェディングプランナー、デザイナー、フォトグラファーなどフリーランスで活動する人が掲載されています。結婚式場から選ぶという概念がなく、事例とプランニングコンセプトから選ぶという点が特徴のサービスです。
weco

Webサイト https://weco.jp/
運営会社 株式会社カーロカーラ

では、このサービスのビジネスモデルを図解してみます。
 

wecoのビジネスモデル

wecoのビジネスモデル図解
みんなのウェディングプランナーがサービス終了以降、唯一といっていいフリーランスプランナーと新郎新婦のマッチングサイトであるweco。自分たちらしいオリジナルウェディングを自社で直接プロデュースするのではなく、そういったウェディングをプロデュースできる人と新郎新婦をつなぐプラットフォームとして、理念を実現しています。
正確なサービス開始時期はわからないですが、まだオリジナルウエディングやフリープランナーが今ほど浸透していない時期からサービスを展開しており、今ではフリープランナーだけでなくアイテムデザイナーやフォトグラファーなど、様々なスペシャリストを探すことができます。
結婚式場からまず探すというのが一般的なので、ゼクシィなど多くのブライダルサイトには「結婚式場」の情報がメインで掲載されていますが、wecoは具体的な結婚式の事例とプロデューサーの情報が豊富に掲載されており、自分たちのイメージに近いウェディングやプランナーを探すことができ、また、テーマごとのタグもたくさんあるので、サイト内を回遊しながら少しずつイメージを絞っていくこともできます。普通とはちょっと違う、自分たちらしさを求めるカップルにとってはこういった探し方はメリットが大きいと言えるでしょう。
ここ数年でウェディングプロデュースのサービスや、フリープランナーとして独立する人も増えてきて、「結婚式場から探してパッケージ化テンプレ結婚式を挙げる」というこれまでのスタンダードが崩れつつあるので、プランナーから選ぶスタイルの一番のサービスとして、どういった展開を今後していくのか楽しみです。
 

今後の展開の予想

最後に、wecoの売上モデルと今後についても少し解説してみます。
事業のマネタイズポイントはプランナーからの掲載料なので

  • 売上=掲載人数×掲載単価

となっているはずです。そのため、売上を伸ばすためには掲載人数を増やすか、掲載単価を上げることが必要になります。現実的には掲載単価を短期間で高くしていくのは難しいと思うので、掲載人数を増やすことが基本線となるでしょう。
wecoのようなマッチングサービスにフリープランナーが掲載するメリットは集客に尽きるので、掲載人数を増やすためにはまずweco自体の集客力を強化することが必要になります。wecoからの問合せ総数が増える→掲載プランナー1人当たりの問合せ数が増える→フリープランナーが掲載したくなる、という流れですね。
このようなプラットフォームのメディアパワーを高める(新郎新婦の流入を多く獲得する)基本戦術は、

  • コンテンツマーケティング(SEO)→ノウハウ記事や事例の紹介など
  • SNSアカウントの運用
  • ウェブ広告(リスティング広告、SNS広告)
  • 記事広告などの認知拡大
  • マス広告

などが挙げられますが、サイトのタグを見る限りウェブの広告は行っていないようで、広報活動などによる指名検索または一般KWからの自然検索からの流入がなどがメインになるかなと思います。また流入獲得施策と同時に、EFOなどのCVR改善を目的としたサイト改善も行うとより効果は高くなるでしょう。
業績を伸ばしてバリバリ事業を成長させていきたい!といった感じにはあまり見えないので(違ったらすみません)、このような施策を的確に実行していくべきかどうかはわかりませんが、フリープランナーが事例とともに一覧化されているサイトは他にはほとんどないので、独自のポジションのサービスとして、今後も成長していってもらいたいですね。
 

wecoのビジネスモデルについてまとめ

wecoのビジネスモデルについて、簡単にまとめました。今後はフリープランナーになる人も増えると思いますし、そうするとその集約サイトも相対的に需要が上がってくるでしょう。今後どのような事業成長を目指しているのかは私にはわかりませんが、業界全体にどんなインパクトをもたらしてくれるのか楽しみです。
 

【参考書籍】

今回の記事で書いたビジネスモデルは「ビジネスモデル2.0図鑑」を参考にして作成しています。ビジネスモデルを体系的に理解するのでとても勉強になりますし、ブライダル業界以外の様々なサービスの仕組みや特徴を知ることができるのでオススメです。
ビジネスモデル2.0図鑑

市川 貴之

この記事を書いた人
市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル業界で働く人のよりどころに」をビジョンに掲げ、ブライダルコンサルティング、ブライダル業界専門の転職支援サービスを運営しています。お仕事の依頼は「お問合せ」、転職のご相談は「ブライダル専門の転職相談」からお受けしております。

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