ウェブサイトを買収する前にこれだけはチェックしておきたいポイントまとめ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
ウェブサイト買収前のチェックポイント

2010年代初めから中盤くらいまでのコンテンツマーケティングブーム、メディア乱立も落ち着き、最近ではアルゴリズムの変化やライターへの報酬単価の高騰などの影響もあり、サイトパワーがかなり落ちてきているウェブサイトも多くなってきています。また、メディア運営事業はどちらかと言えばマネタイズが課題になることが多く、メディアやウェブサイトを作ってユーザーは集まるようになったものの、うまくマネタイズできずに苦戦している会社も多い印象です。そのような背景から、最近ではサイトを売りたいと考える企業が増えてきており(私のまわりでもよく聞きます)、仲介業者や知り合いを通じてサイト購入の話を聞くことも増えてきていると思います。ただ、ウェブサイトについて普段あまり考えたことがない人が突然そんな話を受けてもどう判断していいのか、その値段が妥当なのかどうか判断に困ることもあるでしょう。そこで、今回の記事ではウェブサイトを購入する際に、どんなポイントをチェックしたらよいかをまとめました。経営企画やにマーケティング担当者にとって参考になればと思います。

ウェブサイトの売買とは?

サイト売買ビジネスとして始まったのは比較的最近ですが、ユーザーを多く抱えているウェブサイトは事業的にも資産的にも価値があると認識されてきており、またどんな業界においてもウェブを使ったビジネス展開は今では必須になってきているので、その資産的価値を売買したいニーズが大きくなってきたことから、最近ではかなり活発に行われるようになっています。

サイトを売買する場合は、売主と買主が直接やり取りをして契約をする場合もあれば、専門の仲介業者を介して行われる場合もあります。売買されるサイトの規模は数十万円から高いと数億円までかなり幅広いですが、1千万円を超えるような規模になってくると、ウェブサイトの価値判断(収益性、アクセス数、会員数、(検索サイトでの)検索結果、など)を正しく判断でき、かつ法律などにも明るくサイト売買の経験のある仲介業者が入ることが多いようです。

最近では、2010年代中盤に多く作られた、キュレーターを多く抱えていた女性系メディアを売りたいという希望が増えてきている印象で、

  • 記事制作単価が毎年上がってきていて採算が合わなくなった
  • 今後の事業展開を見据えたときに継続しないことが決まった
  • アルゴリズムの変更で以前と同じだけのセッションを獲得できなくなった
  • 単純に経営者が飽きた

などその背景には様々です。ブライダル業界のメインターゲットは結婚適齢期の女性なので、その層をターゲットとしたメディアの売り先として引き合いが多く来るのでしょう。ただ、もしそういった話が舞い込んできたときに、先方の言うとおりに信じてしまうと

  • 買ったはいいものの事前に聞いていた数字と全然違った
  • セッションは取れているけど、自社サービスの利用につながらない
  • サイトの作りが複雑すぎて改修が全くできない

など、問題が起こる可能性が極めて高くなります。そこで次に、サイト買収を検討するなら契約前に確認しておきたいチェックポイントをまとめていきます。

 

買収前のチェックポイント

買った後の期待効果・マネタイズの方法を明確にする

最も重要なのはここです。

  • なぜそのサイトを買うのか?
  • 買うとどんなメリットがあるのか?
  • 買った後にどうやって投資金額を改修するのか?

これをはっきりとさせておかなければいけません。ブライダル企業と言っても、結婚式場を運営しているのか媒体を運営しているのかプロデュース運営しているのかで多少異なりますが、大きく分けると3つのマネタイズの方法があります。

  1. サイトそのもので稼ぐ:サイト内に埋め込んであるアドセンスやアフィリエイトリンクなどから発生する収益で投資回収する
  2. サイトから自社サービスへ送客する:記事内やヘッダー/フッター、サイドバーなどに自社サービスサイトへのリンクを貼り、自社サービスへの送客装置として活用する
  3. 既に自社で運営しているメディアに組み込む:そのサイトそのもので活かすのではなく、すでに持っている自社サービスサイトのパワーアップに使う

3のパターンはあんまりなく、ブライダルに限ると1も多くない、最も多いのは2かなと思います。例えば、

「月間100万PVの女性系メディアがありまして、このサイトから御社の結婚式場HPに1%で遷移して、さらにCVR0.2%だとすると、毎月20来館予約入ることになります。今の御社のHPのCVRは1%ですから、0.2%はかなり保守的なシミュレートになります。これだけの効果が期待できるサイトですから、1来館7万円の価値、それの18か月分で2,500万円でいかがですか?1年半で回収できますよ」

とこんな感じの営業トークになるでしょう。(こんな話全く信じちゃいけないのですが)イメージとしてはこういった期待を込めてサイトの購入を検討する方が多いのが実態です。

さて、今回は営業トークの一例を紹介しましたが、もし購入を検討するのであれば「まずどうやってそのサイトを使って稼ぐのか」から検討するようにしましょう。

サイト数値を確認する

先ほどのマネタイズ方法で本当に儲かるのか?をシミュレートして確認します。例えば自社サービスへの送客の場合、

  • 自社サービスCV=サイト来訪者数×自社サービスサイト遷移率×サイト遷移後CVR

となるので、サイト来訪者数はもちろん、高い遷移率を実現させるための遷移方法(記事内にリンクを埋め込む、サイドバーやフッターなどにリンクバナーを埋め込む、など)まで考えてどれくらいになりそうかを予想することが必要です。

一方、サイト内でマネタイズが完結するのであれば、

  • ECサイトならサイト内CV(と平均購入単価の実績)
  • SSPやアドセンスの実績

これらは確認しておかなければいけません。

また、細かい話ですが、重要視すべきKPIはサイトからのマネタイズの方法によって異なります。

  • アドセンスなどでのマネタイズを考えている→PV(クリック課金なので表示回数が大事)
  • 自社サービスへの誘導を考えている→UU(マネタイズポイントが申込なのでユーザー数が大事)

そのため、サイト売買の仲介業者や紹介者のアピールすることを聞くだけではなく、どのようにマネタイズするのかと合わせてみるべきKPIを決めるようにしましょう。

サイト来訪ユーザー属性を確認する

サイト数値の中の1つでもありますが、サイト来訪者の

  • 年齢
  • 性別
  • エリア
  • デバイス
  • 流入経路
  • ランディングページ

このあたりの数字は、Google Analyticsを使えばすぐわかることなので、自社サービスのユーザー属性と合っているかどうかは、確認しましょう。

細かい点で言えば、以下のようなところは数字の読み方に注意が必要です。

  • 流入経路でDirectが多い場合は、アプリからの流入が多いケースがある(ので、アプリごと買うのかどうかの判断が重要)
  • 流入経路でSocialが多い場合は、SNSからの流入が多い(のでアカウントごともらわないとサイト価値が極端に落ちる)
  • Organic Searchが多くても指名がほとんどの場合は、サービス名を変えるリスクが極めて大きい(ので、サーチコンソールも確認する)
  • ランディングページが特定のページに偏っている場合は、そのページが落ちるとサイト全体に致命的な影響を与えやすい(ので、サイト評価は慎重に行うべき)

サイトが何の言語で書かれているのか確認する

サイトを購入後はサーバーの移管やヘッダー、フッターの変更など、細かな調整をしなければいけないケースがほとんどです。社内にエンジニアがいる場合はそのエンジニアで対応が可能かどうか、いつも取引しているベンダーやシステム会社がある場合は対応が可能かどうか、購入前に確認するようにしましょう。

ちなみに、言語は日本語とか英語とかではなく、PHPやRubyなど開発で使われた言語のことです。WordpressやMovableTypeなどのCMSのこともあるでしょう。ここでは詳細は割愛しますが、IT担当者に確認しましょう。

今あるサイト内コンテンツがどのようなレギュレーションで書かれてきたのか確認する

サイトを買ったはいいものの、中のコンテンツの多くが著作権や肖像権に違反したものだとそのまま使うことができません。よくある違反コンテンツが多いケースとしては、以下のような場合があります。

  • 記事内に根拠のない論証が多い
  • コピペで書かれている記事が多い
  • ディズニーなどアニメキャラクターなどの画像を無断で使っている
  • お客様や一般の人の写真が多数使われていて、かつ掲載承認を得られていない
  • 他社や特定のサービスなどの誹謗中傷している記事がある

などなど。記事数が多いとすべてをチェックするのは大変ですが、上記のような場合はサイト購入というよりリスク購入となるので、場合によっては法務部門と連携してでもチェックしたほうがいいと思います。

サイトメンテナンスや管理画面の使いやすさ

サイトは購入して終わりではなく、購入後に運用をして成果を伸ばしていくことになります。そのため、記事の入稿画面やコンテンツの管理画面など、実際のオペレーションで使う画面も確認するようにしましょう。

 

サイト購入前のチェックポイントまとめ

サイト購入前にチェックしたほうがいいポイントをまとめました。ブライダル業界に限らず、一般的なサイト売買にも言えることですが、一時期に乱立したメディアの整理がすでに始まってきている感があるので、もしこういった話が来たら基礎的な考え方として参考になればうれしいです。

 

おわり

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

ブライダル企業の課題を解決する!法人向けソリューションサービス一覧はこちら

ブライダル業界の課題を解決する様々な法人向けサービスをご紹介しています。

 ●集客改善ブライダルコンサルタント

 ●総合ブライダルコンサルタント

 ●ITシステムソリューション

 ●新規/打合せの担当・接客代行

など、今後も随時追加予定です。業績改善や新規事業の企画などにぜひご相談ください。


ブライダル業界の法人向けサービス一覧はこちら

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*