更新日 2018年10月23日

海外リゾ婚(リゾートウェディング)の市場規模はどれくらいなのか?

リゾ婚の市場規模

今回の記事では、ブライダル業界における「海外リゾートウェディング(以下、海外リゾ婚)」の市場規模を算出しました。通常の国内の挙式・披露宴と比べると単価は低いものの、根強い人気があるウェディングスタイルです。フォトやハネムーンを兼ねてこのスタイルを選ぶ新郎新婦も多いでしょう。ただ、すでに成熟している市場であるうえに、海外で新規で会場を建設するのは法律や現地採用など国内にはないハードルがいくつもあるのでそこは注意が必要です。既に国内の結婚式場を運営している会社が事業拡大を検討するケースや、海外ネットワークを持っている異業種からの新規参入や業務提携を検討している方などの参考になればと思います。

海外リゾ婚とは?

海外リゾ婚とは、ハワイやグアム、バリ、サイパン、ヨーロッパなど、国外のチャペルで挙式や写真撮影、会食を行うウェディングスタイルです。2人~親族と友人少数を招いて行うことが一般的で、ハネムーンを兼ねて海外リゾ婚を行う新郎新婦も多いです。海外リゾ婚の流れは国内のウェディングサロンや旅行代理店に行って契約し、打合せやドレスフィッティングまでを国内で行い、渡航後に挙式、会食、アクティビティを楽しむという流れが多いでしょう。
市場の位置づけでは、ブライダル関連市場>挙式披露宴・披露パーティ市場の中の一部、と言えるでしょう。
海外リゾ婚市場の位置づけ

海外リゾ婚の市場規模

市場規模の算出方法

まず海外リゾ婚の市場規模の算出方法ですが、以下の数式で算出できます。
海外リゾ婚の市場規模=婚礼実施組数×海外リゾ婚実施率×海外リゾ婚単価
つまり

  • 婚礼実施組数
  • 海外リゾ婚実施率
  • 海外リゾ婚単価

この3点がわかれば算出可能となりますので、それぞれの数値を見てみましょう。

婚礼実施組数のデータ

2017年の婚姻組数 608,085組 出典:ブライダル総研
挙式・披露宴実施率 65.3% 出典:ブライダル総研 結婚総合意識調査2017

608,085×65.3%=397,079組
年間の結婚式実施組数は「397,079組」となります。

リゾ婚実施率のデータ

海外 6.4%
国内のリゾート地 4.4%
国内のその他の会場 88%
無回答 1.2%

挙式実施者の挙式会場
出典:親ごころゼクシィ
挙式を実施した人のうち海外での実施率は「6.4%」となります。

海外リゾ婚の単価データ

50万円未満 0%
50~75万円未満 1.3%
75~100万円未満 4%
100~125万円未満 7.9%
125~150万円未満 10.6%
150~175万円未満 18.5%
175~200万円未満 7.9%
200~225万円未満 13.9%
225~250万円未満 10.6%
250~275万円未満 8.6%
275~300万円未満 2.6%
300~325万円未満 4.6%
325~350万円未満 2%
350万円以上 7.3%
平均・万円 203万円

海外ウエディングの総額
出典:ゼクシィ海外ウェディング調査 2018
海外リゾ婚の費用の平均は「203万円」となります。
 

海外リゾ婚の市場規模は?

ここまでのデータをまとめると以下のようになります。

婚礼実施組数 397,079組
海外リゾ婚の実施率 6.4%
海外リゾ婚の平均単価 203万円

海外リゾ婚の市場規模
結論は「約516億円」となります。
ちなみに、挙式披露宴・披露パーティ全体の市場規模は約1兆2,900億円程度と予想されているので、海外リゾ婚は全体の4%程度で規模としては小さく、さらにワタベウェディングという超強力のトップシェア企業と2番手のアールイズウェディングがいるので、これから進出しようというのはかなり厳しい市場だと思います。ただ、今回算出した市場規模は「日本人が海外で行うリゾ婚の市場規模」であり、海外の方の国内挙式パターンや海外to海外のパターンなどを入れるとポテンシャルはもっと大きいと思いますので、まだ顕在化していないそこの部分をどのようにとらえるか次第ではあります。
また、別記事で海外リゾ婚以外の市場についても分析した記事を参考で載せておきますので、興味あればご覧ください。

ブライダル業界の市場規模はいくら?関連市場も含めた算出結果まとめ


 

市場規模算出には使わなかった参考データ

最後に、今回の市場規模算出には使わなかったデータも載せておきます。ターゲットを絞った事業展開などを検討されている場合は参考にしてみてください。

2人分の旅行代金〔航空代金、宿泊代〕

20万円未満 0.5%
20~30万円未満 2%
30~40万円未満 8.3%
40~50万円未満 10.2%
50~60万円未満 14.6%
60~70万円未満 13.2%
70~80万円未満 9.8%
80~90万円未満 8.8%
90~100万円未満 1%
100~110万円未満 15.6%
110~150万円未満 7.8%
150万円以上 8.3%
平均・万円 77.9万円

2人分の旅行代金〔航空代金、宿泊代〕
出典:ゼクシィ海外ウェディング調査 2018
 

海外リゾ婚でフォトツアーを行ったかどうか

行った 81%
行っていない 17.4%
無回答 1.7%

フォトツアーを行ったか
出典:ゼクシィ海外ウェディング調査 2018
 

フォトツアーを行った場合にかかった費用

5万円未満 1%
5~10万円未満 16.8%
10~15万円未満 17.8%
15~20万円未満 10.9%
20~25万円未満 12.9%
25~30万円未満 5%
30~35万円未満 11.9%
35~40万円未満 4%
40~45万円未満 5%
45~50万円未満 1%
50万円以上 13.9%
平均・万円 24.1万円

フォトツアーの費用
出典:ゼクシィ海外ウェディング調査 2018
 

まとめ

「規模が大きく魅力的な市場」というわけでも「参入障壁画少なくて攻めていきやすい市場」でもなく、しいて言うなら競合が少ないという点くらいしか魅力的な点はないですが、既に海外企業とコネクションを持っていたり、現有リソースを活かして攻めていけるのであれば可能性はあるかと思います。ただ、個人的な意見としては、海外の方のインバウンド需要の掘り起こしの方が今後の市場の伸びしろはあると思います。もし先手行くのであれば、一番のネックとなるのは現地施設の用意とオペレーションフローの構築だと思いますので、そこの戦略・戦術から入るといいでしょう。
 
おわり

市川 貴之

この記事を書いた人
市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル業界で働く人のよりどころに」をビジョンに掲げ、ブライダルコンサルティング、ブライダル業界専門の転職支援サービスを運営しています。お仕事の依頼は「お問合せ」、転職のご相談は「ブライダル専門の転職相談」からお受けしております。

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