更新日 2020年06月18日

【プレスリリース考察】ウエディングパークが結婚式準備の「オンラインサービス」利用意向度を調査

ブライダル業界で出たプレスリリースについて、概要と考察をまとめてみよう、という趣旨の記事です。今回は、6/15に出た「【新型コロナウイルス流行中の結婚式場探し動向調査】結婚式の実施は2020年9月以降が検討の中心に式場探し・結婚式準備の「オンラインサービス」利用意向度上昇」のリリースについて、内容の紹介と考察をまとめました。

プレスリリースの概要

発信者 株式会社ウェディングパーク
配信日時 2020年6月15日 11時00分
URL https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000197.000019494.html
タイトル 【新型コロナウイルス流行中の結婚式場探し動向調査】結婚式の実施は2020年9月以降が検討の中心に式場探し・結婚式準備の「オンラインサービス」利用意向度上昇

結婚式場の日本最大級のクチコミサイトを運営する株式会社ウエディングパークは、2020年4月7日に緊急事態宣言が発令された7都道府県在住で結婚式検討中の25歳~35歳女性312人を対象に「新型コロナウイルス流行中の結婚式場探し」に関するアンケート調査を実施いたしました。
——————————————————————————————–
■サマリー
・【実施検討時期】2020年5月時点で結婚式検討中の女性のうち、約90%が2020年9月以降での実施検討日程を回答。
・【招待人数】2020年実施検討者の招待予定人数は、2021年以降実施者と比べ「20名以下の少人数」の割合が1.7倍に。
・【情報収集】式場探し・結婚式準備について情報収集が困難もしくは不安を感じている点は「感染症の流行状況」「費用」「式場や衣装のイメージ作りの難しさ」。
5月時点で興味のある点は「式場の感染症対策」などの公式情報以外に、「衣装選びのコツ」「DIYできるアイテム」などが挙げられ、「結婚準備のノウハウ」を学ぶ花嫁も。
・【今後の式場探し・結婚式準備】オンラインツールや在宅で利用できるサービスを希望する人が多い結果に。利用してみたいオンラインサービスは「式場見学・打ち合わせ」「料理の試食」「引き出物のサンプル」など
——————————————————————————————-

ウエディングパークは、「結婚を、もっと幸せにしよう。」という経営理念のもと、さらなるサービス拡充に努め、ブライダル業界のインターネットリーディングカンパニーとして結婚準備をもっと便利に楽しくするお手伝いをしてまいります。

[調査結果]
——————————————————————————————–

■【実施検討時期】2020年5月時点で結婚式検討中の女性のうち約90%が、2020年9月以降での実施検討日程を回答。

「結婚式(挙式・披露宴のいずれかでも)を最も予定・検討している時期を教えてください(単一回答)」という質問をしたところ、「~2020年8月(10.9%)」、「2020年9月~(89.1%)」という結果になり、2020年5月時点で結婚式検討中の女性の約90%が2020年9月以降の実施を検討していることがわかりました。
回答した時期に検討をしている理由を聞いたところ、すでに式場が決定している方は新型コロナウイルス感染症の流行により、決定していた日程から延期をされた方が多く、式場を検討している方も流行の収束を予想して予定を立てていることがわかりました。

■【招待人数】2020年実施予定の場合の招待人数は、2021年以降実施の方と比べ「20名以下の少人数」の割合が1.7倍に。

「現在検討している結婚式の人数規模を教えてください(単一回答)」と質問したところ、結婚式を実施する時期によって人数帯にも変化があることわかりました。
招待人数「20名以下」の数値を比較したところ、2020年に実施を予定している方は2021年に実施を検討している方に比べ、20名以下で実施予定の方の合計が1.7倍多い結果になりました。

■【情報収集】式場探し・結婚式準備について情報収集が困難もしくは不安を感じている点は「感染症の流行状況」「費用」「式場や衣装のイメージ作りの難しさ」。
5月時点で興味のある点は「式場の感染症対策」などの公式情報以外に、「衣装選びのコツ」「DIYできるアイテム」などが挙げられ、「結婚準備のノウハウ」を学ぶ花嫁も。

「現在、結婚式準備/結婚式場探しにおいて【情報が不足していること・不安を感じていることについて】できるだけ多く教えてください(自由回答)」という質問をしたところ、「コロナウイルス感染症の状況」、「費用(特に、延期・中止があった場合)」、「式場の感染症対策」、「式場や衣装のイメージ作りが難しい」などが集まりました。
また、「現在、結婚式準備/結婚式場探しにおいて【興味のあることについて】できるだけ多く教えてください(自由回答)」と聞いたところ、「式場の感染症対策」、「ドレスの選び方」、「ペーパーアイテムのDIY」、「プロフィールムービーの作り方やコツ」、「結婚式のBGM」などが多く集まり、結婚準備のノウハウを学んだり、自宅にいながらできる準備をすすめたりする意向がみられました。

■【今後の式場探し・結婚式準備】オンラインツールや在宅で利用できるサービスを希望する人が多い結果に。利用したいオンラインサービスは「式場見学・打ち合わせ」「料理の試食」「引き出物のサンプル」など

現在式場を探している方に、「電話やビデオ通話、オンライン会議ツール、自宅配送サービス、WEBサイトなどを活用し、結婚式関連のサービスを、自宅に居ながら利用することができたら、利用しますか(複数回答)」と聞いたところ、式場探しや式場決定後の打ち合わせなどの結婚式準備に、オンラインツールや配送などのサービスを使用することに前向きであることがわかりました。

【式場決定前の結婚式場とのオンライン打ち合わせ】

式場決定前の結婚式場とのオンライン打ち合わせ意向については、式場を探している方は「利用したことはないが利用すると思う(39.8%)」、「利用したことはないが内容によっては利用すると思う(25.6%)」と、65%以上が、オンラインでの接客を希望していることがわかりました。
「すでに結婚式場が決定している方」と比べて「結婚式場をまだ探している方」のほうがオンラインサービスの意向度が高い結果が出ています。

【式場決定後のウエディングプランナーとのオンライン打ち合わせ】

式場決定後のオンライン打ち合わせについては、「すでに式場が決定している方」は約半数が実際に利用した事があり、「式場をまだ探している方」は90%以上が今後利用したいと回答。オンライン化のニーズがより高いことがわかりました。
実際に、オンラインツールでの打ち合わせを実施したことがある方に感想を聞いたところ、「もともと知っているプランナーさんだったので、オンラインでも安心感があり、不安な気持ちはなかった(20代後半)」、「コロナウイルスの影響で挙式の日程変更の手続きを電話でして、書類を式場へ送った。感染症の心配があったため、外出せずに済んでよかった(20代後半)」、「1回目の打ち合わせがオンラインに。3人で話しながら、画面上の説明用画像を見ながらの打ち合わせだったので、とくに支障はなく、楽しかった(20代後半)」など、安心さや手軽さを感じている方もいることがわかりました。

また、「自宅に居ながら、オンライン会議ツールや配送などで利用することができたら利用したいと思う結婚式関連のサービスについて、教えてください(複数回答)」と聞いたところ、「料理の試食」、「ドレスの試着や詳しいサイズ表」、「式場見学・打ち合わせ」、「引き出物のサンプル」などの声が集まりました。

—————————————————————————————
[調査概要]
表題:「新型コロナウイルス流行中の結婚式場探し」に関する実態調査
調査主体:ウエディングパーク
調査方法:インターネット調査
調査期間:2020年5月11日(月)~5月12日(火)
有効回答:2020年4月7日に緊急事態宣言が最初に発令された7都道府県在住、結婚式検討中の25歳~35歳女性312名(2020年5月時点で式場決定済156名、式場探し中156名)
—————————————————————————————

—ここまでリリースから抜粋—

会社概要については、詳しくはリリースをご覧ください。

 

ウエディングパークの「オンラインサービス」利用意向度調査のリリースについて考察

と、上記のようなキャンペーンを実施します、というリリースですね。では、このリリースからどんなことが考えられるのか、まとめてみます。

調査結果の概要

詳細な内容についてリリースに書かれてあるのでそちらをご覧ください。

オンライン接客については、式場探しはまだ若干の懸念あり、打合せはおおむね受け入れられていそう、と読み取れます。これは地域や職種によっても差がありそうですね。都心部だとオンラインへの抵抗感も低そうですし、IT関連職で日頃からオンラインツールを使っている人であればスムーズに利用していけるでしょう。

もう1つ、列席人数の少人数化の回答も顕著ですね。20名未満の希望が1.7倍と大幅に増えており、その分大人数を希望する人の割合が減っています。この傾向は多くの方が言っている通り今後も続いていきそうです。

結婚式が少人数化すると起こりうること

コロナウイルスのワクチンが開発され、その摂取が行き渡る頃になればまた変わるかもしれませんが、少なくともあと1年~3年くらいは意識の中には残ったままになると思います。また、コロナに限らず結婚式場の衛生対策はユーザーから強く求められるようになるでしょう。

となると少人数化はしばらく続きそうなわけですが、そうなると起こるのは単価の下落です。国内婚礼の平均単価は約70名で約350万円程度なので、例えば平均人数が10名減ると単価は50万弱落ちることになります。

もしそうなって施行組数が変わらなかったら売上が15%落ちるので、単純に営業利益率15%未満の会社は赤字転落することになります。怖くないですか、これ。

そうなると今の高固定費のビジネスモデルはすぐに限界になることが想定されるので、ここの構造的な改革・業務改善が必要になると思います。これがこの調査結果の最も重要なポイントかと。

 

ウエディングパークの「オンラインサービス」利用意向度調査のリリースについてまとめ

ウエディングパークをはじめ、メディア各社が定期的にこういった調査結果をリリースしてくれるのはありがたいですね。式場側の立場だとどうしても自分たちの見えている世界で判断してしまいやすいので、こういったマーケットの動向なども踏まえながら意思決定の参考にできたらよいのかなと思います。

 

おわり

 

市川 貴之

この記事を書いた人
市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル業界で働く人のよりどころに」をビジョンに掲げ、ブライダルコンサルティング、ブライダル業界専門の転職支援サービスを運営しています。お仕事の依頼は「お問合せ」、転職のご相談は「ブライダル専門の転職相談」からお受けしております。

CATEGORY同じカテゴリーの記事