更新日 2020年06月02日

【プレスリリース考察】ウエディングパークが業界初の専門組織「DX推進室」を設立

ブライダル業界で出たプレスリリースについて、概要と考察をまとめてみよう、という趣旨の記事です。今回は、5/29に出た「デジタル技術を活用したウエディング企業の変革を支援する業界初の専門組織「DX推進室」を設立」のリリースについて、内容の紹介と考察をまとめました。

プレスリリースの概要

発信者 株式会社ウエディングパーク
配信日時 2020年5月29日 11時00分
URL https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000194.000019494.html
タイトル デジタル技術を活用したウエディング企業の変革を支援する業界初の専門組織「DX推進室」を設立

株式会社ウエディングパークは、ウエディング企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)支援強化を目的に、業界初の専門組織「DX推進室」を5月29日に設立いたしました。

当社は1999年の設立時より『インターネット×ブライダル』の事業展開の中でブライダル業界のWebマーケティング支援を行ってまいりました。スマートフォンやソーシャルメディアの普及をきっかけにブライダル業界においても様々な場面でデジタル化が進みましたが、昨今の新型コロナウイルス感染拡大に関連した生活様式の変化に伴って「結婚式のライブ配信」や「テレビ会議システムを活用した式場見学」のようなインターネットの利点を活用した新サービスが生まれるなど、ブライダル業界は今、デジタル化の新しい転換期を迎えております。

また、2018年に経済産業省が発表した「DXレポート※」において“2025年度以降、複雑化・肥大化・老朽化・ブラックボックス化した既存システムが残存した場合、日本経済には年間で最大12兆円の損失が生じる可能性がある(「2025年の崖」)”とあったように、業界を問わず、企業活動のデジタル化は急務です。ブライダル業界もこれから、過去20年に類を見ないスピードでデジタル技術を活用したビジネス変革が求められていくことが考えられます。

この度新設した「DX推進室」の室長には、自社サービスの開発部門のマネージャーや、業界初のAI(人工知能)技術に特化した研究開発組織「Wedding Park AI Lab(以下、AI Lab)」の責任者としてRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)による自社内業務改善などを実現してきた岩橋聡吾が着任いたしました。

弊社の営業担当者がお客様から直接、業務上の課題やニーズをお伺いしながら、これまで培ったノウハウや専門的な知識で、Webマーケティングに限定しない柔軟なDX推進をご支援してまいります。

ウエディングパークは、「結婚を、もっと幸せにしよう。」という経営理念のもと、今後もインターネットの力で、ウエディング業界を全面支援できるよう尽力してまいります。
※経済産業省『DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~』
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/20180907_report.html

—ここまでリリースから抜粋—

会社概要については、詳しくはリリースをご覧ください。

ウエディングパークが業界初の専門組織「DX推進室」を設立のリリースについて考察

と、上記のようにこれからDXの研究開発を進めていきます、というリリースですね。では、このリリースからどんなことが考えられるのか、まとめてみます。

DX推進室の概要と目的

具体的にどのような研究をするのかは書かれていませんが、テクノロジーを用いてブライダル業界のデジタル化を推進するためのR&D組織を設立しました、という趣旨かなと思います。これまでウェディングパークは結婚式場に対してメディア運営による集客支援を行ってきましたが、今後はその領域を広げていくということなのでしょう。

ざっと考えられる領域は

  • 商品開発(スマートリング、ドローンなどリアルなスマートサムシング)
  • デジタル商品開発(オンラインウェディングプラットフォーム、など)
  • オペレーションシステム、業務システムの開発

このような感じかなと思っていますが、アドテク以外で自社の技術をどのように活用していくのかは興味ありますね。

ブライダル業界とDX

そもそもDXとは、

「デジタルトランスフォーメーション」は、2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授によって提唱された概念。その内容は「進化し続けるテクノロジーが人々の生活を豊かにしていく」というものです。

言い換えると、“進化したデジタル技術を浸透させることで人々の生活をより良いものへと変革すること”。「Digital Transformation」を直訳すると「デジタル変換」という言葉になりますが、“変換”というよりも“変革”という言葉が鍵になります。(参考

簡単に言うと技術で業界を確信することだと言え、例えばUberやAirbnbなど既存産業にテクノロジーを導入することで新しいビジネスモデルを構築し新たな価値を創造することを指します。

DXやデジタル化について論じる際はAIやブロックチェーンなど技術が注目されがちですが、技術は技術でしかなく、その技術を用いてサービスとしてどのような価値を作り出すか、ユーザーやスタッフがどのようにその価値を感じることができるのか、というビジネスそのものまで考えて企画・設計・開発することが重要になります。

今回のDX推進室がどこまでの規模感やビジョンを描いているかはこのリリースからは分からないですが、おそらくこれまでのアドテクを駆使したメディアビジネスの知見だと、結婚式業務のオペレーションの課題や結婚式の提供価値とは?といったウェットな部分への踏み込みがポイントになるんじゃないのかなと思います。そのポイントを採用で解決するのか外部企業との連携で解決するのか、その方針は分からないですが、ブライダル業界のデジタル化はけっこう喫緊の課題だと言えるので早く何かしらの形になってまた世に公開されるといいなぁと思っています。

 

ウエディングパークが業界初の専門組織「DX推進室」を設立のリリースについてまとめ

こういった技術系のリリースってブライダル業界だとほとんど見ないので新鮮だなと思って書いてみました。これによって今のメディアとしてのウエディングパークと結婚式場の関係性が今すぐどうにかなることはないと思いますが、式場運営者側にこういった取り組みをする企業はなかなか現れなさそうだなと思うと、今後も期待したくなりますね。

 

おわり

 

市川 貴之

この記事を書いた人
市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル業界で働く人のよりどころに」をビジョンに掲げ、ブライダルコンサルティング、ブライダル業界専門の転職支援サービスを運営しています。お仕事の依頼は「お問合せ」、転職のご相談は「ブライダル専門の転職相談」からお受けしております。

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