更新日 2020年01月25日

【プレスリリース考察】ウェディングニュースが資金2.8億円を新たに調達

ブライダル業界で出たプレスリリースについて、概要と考察をまとめてみよう、という趣旨の記事です。今回は、1/20に出た「花嫁プラットフォームの『ウェディングニュース』が総額2.8億円の資金調達を実施。2.5兆円市場の自由化を目指す。」のリリースについて、内容の紹介と考察をまとめました。

プレスリリースの概要

発信者 オリジナルライフ株式会社
配信日時 2020年1月20日 8時50分
URL https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000017300.html
タイトル 花嫁プラットフォームの『ウェディングニュース』が総額2.8億円の資金調達を実施。2.5兆円市場の自由化を目指す。

花嫁プラットフォーム「ウェディングニュース」を運営するオリジナルライフ株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役:榎本純)は、ニッセイキャピタル、株式会社セプテーニ・ホールディングス、有安伸宏氏を引受先とする第三者割当増資により2.8億円 を新たに調達いたしました。これにより累積資金調達額は4.7億円となり、今後はプロダクト開発、マーケティングに積極投資を行ってまいります。
日本の結婚式は、世界一高く 、不自由だと言われています。(総費用は日本3.2万ドルで2位のアメリカは2.9万ドル、招待客1人あたり単価は日本496ドルに対して、アメリカは232ドルです)
消費者のニーズを供給サイドにフィードバックするプロダクトの力で、ブライダル産業の構造的な課題を解決していきたいと思っています。今回の調達資金を活用して、日本のブライダル産業の進化に貢献できるようなプロダクト開発、マーケティングを大いに推進してまいります。
マーケティング強化の第一弾として、宝島社との協業によりNo1女性誌「sweet」との共同プロジェクトとして、「SWEET WEDDING with WeddingNews」を1月11日に開始いたしました。「sweet花嫁診断」はすでに診断回数1万回を超えております。sweet編集部と協働で、弊社のもつプロダクト開発&WEBマーケティングのノウハウと宝島社が持つ圧倒的なコンテンツ制作力を融合させたものづくりをおこなっていきます。
当社が運営する「ウェディングニュース」は、花嫁プラットフォームとして結婚式をあげた卒花嫁の熱量高い、顔写真を公開した実例レポをメインコンテンツに、結婚準備に役立つポータルメディアとして好評を博し、月間ユーザーは80万人を超える規模まで成長しています。またインスタグラムではNo1ブランドでありフォローワー数は20万人を突破しています。
2019年1月には、日本初の結婚式場メタサーチ機能をリリースし、結婚式場などのフェアの予約件数は月間1500人を突破し、弊社の売上げも安定的に月1,000万円を超える規模まで成長しております。
ここから10倍の成長をするため、プロダクト開発・マーケティングを強化してまいります。
◾️代表取締役 榎本 純より
「消費者ジャーナリズムで産業の進化に貢献する」
創業のDay1からあった言葉です。当時はプロダクトの方向もはっきりとしておらず、事業のあり方だけが決まっていたとも言えます。
メディアが流す情報がオープンでフェアな競争をつくり産業が進化するという情報誌が過去に担ってきた社会的な価値をスマホ時代にどのように代替するのかということを試行錯誤してきました。
2年前に実例投稿のプラットフォームをつくり、昨年、実例をフックにした式場検索のメタサーチをリリースしました。おかげさまでこの1年本当に多くのユーザー様にご活用いただくことができ、また多数のパートナー様、結婚式場様と協業ディスカッションさせていただくことで、僕らが取り組むべきことが、高い解像度でわかってきました。
消費者の情報環境が激変し、競争が激化していることは、産業をより顧客志向なものに変革できるチャンスだと考えています。
ただ、いまの僕らの力だけではこのチャンスを活かせません。
そこで今回、強力な新規投資家の3社にご参画いただくことになりました。
また我々と一緒に消費者の消費行動・データの力で、産業の進化に挑戦いただける仲間やパートナー様、メディア様、クライアント様を熱望しています。
少しでもご興味をもっていただいた方、ぜひ一度お話をさせてください。
◾️新規投資家からのコメント
ニッセイ・キャピタル株式会社
キャピタリスト 飯田 健登氏、投資部長 永井 研行氏

榎本さんは、事業を必ず成功させるという強い気持ちと、ブライダル産業の構造を変革するという熱き心もった経営者です。そんな経営者に惹かれるように、今高い志をもったメンバーが集結し、ブライダルNo.1の花嫁プラットフォームを開発しています。日々進化しているプラットフォームと日々成長している当社に、2.8億円の資金が投入された今、当社は大きく飛躍すると確信しております。精鋭メンバーとともに新たなブライダル産業を創造することを楽しみにしています。
株式会社セプテーニ・ホールディングス
代表取締役 グループ社長執行役員  佐藤 光紀氏

ブライダル産業をより良く変えていく力を持ったウェディングニュースというプロダクト、またそれを運営されるオリジナルライフの皆さんと、この度のファイナンスでご一緒できることになり、心から嬉しく思います。デジタルマーケティングに関わる方々にとっても、これから大きく変化する市場で腕をふるう、とても面白い経験を積むことができるフェーズに入ってきたと感じます。
起業家・エンジェル投資家 有安伸宏氏
7年来の友人でもある榎本さんにお声がけいただき、出資させていただきました。スタートアップの組織規模が、8名から20名になるフェーズというのは、個人プレイからチームプレイへの転換期を意味します。景色が一番ドラマティックに変わるタイミング。(1)創業者がマチュア(リクルート10年選手)、(2)市場選択の熟慮の結果として月商1,000万円へ無理なく到達、かつ、(3)累計で5億円弱を調達済み、というスタートアップは、国内にそう多くはありません。スタートアップの経営層、幹部層への転職を考えている方は、榎本さんにコンタクトしてみるべきだと思います!
—ここまでリリースから抜粋—
会社概要については、詳しくはリリースをご覧ください。
 

ウェディングニュースが資金2.8億円を新たに調達したリリースについて考察

と、上記のような資金調達を実施しました、というリリースですね。では、このリリースからどんなことが考えられるのか、まとめてみます。

資金調達の目的

この記事執筆時点のウェディングニュースは、メディアに集客して会場ページからブライダル媒体へ遷移させアフィリエイトでマネタイズするというモデルです。一般的な結婚式場の来館予約単価(1来館予約を獲得するのにかかっている広告コスト)が約5万円程度ということを考えると、月売上が1,000万円/月間予約1,500人=1予約単価が約7,000円ほど、というのは非常に安いと言えます。
ウェディングニュースの事業をこれから伸ばしていこうと考えると下記2点が必要になるはずです。

  1. メディアパワー(集客力&CVR)を伸ばす
  2. 1CVあたりの収益単価を上げる(アフィの特単や承認率保証などの条件交渉を頑張る)or式場と直接契約にして収益方法を変える

まず1ですが、ウェディングニュースは先輩花嫁の実例レポートや写真などユニークなコンテンツを持っていますので、このコンテンツをオンラインオフライン問わず集客につながるようなプロダクト開発やマーケティングに投資すると思います。
次に2ですが、アフィリエイトの単価を上げるのは正直限界があると思うので、会場との直接契約に切り替えて報酬単価を上げるか固定掲載費の広告モデルに切り替えるか、などが考えられるでしょう。ただ、これは式場情報をどうやって集めているか次第だとは思います(媒体情報から取ってきているのであればダイレクト掲載への移行の難易度は高いはず)。
もし仮に式場との直接契約に切り替えていくことを目指すのであれば営業が必要なのでその採用費などに充てるのかなと思います。
ということでまとめると、あくまで個人の想像ですが、採用、プロダクト開発、広告宣伝費(コンテンツ収集にかけるインセンティブなども含む)この3つが主な目的かなと思います。

ブライダルスタートアップの調達

今回のオリジナルライフ社の調達に加え、最近だと下記の会社も調達のリリース出しましたね。

ちなみに中国だと…(規模が違う笑)

(いずれも外部サイトリンク)などなど、他業界のスタートアップと比べると規模も数も少なめですが、あるといえばありますね。ただ、いずれも結婚式場運営ではなく、ユーザーと企業をつなぐフィールドを主戦場としてサービスを展開している企業です。
いずれも売上規模に対してはそこそこの出資を受けているなぁという感覚で、邪推ですがバリュエーションいくらなのかなぁとかは気になったりはします。ブライダル領域だけで投資家と話をしているのか、ブライダルの成功を足掛かりに他の領域へも展開する、などバリューが付くまたはIPOが見えるシナリオで話しているのか、とかとか個人的には興味あるところです。
 

ウェディングニュースが資金2.8億円を新たに調達したのリリースについてまとめ

ブライダル系スタートアップで調達のニュースは年数回程度なので比較的珍しいリリースだと思って取り上げてみました。
 
おわり
 

市川 貴之

この記事を書いた人
市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル業界で働く人のよりどころに」をビジョンに掲げ、ブライダルコンサルティング、ブライダル業界専門の転職支援サービスを運営しています。お仕事の依頼は「お問合せ」、転職のご相談は「ブライダル専門の転職相談」からお受けしております。

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