更新日 2020年07月16日

【プレスリリース考察】バリューマネジメントが新しいサブスクリプションサービス開始!

ブライダル業界で出たプレスリリースについて、概要と考察をまとめてみよう、という趣旨の記事です。今回は、7/10に出た「自宅での「旅体験」を通して、「地域」の賑わいを創る・応援する、新しいサブスクリプションサービス開始!」のリリースについて、内容の紹介と考察をまとめました。

プレスリリースの概要

発信者 バリューマネジメント株式会社
配信日時 2020年7月10日 12時00分
URL https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000058.000018871.html
タイトル 自宅での「旅体験」を通して、「地域」の賑わいを創る・応援する、新しいサブスクリプションサービス開始!

バリューマネジメント株式会社は、地域との出会いをご自宅へお届けし、地域の特産品や旅を通じてつながりを育むプロジェクトを立ち上げ、サブスクリプションサービスを開始致しました。
当社は創業以来、日本の文化を紡ぐことを目的に、文化財などの歴史的建造物をホテルやレストランとして利活用し、まちの魅力に触れてもらう活動を行ってきました。2020年4月、コロナウイルス感染拡大に伴い、全国で不要不急の外出が制限され、自粛が解けた今でもまちの賑わいを取り戻すまでに時間を要すると言われています。
人口減少や高齢化が進む地域の文化や生活を守る「旅」を通じたまちの賑わい、地域との繋がりを紡ぎ続けたいという想いから、自宅にいながら日常に旅を取り入れ、好きになった地域へ会いに行くように旅をするサブスクリプションサービスを立ち上げ、日本のまちと文化を守っていく支援をお願いすることに決めました。

■本サービスの特徴
-リターン一覧-
1.Local Magazine旅コース
ひと月1万円で、ご自宅に「旅の体験」をお届けする「Local Magazine」のお届け。ご自宅にいながら地域の特産品や食材を体験し、地域の魅力を生産者の声とともに味わう。

2.「Local STAY」コース
愛着を感じた地域や作り手に実際に会いにいくかのように、地域を知り体験することが可能。その地域の「異文化」や地域の魅力となる特産品・工芸品などを作り手から直接体験できることが可能。
また、その土地に暮らすように泊まる体験をお届け。
兵庫県、福岡県など、その他全国18ヶ所に点在するグループブランド「VMG HOTELS & UNIQUE VENUES」(以下VMGとする。)会場での宿泊やレストランの利用が可能。地域の歴史や文化に触れる体験をセットでお届け。

3.「Local MAGAZINE+」コース
旅を通して好きになった特定の地域とつながり続け、その地域を支援したり、より直接的で深い関係性づくりをお手伝いするサブスクリプションサービス。
ひと月1万円で毎月その土地からの品が届くだけでなく、まちづくりや体験づくりなどその地域の一員として参加できる体験なども提供。

■サブスクリプションサービスの詳細はこちら
https://readyfor.jp/projects/39848

■プロジェクトの今後
このサービスを通して、旅に日常的に触れられる環境や、そこから共感した土地を訪れて、その土地との関係性を深めていくことで、ただの旅行に終わらない地域との関係性を育むことが本プロジェクトの目的です。
その過程において地域の作り手・産業が潤い、土着の文化や生活が持続的に残っていくような未来を創造するためのサービスを今後対象地域を全国的に順次拡大、展開する予定です。

—ここまでリリースから抜粋—

会社概要については、詳しくはリリースをご覧ください。

 

バリューマネジメントの新サブスクサービスのリリースについて考察

と、上記のようなサービスを開始します、というリリースですね。では、このリリースからどんなことが考えられるのか、まとめてみます。

サービスの概要と目的

毎月一定額を支払うことで、特産品などが届きローカルエリアへの旅を疑似体験できる、またはVMGならではの場所への旅ができるというサービスです。

裏側のスキームの詳細などは分からないですが、クラウドファンディングで支援金を募っていることからこれで儲けるぞというよりは観光業の支援が主な目的じゃないかなと思います。もちろん、このサービス利用をきっかけに自社の他サービスへの誘導(CRM)も考えてはいると思いますが、そこ有期の施策ではないような気がします。

結婚式場リソースを結婚式以外に使う

今回のリリースと同様の趣旨のサービスはどの式場でもできるものではなく、VMGのこれまでの経営方針が大きく影響していると思います。

一方、(ちょっと趣旨は違うかもですが)今のブライダル業界では結婚式場のリソースをほぼ結婚式でしか使っておらず、今後の市場規模の縮小を考えれば他のマネタイズが必要になります。

例えば、

  • 地方で料理や食材にこだわっているような式場であればその地の特産品をECで売る
  • 減価償却ドレスの素材を使って小物を作ってECで売る

など、D2Cと呼ばれる直販も近年盛んになってきていますし、BASEやSTORESなどECサイトやアプリも簡単に作れる時代なので取り組むためのハードルも下がってきています。

このように今あるリソースを結婚式場以外でも活用してマネタイズの方法を増やすことで、結婚式の販売状況に大きく業績を左右される状況を脱すると経営も安定してくるんじゃないかなと思います。

 

バリューマネジメントの新サブスクサービスのリリースについてまとめ

リリースされたサービスはけっこう特殊なのでブライダルの枠組みは超えていますが、結婚式に関することのみを追求するわけではなく(手を抜いていいというわけではない)、様々な角度から経営や施策を考えていくことが今後はより必要になると思います。

市川 貴之

この記事を書いた人
市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル業界で働く人のよりどころに」をビジョンに掲げ、ブライダルコンサルティング、ブライダル業界専門の転職支援サービスを運営しています。お仕事の依頼は「お問合せ」、転職のご相談は「ブライダル専門の転職相談」からお受けしております。

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