
このブログでは5月の終わりくらいからたびたび各社のプレスリリースを取り上げて、その概要と考察をまとめてきました(ブライダル業界の「プレスリリース」に関する記事一覧)。最初は自分の勉強用にと思って書き始めまたのですが、30本ほど書いているとそれなりに知見や気づきもたまってきたので、今回の記事でこれまで書いてきてよかった3つのポイントをご紹介します。普段はあまり触れる機会のないプレスリリースも、日常業務に役立つことが多いと思いますので、参考になればと思います。
目次
このブログのブライダルのプレスリリース考察記事の概要
書いている内容
基本的に以下の2点で書いています。
- プレスリリースの概要
- そのプレスリリースに対する自分なりの考察
概要はほぼリリースの内容を書いています。考察では、
- そのリリースを配信した目的や背景
- 配信主体の関係者に与えるであろう影響
- 同業他社や利害関係者はどのように考えるべきか
といった観点でまとめていることが多いです。
プレスリリース確認から記事化までの流れ
私はPRTimesと@pressをbookmarkしていて、毎週火曜日にブライダルや結婚式、ウェディングなどに関連するプレスリリース一覧をチェック→気になるリリースをピックアップして記事化、という流れで書いています。なので、プレスリリース考察記事は毎週火曜日にまとめてアップされることが多いです。
すべてのリリースについて書いているわけではなく、新規性があるか、珍しいかどうか、業界へのインパクトがあるか、自分が記事を書けそうかどうか、などの理由で選んでいます。1記事あたりだいたい2,000文字~3,000文字くらいで、書くのに1時間かかるかどうか、合計すると3時間~4時間程度ですね。
プレスリリース考察記事を書いてきてよかった
- ブライダル業界の最先端のことを知ることができる
- アウトプットスキルが高まる
- 社外の人と会うときの共通の話題ができる
私が今時点で感じているメリットはこの3つです。では、1つずつ詳しく書いていきます。
1.ブライダル業界の最先端のことを知ることができる
プレスリリースで発表されることはおおまかに以下の3つのカテゴリに分類できます。
- 新規事業や企画スタート
- イベントの開催
- ブライダル関連の調査結果
例えば、1のカテゴリであれば以下のようなリリース。
- TAKAMI BRIDALがインバウンド向け フォトウエディング事業をスタート
- ウエディングパークが「360°バナー広告」の販売を業界初でスタート
- ワタベウェディングが「結婚式準備.com」をオープン
2のカテゴリであれば以下のようなリリース。
- ウエコレ WEDDING LAB.(5月25日(土)・26日(日)開催)
- リクシィがブライダルイベントWedding Select Fes(ウエディング セレクトフェス)を6月8日に開催
- バリューマネジメントが『はんなり和フェス』を6月30日(日)に開催
3のカテゴリであれば以下のようなリリース。
- 花嫁クチコミコミュニティのmaricuru、式場選びに関する調査〜結婚式準備の実態〜
- ウエディングパークが結婚式を挙げた女性を対象に「結婚式準備のDIY」に関する調査を実施
- オリジナルライフが結婚式や二次会の「ウェブ招待状」の現状を調査
1の新規事業や企画のリリースはこれらの内容をキャッチアップしておくことで今後の動きが予測できますし、2のイベントはその前後のイベント主催者の動きを見ていると自社でイベントを開催するときの参考になります。また、3の調査結果系の内容を知っておくとユーザー側の動向を知ることができます。
ブライダル業界で仕事をしているとどうしても目の前のお客様との接客から得られる情報がメインになりがちですが、こういった同業界他社が発信する情報もキャッチアップしていくことも非常に意味があります。
ただ、はっきり言ってリリースで発表されている内容は全体のうちのごく僅かなことがほとんどなのでそれだけではわからないことも多いですが、こういったリリースをまずは見つけ、自分なりに考えてみることが大事だと思います。
2.アウトプットのスキルが高まる
私の場合はリリースを読んで終わりではなく、このブログで書くことをゴールとしています。
このブログの先には多くの読者の方がいるので、その方々に適切に伝わるように書こうと思うと意外と大変です。自分でも深く理解しないといけないからです。
- 「見たことがある」と「知っている」は明確に違います
- 「知っている」と「説明できる」も明確に違います
- 「説明できる」と「理解される」も明確に違います
- 「理解される」と「実行できる」も明確に違います
- 「実行できる」と「結果を出せる」も明確に違います
プレスリリースを読む習慣作りはそんなに難しくないです。ただ、それを最終的に仕事の成果に結びつけるにはいくつものステップを乗り越えることが必要です。もしこの記事を読んでプレスリリースを読んでみよう!と思っていただいた方がいたら、ぜひ読むだけでなく自分の考察をまとめてみるというところまでセットで取り組んでもらえるといいなと思います。
いきなりブログとか難しいよ、という方も多いでしょうから、ノートに書きだしてみるでもツイッターで140文字以内にまとめてみるでもいいでしょう。
もし組織的に取り組もうというのであれば、例えば毎週の社内朝礼のコンテンツに「先週のプレスリリースで気になったこと」などを組み込んで、担当者持ち回りで3分発表する、といった機会を作ってみるといいと思います。一人では続かなくても仕組みにしちゃえば自然とできるようになっていきます。
3.社外の人と会うときの共通の話題ができる
これはこの通りです。
プランナーはお客様以外にもパートナーの方とお話しする機会もありますし、セミナーなどに参加すればや同業他社の方と合う機会もあるでしょう。そういったシーンで、様々なことを知っていると会話の幅も広がりますし、共通の話題のきっかけづくりにもなります。
また、プレスリリースは広く一般に公開されていますので、お客様もそのリリースを見ていることもあります。そのケースでの会話にも活きると思います。
ちなみに私の場合は、このプレスリリース考察の記事を読んでいただいたから問合せを2件頂き、そのうち1件は実際にお仕事させていただくことになりました。たまたまの要素はありますが、こうやって書いていなければ絶対に起こらなかった出会いだったので、こういった縁もあるんだなぁと思いましたね。
ブライダルのプレスリリース記事を書くメリットまとめ
あらためてまとめますが、
- ブライダル業界の最先端のことを知ることができる
- アウトプットスキルが高まる
- 社外の人と会うときの共通の話題ができる
この3つがメリットです。私もまだ始めてから2ヶ月弱ですが、これ1年ほど続けたら何もしてこなかった人と比べて圧倒的な差がつくんだろうなという手ごたえは感じています。この記事をきっかけに、「プレスリリースを読む」というスタイルの勉強を始めてみてはいかがでしょうか?
おわり