更新日 2019年06月11日

【プレスリリース考察】大好評につき初の大阪開催決定!結婚式場でママのための体験型イベント「ママ・マルシェ」

【プレスリリース考察】テイクアンドギヴ・ニーズのまま向けイベント「ママ・マルシェ」

ブライダル業界で出たプレスリリースについて、概要と考察をまとめてみよう、という趣旨の記事です。今回は、6/10に出た「大好評につき初の大阪開催決定!結婚式場でママのための体験型イベント「ママ・マルシェ」~2019年7月8日(月)・9日(火)アクアガーデンテラス(大阪)にて~」のリリースについて、内容の紹介と考察をまとめました。

プレスリリースの概要

発信者 株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ
配信日時 2019年6月10日 15時00分
URL https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000065.000012799.html
タイトル 大好評につき初の大阪開催決定!結婚式場でママのための体験型イベント「ママ・マルシェ」~2019年7月8日(月)・9日(火)アクアガーデンテラス(大阪)にて~

全国でウェディングプロデュースを手がける婚礼大手の株式会社テイクアンドギヴ・ニーズが、子育て中の女性を対象にした体験型イベント「ママ・マルシェ」を7月8日(月)、9日(火)の2日間、アクアガーデンテラス(大阪)にて開催します。
「ママ・マルシェ」は、「海外のマルシェ=市場」のように可愛いモノを手にしたり、「ママになるって楽しい!」を体感していただくことをコンセプトとした、子育て中のママのための体験型イベントです。T&Gが運営するコミュニティ「Fun Fen Fant(ファンファンファン)」が主催となり、昨年から4回開催し、計約5,000名の親子に来場いただきました。今回は、全国に結婚式場を展開しているT&Gの強みを生かし、初めて関西地方で開催されます。
大阪会場では、大人気のヨガ・ベビーマッサージ体験教室や、プロカメラマンによるフォト撮影の他に、新しいコンテンツとして「Happy Birthday Ceremony」をご用意。牧師先生が神聖な チャペルで、生後18ヶ月までのお子様とその親御様をお祝いします。また、企業ブースにおいても、素材にこだわったベビー用品の販売や子育て中のママ向けのアクセサリーショップなど、30社が出展するようです。
イベントの具体的な内容については、リリースをご覧ください。

◆注目コンテンツ

※体験型コンテンツは要予約・有料です。

  • 【プロカメラマンによるフォト撮影】
  • 【handprint art for baby & kids~インテリア手形アート~】
  • 【Happy Birthday Ceremony】
  • 【ベビトレヨガ】
  • 【簡単おうちパン体験】
  • 【歯固めジュエリー】

◆FunFenFant(ファンファンファン)概要

「日本で一番花嫁のことを考え、想い、寄り添ってきた企業だからこそ、ママになってもその先も。」をコンセプトに、T&Gが運営しているコミュニティです。結婚式場という非日常空間で、子どもの心のようにワクワクし、無邪気に楽しめるイベントを企画運営しています。
 

テイクアンドギヴ・ニーズの「ママ・マルシェ」のリリースについて考察

と、上記のようなイベントを開催します、というリリースですね。では、このリリースからどんなことが考えられるのか、まとめてみます。

「ママ・マルシェ」イベントのビジネスモデルと開催目的

このイベントの売上は、

  1. 来場者の体験型コンテンツ参加費
  2. イベント出展企業からの出展料

の2つでしょう。イベントのターゲットがママということは、このイベントをフックに自社会場に集客しようという目的ではなく、このイベントで利益を上げることが目的で開催されているのだと思います。

  • 開催日が月曜と火曜なのでこのイベントを開催することで結婚式の施行枠をつぶすことがない
  • むしろ結婚式の入らない平日の結婚式場を有効に活用して売上を生み出している
  • さらに、自社主催のイベントなのでコントロールしやすい

といった点から、「結婚式場の平日の稼働がもったいない問題」を解決する方法としてはとても有効なんじゃないかなと思います。
リリースの中には

  • 事前来場予約の先着が1,000名
  • 過去4回で5,000名超の参加者

とあるので、2日間で1,000名~1,500名くらいの来場を見込んでいるのでしょう。これくらいの規模で再現性の高さが証明されているのであれば、出店する企業もある程度計算できそうですね。

ブライダル企業が結婚式以外で売上を得られるヒント

このリリースを見るまで、FunFenFant(ファンファンファン)というコミュニティの存在を失礼ながら知らなかったのですが、テイクアンドギヴ・ニーズが出した先日のIR資料の中にCRM施策についての記述がありました(記事リンクはこちら)。
T&GのCRMを活用したマーケティング施策
IR資料を見ると、このイベントのことかなと思います。こういったイベントを成功させるのに最も重要なのが1にも2にも集客なわけですが、T&Gの主催するママイベントはT&Gの持っているユーザーデータを活用して集客しているのでしょう。ウェブサイトに広告のタグも入ってなかったのでアドで集客しているってこともないと思います。
この流れがうまいなと思うのは、結婚式後のユーザーから直接はお金もらっていない、というところなんですよね(コンテンツ参加費は別です。イベント参加費ならちょっとな、とは思いますが…)。「結婚式を挙げた人」という個人情報をベースに、それをもう少し後ろのライフステージを主戦場としている企業と連携して、そこに関連する企業から売上を得る、そうすると、ユーザーからするとT&Gに直接お金を支払うわけではないので、リレーションを毀損することなく関係性を続けていけるわけですね。
今のブライダル企業は完全に結婚式刈り取り型のビジネスモデルでそこから抜け出せない時代が続いているわけですが、結婚式後にtoBでマネタイズできることが見えてくれば、合理的な方法で結婚式価格を下げることもできますし、業界全体にとってもいいこと多いと思うので、むしろ企業の垣根を越えて横断的にユーザーデータを活用し、それをまとめて他の業界と組むくらいにしてもいいんじゃないかなと思います。結婚式までサブスクリプション型になりますね。
 

テイクアンドギヴ・ニーズのイベント「ママ・マルシェ」リリースについてまとめ

イベントそのものというよりは、こういった施策が将来的に業界にどんな役割を果たせるか、みたいなまとめになってしまいましたが、ぜひうまくいってほしいと思いますね。
 
おわり
 

市川 貴之

この記事を書いた人
市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル業界で働く人のよりどころに」をビジョンに掲げ、ブライダルコンサルティング、ブライダル業界専門の転職支援サービスを運営しています。お仕事の依頼は「お問合せ」、転職のご相談は「ブライダル専門の転職相談」からお受けしております。

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