更新日 2020年05月27日

【プレスリリース考察】リクシィ《トキハナ》が国内初 オンライン結婚式紹介サービスを開始

ブライダル業界で出たプレスリリースについて、概要と考察をまとめてみよう、という趣旨の記事です。今回は、5/25に出た「〜国内初!トキハナ、オンライン結婚式紹介サービスを開始〜」のリリースについて、内容の紹介と考察をまとめました。

プレスリリースの概要

発信者 株式会社リクシィ
配信日時 2020年5月25日 11時00分
URL https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000027297.html
タイトル 〜国内初!トキハナ、オンライン結婚式紹介サービスを開始〜

株式会社リクシィは、花嫁の不安を“トキハナツ”式場選び「トキハナ」にて、オンライン結婚式の提供事業者の紹介サービスを開始します。また、トータルIPエージェンシーの株式会社SOFT CONTENTS MANAGEMENT、バーチャルスタジオを運営する株式会社 CHET Productionと共同でオンライン結婚式サービス“V(ブイ)ウェディング”の提供をスタートします。これにに先立ち、第1回オンライン結婚式を5/24(日)17時より開催いたしました。

  • オンライン結婚式紹介サービス開始の背景

新型コロナウイルスの影響下において「オンライン結婚式」が注目されています。
オンライン結婚式の場合、密を避けられるだけでなく、「招待者」「ご祝儀」「時間」「画一的な進行」「費用」など、結婚式を実施しない理由として挙げられていた課題を解消することができます。
実際、オンライン結婚式に関するリサ―チ(当社調べ)では、「安価(81.7%)」「移動不要(77.2%)」「時間の融通が効く(74.3%)」「通常では難しいコンテンツが可能(74.3%)」「席配置等、ゲストへの配慮が不要(69.2%)」「天候が関係ない(69.1%)」「準備の煩しさが不要(67.5%)」等がメリットとして挙げられています。
オンライン結婚式は、実際の結婚式をLIVEで流すスタイル、自宅で結婚式を行いZoom等のツールで配信するスタイル、バーチャルスタジオを活用してデジタルならではの要素を取り入れたスタイルなど、多様なパターンが考えられ、それらのサービス提供事業者の紹介を「トキハナ」上で行います。
https://tokihana.net/

  • Vウエディングの提供を開始 ~オンラインだからこそ叶うとっておきのウェディング~

オンライン結婚式の提供事業者はまだまだ少ないのが実情です。
新規参入を促し、市場の創造を狙いとして、リクシィは、SCM、CHET Pと共同で、“Vウェディング”のサービス提供をスタートします。
SCMがビジネス面でのマネジメント、CHET PがバーチャルスタジオとCG制作・総合演出、リクシィがオペレーションを担います。販売価格は50万円〜ご提供を予定しています。
https://vweddinglp.chet.co.jp/
特徴①バーチャルスタジオの活用によるシームレスな映像演出
挙式をバーチャルスタジオで実施することで、新郎新婦のお2人の背景にCGで背景画像を組み合わせ、世界各地の風景や、好みの世界観の中で結婚式を挙げられます。将来的にはコンテンツホルダーと連携し、漫画やアニメの世界観にもできる環境を用意していきます。
特徴②双方向性の高さを活かした演出
投げ銭を用意することで、参加者がお祝いの気持ちを伝えることができ、オンラインならではの特別な経験ができます。また、リモートで参加できるので、移動負担の大きい祖父母や通常の結婚式だと顔を出せない小学校時代の恩師が3分だけ登場できたり、憧れの著名人やアニメのキャラクターも参加してくれるといったことも低コストで実現できます。将来的にはプロダクション各社と連携し、その参加者ネットワークを拡大していきます。
特徴③アーカイブを意識した構成
オンラインで結婚式をすることで、開催時間に都合が悪く参加できなくても、後日見てもらうことも可能です。従来の結婚式の記録映像を見る機会は案外少ないものですが、オンライン化されていると、結婚式後に出会う大切な方々や、SNSでの自己紹介にも使うことができます。将来家族が増えたときにも、一緒に見てもらいやすくなるメリットも大きいでしょう。

  • 5/24(日)に第1弾結婚式を開催

5/24(日)に富田竜介さん・香菜子さんの結婚式をバーチャルスタジオで開催しました(#富田夫妻オンライン結婚式)。
有料チケットを購入された150名の参加者がオンラインで参加される中、CGを用いた演出、DJ TAROさんや芸能人のサプライズ出演、投げ銭での参加など、オンラインならではの要素を取り入れた結婚式となりました。
https://youtu.be/iRh19PKXrqk

  • 今後の展望

オンライン結婚式は、結婚をしたものの結婚式をしないなし婚層が結婚式をやる理由になったり、10周年を迎えた夫婦のイベントを開催できたりするなど、結婚式の実施率向上に大きな可能性を秘めています。
新型コロナにより結婚式業界は大きな打撃を受けています。このピンチをチャンスに変えるべく、トキハナでもオンライン結婚式紹介サービスのリリースと共に、提供事業者を募っていき、この市場を創りあげていきます。
また、“Vウエディング”の提供エリアを、全国の結婚式事業者と連携することで拡げていき、新規参入を促しながら、5%のシェア獲得を目指します。
■アンケート結果
・オンライン結婚式について80.0%が実施したいと回答。
内56.3%が新型コロナウイルスの状況下に関係なく実施したいと回答。
1. 調査対象: 2020年7月以降の結婚式実施のために式場探しを検討している20~30代男女
2. 調査方法: インターネットリサーチ
3. 調査期間: 2020年5月8日〜2020年5月15日
4. 有効回答者数:176名
5. 回答者の属性:【性別】男性:59.7%、女性:40.3%
【年代】20代:59.1%、30代:40.9%
—ここまでリリースから抜粋—
会社概要については、詳しくはリリースをご覧ください。
 

リクシィ《トキハナ》が国内初 オンライン結婚式紹介サービスを開始のリリースについて考察

と、上記のようなサービスを開始します、というリリースですね。では、このリリースからどんなことが考えられるのか、まとめてみます。

サービスの概要と目的

リクシィが運営しているサービス「トキハナ」でオンラインウェディングサービスを紹介するというもので、ビジネスモデルとしては掲載料か成功報酬型(かまだトライアルなのでお金取ってないかも?)だと思います。
オンラインウェディングについてはユーザー側も事業者側もまだ賛否両論あるものの、新規サービスもこの1ヶ月で続々と増えてきており、サービスが増えて実施数が増えて列席(?)回数が増えることで徐々にユーザー側のイメージも変わってくるんじゃないかなと思います。
オンラインウェディングはまだ市場も出来上がっておらずアーリーアダプターにも至っていない状態ですが、このタイミングで紹介サービスとして立ち上げることで、例えばSEOで「オンラインウェディング」と検索するとサービスページ1位になるとか、SNSのオンラインウェディング関連で先にフォロワーを集めるなど戦術レベルの先行者利益を取れると市場が大きくなったときに強いですね。

これからのブライダル市場

今回のリリースで出ているオンラインウェディングについて、私は見ていないので詳しいことは分からないですが、事例が出る→ユーザー側のイメージがつく→興味を持つ→問合わせる→やってみる、となっていくはずです。
この1ヶ月~2ヶ月の事例は「物理的に開催することができなかったので(仕方なく)オンラインでウェディングを実施した、という理由がほとんどでしょう。先日緊急事態宣言も解除され、BIAからのガイドラインも示されたので今後は少しずつかもしれませんが結婚式が戻っていくはずです。
そうなると、通常の結婚式ができる中でもオンラインウェディングを実施する意味、というのがないとやる人はいなくなるでしょうから、多くの事業者が言っているように「オンラインだから作れる付加価値」をより磨いていくことが必要になるでしょう。
これは個人的な予想ですが、オンラインウェディングサービスのプロダクトを磨いていくときに必要な技術やリソースはこれまでの結婚式のそれとは全く別のものになると思います。ウェブに関する技術や知識など「オンライン上のクリエイティブ制作」の強さが必要になるはずです。今はブライダル事業者がオンラインサービスを始めていますが、この領域に強い他業界の人たちはたくさんいるので、もし市場ができていたら参入してくる企業もあるのかなぁとは思います。
 

リクシィ《トキハナ》が国内初 オンライン結婚式紹介サービスを開始のリリースについてまとめ

オンラインウェディングサービスはまだまだこれからの市場ですが、これまでの結婚式とは違ったイベントとして一定の支持を得ていくのではないかというのが私の今の考えです。10年前はマッチングアプリなんであり得ない!と言われ合コンをみんなしていたのに、今ではアプリや結婚相談所、相席屋の市場が完全に出来上がっています。それくらい変化の速い時代ですから、こういった情報収集は引き続き行っていきたいですね。
 
おわり
 

市川 貴之

この記事を書いた人
市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル業界で働く人のよりどころに」をビジョンに掲げ、ブライダルコンサルティング、ブライダル業界専門の転職支援サービスを運営しています。お仕事の依頼は「お問合せ」、転職のご相談は「ブライダル専門の転職相談」からお受けしております。

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