
ブライダル業界で出たプレスリリースについて、概要と考察をまとめてみよう、という趣旨の記事です。今回は、6/2に出た「様々な価値観にマッチする多様な結婚式を実現、結婚式プロデュースサービスの新ブランド『Any』始動」のリリースについて、内容の紹介と考察をまとめました。
目次
プレスリリースの概要
発信者 | 株式会社くふうカンパニー |
配信日時 | 2020年6月2日 11時30分 |
URL | https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000046400.html |
タイトル | 様々な価値観にマッチする多様な結婚式を実現、結婚式プロデュースサービスの新ブランド『Any』始動 |
くふうカンパニーグループにおいて、会費制に特化した明朗会計の結婚式サービス「会費婚」を提供する株式会社アールキューブは、多様化するカップルの結婚観やニーズの変化に対応するため、2020年6月1日に結婚式プロデュースサービスの新ブランド『Any(エニー)』を始動、それにともなう新ブランドについての紹介サイト( https://anywedding.jp )を公開いたしました。『Any』を通じて、グループで6万組の結婚式プロデュースを目指します。
■『Any』とは
【約5,000組の結婚式をつくってきたアールキューブの新サービスブランド】
『Any』は、”誰でも(anyone)、どんな場所でも(anywhere)、どんな時でも(anytime)” 最高の結婚式を実現することをお手伝いする結婚式プロデュースサービスです。結婚式で大切なことは「ふたりの未来へのスタート」に相応しい形であるという考えに立ち、これまで約5,000組の結婚式を手がけてきた結婚式プロデュースのプロフェッショナルたちが、おふたりの本当に挙げたい結婚式を『Any』で叶えていきます。
■『Any』立ち上げの背景
【ウィズコロナ、アフターコロナにおける結婚式観の変化と選択肢の拡大に対応】
昨今、国内外の新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、2020年5月4日に政府の専門家会議によって提言された「新しい生活様式 ※ 」は、様々な場面において3密空間(密集・密接・密閉)の回避を推奨しています。それにより、密集をさけて開催するオンライン結婚式や、ゲスト不参加型のおふたりのみの結婚式、写真だけの結婚式など、ユーザーの結婚式に対する価値観や選択肢は今後大きく変化すると考えられます。
※<参考>厚生労働省「新型コロナウイルスを想定した『新しい生活様式』」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html
このような背景を踏まえアールキューブは、コロナにともなう結婚式への価値観や選択肢の多様化に対応するとともに、これまで経済的な理由で結婚式を諦めていたカップルも含めたすべての人達が、もっと自由なカタチで結婚式を挙げられる世界に変えていくことを目指して、この度新サービスブランド『Any』を立ち上げました。
■今後の展開について
【『Any』ブランドで、従来型の結婚式にとらわれない様々な新サービスを順次リリース】
今回の新ブランド『Any』の発表を皮切りに、オンラインウェディングサービス、フォトウェディングサービスなど、様々な新サービスを順次展開していきます。
ー近日リリース予定 オンラインウェディングサービス
ー近日リリース予定 フォトウェディングサービス
and more…
—ここまでリリースから抜粋—
会社概要については、詳しくはリリースをご覧ください。
くふうカンパニーが結婚式プロデュースサービスの新ブランド『Any』始動のリリースについて考察
と、上記のようなブランドを立ち上げます、というリリースですね。では、このリリースからどんなことが考えられるのか、まとめてみます。
ブランド立上げの概要と目的
くふうカンパニーが運営するアールキューブが新たに「Any」というブランドを立ち上げ、プロデュースを行っていきますよ、という概要です。
これまでアールキューブが運営してきた「会費婚」はどちらかと言えば一般的なご祝儀制に対して価格メリットで強みを発揮してきましたが、今回のブランドでクリエイティブな領域への展開、また今後多様化していくであろうウェディングスタイルへの展開が狙いじゃないかなと思います。
ブライダルサービスのブランド展開
新ブランドの立上げですが、今後複数のスタイルのサービス展開を考えているならこの方法は正しいと個人的には思っています。例えばブライダルで最も有名なブランドは「ゼクシィ」ですが、雑誌ゼクシィを起点に
- ゼクシィ
- ゼクシィネット
- ゼクシィなび
- ゼクシィ縁結び
- ゼクシィ縁結びエージェント
とゼクシィブランドを軸にした複数事業の展開時の初速が新ブランド(サービス名称)を出すよりもはるかに早くなります。また、他の業界であれば
- ライザップ
- ライザップゴルフ
- ライザップ英会話
「結果にコミットする」を軸に様々なサービスに展開している事例などもあり、これもユーザーにとってサービスの早期につながりやすいと言えます。
今回の新ブランドが
- Any Wedding Produce
- Any Online Wedding
- Any Photo Wedding
など今後展開していくウェディングサービスの冠名称となっていくのであれば「Any」とつくブライダルサービスならこうだよね、というユーザー認知を取っていくことが必要になるかなと思います。
くふうカンパニーが結婚式プロデュースサービスの新ブランド『Any』始動のリリースについてまとめ
最初パッとこのリリースを見たときはメディアであるみんなのウェディングがプロデュースに進出!?と思ったのですが、アールキューブでしたね。。これからはブライダルに限らず機能だけではなくストーリーやブランドの重要度がマーケティングでも高まっていくはずなので、こういった動きがどのように進んでいくのかは引き続きウォッチしていきたいと思います。
おわり