更新日 2020年03月27日

【プレスリリース考察】オリジナルライフが新型コロナウィルスの影響による結婚式実施状況を調査

ブライダル業界で出たプレスリリースについて、概要と考察をまとめてみよう、という趣旨の記事です。今回は、3/23に出た「【新型コロナウィルス】結婚式の延期は約3割、実施が4割、まだ検討中が3割。3月時点の結婚式実施状況調査。」のリリースについて、内容の紹介と考察をまとめました。

プレスリリースの概要

発信者 オリジナルライフ株式会社
配信日時 2020年3月23日 10時00分
URL https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000017300.html
タイトル 【新型コロナウィルス】結婚式の延期は約3割、実施が4割、まだ検討中が3割。3月時点の結婚式実施状況調査。

花嫁プラットフォームの「ウェディングニュース」は新型コロナウィルスの影響による結婚式の延期状況の調査を行いました。
​調査期間:2020年3月7日(土)~2020年3月10日(火)
アンケート回数:378
全国の結婚式を実施予定だった方々を対象に、ウェディングニュース読者に対してアンケートを実施しました。
回答者は2020年3月~12月に結婚式を予定している花嫁さんやそのご両親。
結婚式を延期した方が3割、予定通り実施予定の方が4割、まだ迷っている方が約3割であることがわかりました。
3月の挙式予定者に限っていえば、約51%が延期、46%が実施、3%がまだ迷っているという結果でした。
延期をすると決断するうえで多かった理由や決め手

  • 『遠方からくるゲストや高齢者、子連れのゲストが多かったため』
  • 『ゲストの健康を第一に考えた』

飛行機や新幹線など公共交通機関を使って遠方からくるゲストが多い場合や、
高齢者や小さなお子さん、妊婦さんから欠席の連絡がきたため。という声があがりました。

予定通り実施すると決断するうえで多かった理由や決め手

  • 『膨大なキャンセル料がかかるため』
  • 『両親や友人が後押しをしてくれた』

実施の決断に至った1番の理由は莫大なキャンセル料。
延期であったとしても、結婚式場の契約では、結婚式の日程に近づくにつれてキャンセル料は高くなり、1カ月前となると申し込み金やすでに準備が終わっている招待状などのアイテム料金は100%でかかってくる式場が多いことが背景にありそうです。
また通常の自然災害では結婚式場の契約では100%キャンセル料が新郎新婦の負担になることが多いのですが、今回のアンケートから新型コロナに関しては、特別対応で、無料での延期を受け付けている会場が多いことがわかりました。
ご両親やご友人から『こんな状況でも行くよ。コロナに負けるな!』と連絡をもらい実施を決断した花嫁さんもいます。
まだ迷っている花嫁さんで多かった今の不安

  • 『延期を決めるタイミングで金額が変わってくるキャンセル料』
  • 『もし延期したとしてもいつ実施できるかわからない』
  • 『実施して感染者が出てしまったときの対応』

約3割の花嫁さんがまだ決断できていないというこの状況。
コロナウィルスがいつ終息するかもわからずキャンセル料の期日が迫ってきている今、いつ決断をすべきなのかを迷っている花嫁さんが多数いました。
詳しいローデータや延期の場合の無料特別対応を行った会場のリストなどは以下。
https://www.weddingnews.jp/magazine/139749
—ここまでリリースから抜粋—
会社概要については、詳しくはリリースをご覧ください。
 

新型コロナウィルスの影響による結婚式実施状況を調査のリリースについて考察

と、上記のような調査を実施しました、というリリースですね。では、このリリースからどんなことが考えられるのか、まとめてみます。

結婚式場運営企業への影響

今回のリリースにもあるように、延期キャンセルが続いています。結婚式場運営をしている企業にとって

  • 施行組数減に伴う売上の減少
  • 新規来館の減少(将来的な売上の減少)
  • 固定費負担の相対的な増加
  • 延期、キャンセルなどの顧客対応による体力的・心理的負担

など、多くの課題が表面化してきています。個人的に最も懸念されるのがキャッシュが尽きることです。特に繁忙期である3月―5月の売上が後ろになる(延期する)と当然ながら入金のタイミングも後ろにずれます。
上場企業の決算を見てもわかるように繁忙期で大きく稼いで閑散期は赤字というケースも多いので、本来このタイミングでキャッシュをためておきたかったのにそれができず、閑散期の赤字を受けきれなくなりキャッシュが尽きる、という事態が起こるのではないかと思っています。
政策金融公庫から融資条件緩和のリリースなども出ていますが、キャッシュの見通しが厳しい企業の場合は融資や助成金の活用など最大限の手を打つことまたは準備することが必要です。

コロナウイルスへの対応と顧客の動き

ウイルスの影響はエリアによって差があると思っています。直近の感染者数の推移を見ても東京、大阪、兵庫、愛知は地方と比べてかなりのスピードで増えてきているので、都市部中心の出店をしている企業や大都市で店舗展開をしている企業は延期やキャンセルもより多いでしょう(し今後の動向次第ではさらに増えると思います)。
そのため一律でこうした方がいいというものがあるわけではなく、企業の財務状況と出店エリアの感染状況や顧客の動向を見ながらタイムリーに手を打っていかなければいけません。
また延期やキャンセル料を取ることに多少非難のことが出ていることも事実ですが、結婚式場もボランティアをしているわけではないですし、規約を見ても結婚式場の責に帰する理由での延期・キャンセルではないので然るべき対応を取っていくとよいかと思います。
 

新型コロナウィルスの影響による結婚式実施状況を調査のリリースについてまとめ

日々状況は変化してきてます。的確な情報収集と高速意思決定が求められるハードな状況が続きますが、こういったリリースでの情報なども引き続き見ていきたいと思います。
 
おわり
 

市川 貴之

この記事を書いた人
市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル業界で働く人のよりどころに」をビジョンに掲げ、ブライダルコンサルティング、ブライダル業界専門の転職支援サービスを運営しています。お仕事の依頼は「お問合せ」、転職のご相談は「ブライダル専門の転職相談」からお受けしております。

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