更新日 2020年05月27日

【プレスリリース考察】オリジナルライフがオンライン相談活用に関する調査結果を公開

ブライダル業界で出たプレスリリースについて、概要と考察をまとめてみよう、という趣旨の記事です。今回は、5/22に出た「withコロナの結婚式場探しはどうあるべき?積極的にオンライン相談を活用したい人は30.8%!利用したいツール2位はZoom1位は?」のリリースについて、内容の紹介と考察をまとめました。

プレスリリースの概要

発信者 オリジナルライフ株式会社
配信日時 2020年5月22日 11時16分
URL https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000017300.html
タイトル withコロナの結婚式場探しはどうあるべき?積極的にオンライン相談を活用したい人は30.8%!利用したいツール2位はZoom1位は?

ウェディングニュースの花嫁334名に「結婚式場のオンライン相談」についてアンケート調査をした結果、オンライン相談を不安に思う人が過半数を超え、利用したいツールは1位LINEと2位Zoomという結果になりました。アンケートの結果を受けてウェディングニュースでは、少しでもその不安を解消できるよう公式インスタで式場プランナーをゲストに「おうちで式場見学」ができるライブ配信を提供し始めました。
<実際の雰囲気が分からないオンライン相談は不安が6割>
ウェディングニュースの花嫁334名に、2020/04/22 ~ 2020/05/22の期間でオンラインでの式場探しに関するアンケート調査を実施しました。
Q.会場と直接オンラインでの相談サービスを利用したいと思うか?の質問に対して、30.8%の人が積極的に利用したい意向でしたが、43.7%の人が「気になるが悩んでいる」、25.4%の人が「気がのらない」という結果となりました。
Q.TV会議やLINEでの相談はなんとなく不安ですか?という設問に対しても、「はい」と答えた方が56.9%と過半数を超え、結婚式場探しをオンラインですることへの抵抗感が課題であるとわかりました。
アンケート結果から「花嫁が不安に思うこと」を抜粋
・実際の雰囲気がわからない。 広さや高さなど感覚的なものが分かりづらい。質感、匂い、死角等も確認することができない。(25〜29歳/女性/京都府)
・自分のイメージを伝えられない気がします(30〜34歳/女性/千葉県)
・料理重視なので味が分からないのが不安(25〜29歳/女性/福岡県)
アンケート結果から「オンライン相談に否定的な意見」抜粋
・ちゃんと会場に足を運び、顔を合わせて相談したい。(25〜29歳/女性/埼玉県)
・電話での相談は利用したが決め事に関しては目で見て聞いて体感したい。(30〜34歳/女性/千葉県)
・自分がオンラインに対応できる環境ではない(メールとかラインは伝わりづらいと思うが自宅にパソコンがない)(25〜29歳/女性/鹿児島県)
一方で、オンライン相談に対して前向きな意見も
・式場まで電車で40分かかるので、電車を利用せずにオンライン相談サービスが利用出来るのが最大のメリットだと思います。このご時世なので、どうしても対面になると互いや周りに感染リスクがあるので、オンラインなら気にせず相談することができる。(25〜29歳/女性/神奈川県)
・実際使用しているが特に不便な事はない。逆にこまめに連絡が取れていいと思う。(30〜34歳/女性/福岡県)
・遠方などでする場合、打ち合わせで毎回2人でそこまで行かないといけないから、交通費などの旅費が余計にかかる。遠方の場合、オンラインで打ち合わせを今後も推奨してくれると、県を越えて検討しやすいから(30〜34歳/女性/東京都)
会場の雰囲気や料理など行かないと分からないものは、自分の目で見て確認したいという強い意向があるとわかり、逆に式場決定後の相談や実際に行かなくてもいいような相談はオンラインの方が助かるという意見が多く見られました。
<LINEがオンライン相談では好まれる結果に>
現在会場検討中の花嫁に限定して
「オンラインで相談するならどんなツールが良いですか?」という質問に対しては
1位 LINE 68.4%
2位 Zoom 35.4%

3位 電話 34.2%
4位 メール 30.4%
5位 Instagram 16.5%
6位 Skype 15.2%
7位 Google Hangout meet 10.1%
8位 Microsoft teams 3.8%
※wherebyは回答0名
という結果となりました。
LINEでの相談に次いでZoomや電話、メールといったツールが普及しており好まれるということが分かりました。事業者としてはこれらのツールを新郎新婦に合わせて使い分けていく必要が出てくると考えております。
このアンケートを受けて、ウェディングニュースでは「おうちで式場見学」をインスタグラムのライブ配信で提供しております。ライブ配信を見た人で興味があった人が、LINEやZoom(TV会議システム)で式場プランナーに相談できるフローを構築しています。
すでに全国13会場ライブ配信し、過去の配信はYoutubeで配信しています。
https://www.weddingnews.jp/magazine/144536
ライブの視聴平均数は約7,000人で、ライブ配信をきっかけにお問い合わせをいただき、すでに複数の会場で成約につながっております。
—ここまでリリースから抜粋—
会社概要については、詳しくはリリースをご覧ください。
 

オリジナルライフがオンライン相談活用に関する調査結果を公開のリリースについて考察

と、上記のような調査結果を公開しました、というリリースですね。では、このリリースからどんなことが考えられるのか、まとめてみます。

調査結果について

個人的に一番驚いたのが

Q.会場と直接オンラインでの相談サービスを利用したいと思うか?の質問に対して、30.8%の人が積極的に利用したい意向

ここです。え、30%しかいないんだ…、という感じですね。調査対象となる花嫁のエリアによって大きく結果は変わりそうですし(地方は利用意向度低く、都市部は高いイメージ)、普段仕事でオンライン会議などを行っているかどうかも影響していそうです。オンライン相談活用の利用意向はもっと高いかと思っていました。
キャッシュレス決済などもそうですが日本だと国民性なのかこういった新しいオペレーションフローの浸透に時間がかかる傾向がありますよね。ただ、10年前にはLINEもなかったことを踏まえれば浸透していくスピードは速いんじゃないかなぁとは思います。あとはメリットをどれだけユーザーに伝えられるかがポイントになりそうです。

オンライン化のメリットとデメリットの整理

今回の調査結果からも読み取れるように、結婚式場のオンライン接客には次のようなメリットとデメリットがあります。
【メリット】

  • 移動時間の削減
  • ログデータの確保(言った言わない問題に発展しにくい)
  • 連絡頻度増加に伴う負担の軽減

【デメリット】

  • 会場を見れない、料理を食べられない
  • プランナーとコミュニケーションが取りにくい
  • オンライン相談できる環境が整っていない

で、難しいのは同じ特徴を持ってしても人によってメリットの方が強く感じるかデメリットの方が強く感じるかが違う、という点です。メリットを感じる方は積極的にオンライン相談を活用するでしょうが、そうでない方は使わないでしょう。つまり、結婚式場からすると両方に対応しなければいけないのでオペレーション負担が高くなること、用意するツールが増えること、などの懸念が生まれます。
一方、うまくオペレーションを組むことができれば1顧客にかかる工数はオンラインの方が少なくなると想定されるので、移行期間の一時的な負担増加はあるものの取り組まなければいけないことだと思います。例えば今回の結果の接客的に活用したい顧客層30%が「オンライン対応してくれる会場しか」検討しない場合はその段階で対象から外れてしまうことになりますので…。
 

オリジナルライフがオンライン相談活用に関する調査結果を公開のリリースについてまとめ

結婚式場の立場ではどのタイミングでどの程度本腰を入れてオンライン接客に取り組むか悩ましいところですが、見極めるのは次会場のエリアの対象ユーザーがどの程度オンラインへの耐性があるかどうか、かなと思います。テスト的に実行するなら新規接客ではなく業績への影響が小さい打合せのオンライン化から始めるとよいのでしょう。
いずれにせよ、長期的な流れでは言えばオンライン化は間違いなく進むと思います。1年後に同じ調査を行ったときにどのように結果が変わっているか、気になるところですね。
 
おわり
 

市川 貴之

この記事を書いた人
市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル業界で働く人のよりどころに」をビジョンに掲げ、ブライダルコンサルティング、ブライダル業界専門の転職支援サービスを運営しています。お仕事の依頼は「お問合せ」、転職のご相談は「ブライダル専門の転職相談」からお受けしております。

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