更新日 2020年03月08日

【プレスリリース考察】ウエディングソムリエが新型コロナウイルスの結婚式への影響についてプレ花嫁300名に緊急調査

【プレスリリース考察】ウエディングソムリエが新型コロナウイルスの結婚式への影響についてプレ花嫁300名に緊急調査_サムネイル

ブライダル業界で出たプレスリリースについて、概要と考察をまとめてみよう、という趣旨の記事です。今回は、2/28に出た「新型コロナウイルスの結婚式への影響についてプレ花嫁300名に緊急調査」のリリースについて、内容の紹介と考察をまとめました。

プレスリリースの概要

発信者 J’adore Wedding株式会社
配信日時 2020年2月28日 14時20分
URL https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000041223.html
タイトル 新型コロナウイルスの結婚式への影響についてプレ花嫁300名に緊急調査

ウェディング業界で初めて1万8千人以上の「プレ花嫁・卒花嫁」のコミュニティを作り、花嫁から絶大な支持を集めているウェディングメディア「ウェディングソムリエ」は、2020年2月26日〜27日の2日間で300名の花嫁に対し、「新型コロナウイルスの結婚式への影響」についてアンケート調査を実施した。
◉調査結果トピックス

  1. 66.8%の花嫁が自身の結婚式について何らかの影響(不安)を感じている
  2. 結婚式の延期を状況に応じて検討したい花嫁は25.6%(延期を決定した花嫁は2.6%)
  3. 延期の判断については様々な要因が複雑に絡み合っている

[調査概要]
調査名:ウェディングソムリエ コロナウイルスに関する花嫁300名アンケート調査
調査対象:ウェディングソムリエのユーザー 300名(プレ花嫁)
調査期間:2020年2月26日〜2020年2月27日
調査方法:インターネット上での調査
※本調査データを転載する際には必ず調査名のクレジット表記をお願いいたします。またグラフ画像の編集はお断りいたします。
◉ 66.8%の花嫁が結婚式への影響を懸念
自身の結婚式について新型コロナウイルスの影響をどの程度感じているかという質問に対しては、全体の66.8%の花嫁が何らかの影響(不安)を感じていると回答した。2020年7月までに挙式を予定している花嫁に限定すると83%の花嫁が不安を抱えているという結果に。影響を懸念している人の意見としては、大きく下記の3点が上がった。
(1)   参列者への配慮
「高齢者や妊婦さん、遠方から参加するゲストに感染リスクを負わせるのが怖い」「参列者の皆さまにご不安な思いをさせてまで開催すべきかかなり迷っている」「ゲストから欠席の連絡が入りはじめ不安を感じる」「親族から開催について心配されている」
(2)   社会全体の空気感
「会社から在宅勤務を命じられイベント参加を控えるように通達されている状況下で開催していいものか悩む」「ネットやテレビで結婚式延期、中止の話を聞き不安になっている」「結婚式への世間の声が怖くなりました。」「国を挙げてイベントの自粛が言われているから」
(3)    今後の見通しが立たないことに対する不安
「検査体制なども整っていない状況で収束の目処が立っていないから」「政府の声明及び対応の遅さにより、今後どれだけ長引くのか懸念される」「感染者の急増と対策や医療処置が確立されていないこと」
また、海外挙式予定の花嫁からは渡航問題を懸念する声が上がった。その他、費用面や式場の対応に不安を感じる声も一部挙がっていたが、それよりも大切なゲストへの影響や、自粛ムードの中で開催することへの心苦しさ、収束の目処が予測できず国の対応への不安等に意見が集中した。
影響をそれほど感じないと回答した花嫁からは「夏前の収束を信じているから」「列席者に高齢者がいないから」「海外挙式だから」「身近で感染者がいないから」などの声が挙がった。
 ◉ 結婚式の延期を状況に応じて検討したい花嫁は25.6%
結婚式の延期もしくは中止を考えているか?という質問に対して、「状況により検討したい」と回答した花嫁は25.6%、実際に延期を決定した花嫁は2.7%となった。59.5%の花嫁は現時点では延期を検討していないと回答している。影響を懸念する人の割合と比較しても実際に延期に踏み切る人は少ない印象。延期を検討しない人の意見では日程面の調整の難しさに苦悩する声が目立った。
 日程面の調整
「会場に空きがなく延期をすると2年先になってしまう」「結婚式のために家族、友人、式場、沢山の人が予定を調整してくれているので(不安なゲストには欠席しても構わないことを伝えている)」「子供もいるので、延期すると次にいつできるか分からない」「年齢もあり妊活に入りたいので延期して結婚式を待っていられるほど時間に余裕がない」「祖母の余命が少ないので」「父が癌であと1年生きられないと言われているため、時期を遅らせると花嫁姿を見せられない」
また、キャンセル料が全額請求されるケースの場合、費用面の負担の大きさから延期を踏みとどまる傾向も。
「飛行機や新幹線のチケットを手配済みだから」「費用面の負担があまりにも大きいから(国から明確な方針が出ない状況下では式場側もキャンセル料を請求せざるを得ないことは理解できる)」
新型コロナウイルスの影響に不安を感じながらも、延期をすることが難しい状況に置かれている花嫁も多く、その苦悩は計り知れない。
◉ 状況に応じて延期を検討したい花嫁の判断基準は?
状況に応じて延期の検討をしたいと回答した78名の花嫁に対し、「どのような状況になったら延期を検討するか」質問したところ、感染拡大の状況に応じての判断を考えている花嫁が多数派だった。

◉ 花嫁がウェディング企業に求めることは?
「ウェディング企業に求める対応」を調査したところ安全を求める声が最も多かった。

  • 消毒用ジェルの設置を徹底する等、参列者の皆さまに安心して来ていただけるような配慮をお願いしたい。
  • アルコール消毒など普段以上に対策していただきたい。ゲストにも伝わるような対応を
  • ゲストの皆様を安心させるため、スタッフ全員マスクの着用、手指消毒の徹底をお願いしたい。
  • 料理の前にアルコールのおしぼりを配ってほしい。
  • ヘアメイク、調理スタッフは絶対にマスク着用で特に気を配ってほしい。

特にスタッフのマスク着用を希望する声が目立った。
また、迅速な情報発信や対応方針の開示を求める声も。

  • 体制はどうなっているか、状況がわかり次第連絡が欲しい。
  • 国の方針が曖昧である今プレ花嫁はみんな不安でいっぱいです。ウエディング関連企業様の中には保障していただけなかったり連絡しても返信がない。できる範囲で構わないので臨機応変に対応いただきたい。
  • 式場としてのコロナウイルス対策の方針(延期が望ましいなど)その上で、キャンセルや延期に関する現時点での指針を出してほしい。
  • 自社が安全であることを、新郎新婦をはじめ列席者へ示してほしい。
  • 業者の方から具体的な提案や情報提供があると決行するかどうかの判断材料が増えて検討しやすいように思います。

結婚式はただのイベントではなく、大切な人生の節目の儀式でもあります。それぞれの花嫁が大きな思い入れを持ち、ゲストをおもてなしするために多額の費用と時間を割いて一生懸命準備をしています。様々な状況を鑑みながら苦悩を重ね、決断した結果がどんな形であったとしても誰かに責められるようなものではありません。全ての花嫁が、納得のいく決断ができることを祈っています。
—ここまでリリースから抜粋—
サービス概要、会社概要については、詳しくはリリースをご覧ください。
 

ウェディングソムリエのプレ花嫁緊急調査のリリースについて考察

と、上記のような調査結果を公開しました、というリリースですね。では、このリリースからどんなことが考えられるのか、まとめてみます。

調査結果の中のポイント

リリース読んだんですが、最初からポイント別にきれいに整理されていて非常に読みやすかったです。逆に、なのでこれを上から下までなぞって読んでもらえればリリース公開時点での状況は分かるのではないかと思います。

結婚式場側の対応で求められること

ニュースや式場からのリリースは目を通していますが、この記事執筆時点で「結婚式に列席した人から陽性反応が出た」というニュースは見たことがありませんし、同じイベントでも100人以下の場合の感染確率はほぼゼロに近いようです(参考記事)。
一方、万が一結婚式列席者から陽性反応が出た場合、ニュースになれば風評被害も出るでしょうし、もし2週間の営業停止命令などとなったら業績的にも大打撃になります。というか経営的にその状況で持ちこたえられる会場はほとんどないのでは…と思います。
このように、キャンセルや延期相談なども対応をしつつ、開催する場合は決して1人でも感染者を出してはいけないという超絶ハードな環境下でここ1ヶ月弱走ってきている状況だと言えます。
今回のリリース内の回答結果にもあるように、特別なことをしてほしいというよりは、

  • 感染者を出さないような消毒やマスクなどの対策
  • 保証や方針、式場として感染対策に取り組んでいることなどの情報の提供

など、新郎新婦側の希望としては基本的なことを忠実に実行してほしいという思いが強いようです。
 

ウェディングソムリエのプレ花嫁緊急調査のリリースについてまとめ

たぶんこのブログでは初めて紹介したと思うのですが、わかりやすいリリースでした。内容が緊急かつ重く、先行きが不透明というのが昨年の大型台風の時と異なるところです。各社対応で大変だとは思いますが、誰も悪者がいないのでとにかく早く収束に向かってほしいですね。
 
おわり
 

市川 貴之

この記事を書いた人
市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル業界で働く人のよりどころに」をビジョンに掲げ、ブライダルコンサルティング、ブライダル業界専門の転職支援サービスを運営しています。お仕事の依頼は「お問合せ」、転職のご相談は「ブライダル専門の転職相談」からお受けしております。

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