
ブライダル業界で出たプレスリリースについて、概要と考察をまとめてみよう、という趣旨の記事です。今回は、12/26に出た「『ハナユメ』マイページが大幅リニューアル! お得な特典チケットも配布」のリリースについて、内容の紹介と考察をまとめました。
プレスリリースの概要
発信者 | 株式会社エイチーム |
配信日時 | 2019年12月26日 11時00分 |
URL | https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001589.000001348.html |
タイトル | 『ハナユメ』マイページが大幅リニューアル! お得な特典チケットも配布 |
株式会社エイチームのグループ会社である株式会社エイチームブライズは、結婚式場情報サイト「Hanayume(ハナユメ)」のマイページをリニューアルいたしました。
結婚式の準備を進めるハナユメ会員様が、もっと簡単に、もっと楽しく準備を進められるよう、マイページを大幅にリニューアルいたしました。リニューアルのコンセプトは、「1にサクサク、2にワクワク」。結婚式準備をより便利に、そしてワクワクしながら進められるような仕掛けを多く搭載しております。また、ハナユメ会員様にご利用いただけるお得な特典チケットも多数ご用意いたしました。
エイチームブライズのミッションは、「一組でも多くのカップルに“理想の結婚式”のきっかけを」提供することです。ハナユメ会員様と結婚式場様との間にハナユメがいることで、よりスムーズに楽しく“理想の結婚式”が叶う。そのような価値を提供することで、ブライダル市場に貢献してまいります。
– 会員登録してマイページを利用するならこちら
https://hana-yume.net/member/input/
■リニューアルのポイント
(1)ハナユメ会員様の状況に合わせて情報の切り替えが可能に
ハナユメ会員様それぞれの状況に合わせ、「式場探し中」・「結婚式準備中」の2つのステージで情報を切り替えられるようになりました。リニューアル後のマイページでは「今」必要な情報だけを受け取ることができ、会員様は結婚式の準備をより一層スムーズに進められるようになります。
(2)マイページにWebアドバイザーが登場
マイページのトップに、Webアドバイザーが登場いたします。ハナユメ会員様一人ひとりの準備状況に合わせ、今すべき段取りやおすすめ情報を配信いたします。また、LINE連携をすることで、ハナユメコンシェルジュに相談することもできます。
(3)お得な特典チケットを配布
ハナユメ会員様にご利用いただけるお得な特典チケットを新コンテンツとして用意いたしました。ブライダルリング・ペーパーアイテム・ハネムーン・ハウスメーカー・エステなど、結婚式を控えるカップルはもちろん、新生活をスタートするカップルにも嬉しいチケットを取り揃えております。
(4)ハナユメ会員様と結婚式場との連携がスムーズに
ハナユメ会員様がマイページで、結婚式選びの条件などを入力したくなるような仕掛けも設置しました。式場見学前に入力いただいた情報は、見学される結婚式場へ予約情報と共にハナユメからお伝えします。ユーザー様と結婚式場の架け橋となるハナユメが、式場見学の時間をより有意義なものになるようサポートいたします。
—ここまでリリースから抜粋—
サービス概要については、詳しくはリリースをご覧ください。
ハナユメのマイページリニューアルのリリースについて考察
と、上記のようなリニューアルを実施しました、というリリースですね。では、このリリースからどんなことが考えられるのか、まとめてみます。
ブライダル媒体のマイページ機能やアプリ
- ゼクシィのマイページ、アプリ
- みんなのウェディングのマイページ、アプリ
- ウエディングパークのマイページ、アプリ
- マイナビウエディングのマイページ、アプリ
- プラコレのマイページ
- chooleのマイページ
などなど、改めて見てみましたがほとんどのサイトでマイページ(会員登録)機能やアプリあるんですね。私は媒体側で仕事をしたことがないのでこれらの機能やアプリがどれくらい事業収益に貢献しているのかはわからないのですが、期待効果とコストは見合うのかなぁ?というのがずっと疑問に思っています。
運用コストと期待効果が見合うのか?
マイページ機能やアプリでユーザー情報を獲得できるメリットは下記の通りです。
- プッシュ通知やアプリ内通知、メルマガ配信などパーソナライズされたCRM施策を実行できること
- そのCRM施策の効果でサービスへのエンゲージメントが高まり利用(=来館予約や購入)してくれる人が増えること
- その結果、クライアント(=結婚式場)への貢献度が高まり、広告費(=媒体の売上)が伸びること
一方、デメリットもあります。
- アプリ開発ができるエンジニアが少ないので雇用するにも外注するにも単価が高い
- 一度運用を始めたら簡単には止められないので継続的に高コストがかかり続ける
- ユーザーのリピートがないのでマネタイズが一度限りで回収率や回収額が低い
実際の運用数値がわからないので何ともですが、あんまり合いそうに見えないんですよね。例えばゲームのように継続的に課金してもらえる、メディアのように見る人が増えると広告費が増える(PV単位、CT単位で売上が入る)、メルカリやamazonのようにリピートが発生する、などのモデルの場合はアプリの方がユーザービリティが高いので期待効果も得られるでしょうが、どうしてもひっかかるのがリピートしないからアプリやマイページを入れても結婚式場に申込後はもう使う機会がなく利用期間が短いことです。
このあたりわかる人いたら教えてほしいです。
ハナユメのマイページリニューアルのリリースについてまとめ
リニューアルの内容自体には一切触れていない記事になってしまいました。。もちろん、現時点ですでに実装済みのサービスは改善を繰り返してCVRを高めることが重要でしょう、またここで得られたユーザーを既存モデル以外でもマネタイズできるようにすることも1つの方法だと思います。
おわり