更新日 2021年03月05日

【プレスリリース考察】グローアップがリクシィと業務提携

ブライダル業界で出たプレスリリースについて、概要と考察をまとめてみよう、という趣旨の記事です。今回は、2/26に出た「深刻化するブライダル業界の雇⽤問題を解消︕グローアップ、リクシィと協業し、出向支援サービスを開始
〜需要回復期に向け、業界復興の⼀助を⽬指す〜」のリリースについて、内容の紹介と考察をまとめました。

プレスリリースの概要

発信者 株式会社グローアップ
配信日時 2021年2月26日 10時00分
URL https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000008227.html
タイトル 深刻化するブライダル業界の雇⽤問題を解消︕グローアップ、リクシィと協業し、出向支援サービスを開始
〜需要回復期に向け、業界復興の⼀助を⽬指す〜

出向支援サービスを展開する株式会社グローアップ(ナシエルホールディングスグループ)は、ブライダル特化の⼈材紹介サービス「リクシィキャリア」を運営する株式会社リクシィと業務提携し、ブライダル関係各社に向けて、期間限定出向サポートサービスを提供します。

■背景

・コロナ禍で需要が⼤きく失われたサービス業界で急激な⼈余りが起きており、ブライダル業界も例外ではない

ブライダル業界では、短期的な施行需要の減少により、稼働する人員が減少し、一時的に人件費が経営を圧迫しているのが現状です。さらに、会場を保持することによってかかる「家賃」や集客に必要な「広告宣伝費」などの費用が発生する中で、企業は社員や、新郎新婦のために継続性のある式場運営をする重責を抱えています。

・⼀⽅で⼈材不⾜の特需企業が多数存在している

コロナ禍の中、急な需要過多により人員が足りず、優秀な人員を急募している企業も多く、本サービスにおいては、現段階で約80社以上(通信、小売業界等)、人数は1,000名程度の採用枠が空いている状況にあります。

・ブライダル業界の需要の回復期に向け、成⻑機会を社外へ求め、中⻑期的には業界発展へ寄与したい

実際には、施行日の日程変更によるオンハンドが来期以降に集中していて、売上の見立てが立っている企業も多く、需要が回復するタイミングには人員不足も考えられるという状況にあります。

従業員の成長や雇用維持のためにも、従業員を解雇せずに苦境を乗り切る異業種への「出向」という手段で最適な人材配置をし、短期的な活躍の場の提供を目指します。

■概要

今回の期間限定出向サポートサービスは、ブライダルビジネスサポート事業を展開するリクシィとグローアップが運営する出向支援サービス「ロンデル」との協業により提供させていただきます。雇用の問題を抱える企業同士をマッチングし、自社の従業員が一時的に他社・他業界で働くこと(在籍出向)をサポートします。

1)    経営リスクの軽減

・人件費の軽減

他社への在籍出向の期間中は対象社員の人件費を支払う必要が無いため、人件費の負担を減らすことができます。

・採用費の軽減

在籍出向の期間満了後、対象社員の再雇用には採用費が一切かかりません。

2)    復帰後の戦⼒強化

・社員のスキルアップによる業績向上

復帰後の従業員は、移籍先の企業で得た経験やスキルを元に、業績の向上が期待できます。

・社員の経験値アップ

他業界・他社で新しい価値観や考え方に接触した従業員は、高いロイヤリティを身につけて戻ってくる事が期待できます。

■今後の展望

ブライダル業界における雇用問題は、新型コロナウイルスの影響により厳しい局面にあるものの、必ず復興すると信じ、未来の発展のために出来ることを取り組んでいきたいと思っています。

—ここまでリリースから抜粋—

会社概要については、詳しくはリリースをご覧ください。

 

グローアップがリクシィと業務提携のリリースについて考察

と、上記のような業務提携をしました、というリリースですね。では、このリリースからどんなことが考えられるのか、まとめてみます。

業務提携の概要と目的

今のブライダル業界はストレートに書くと人材が余っている(=結婚式ができていない)ので、企業経営の観点では人件費がかかりすぎている状態です。ただ、解雇してしまう(意味合いとしては人員数を減らす)と、もし需要が戻ったときに結婚式を提供できないので売上を確保することができません。つまり

  • 今は人件費をかけたくないが、需要回復期には人手はいてほしい

という状態です。その課題を解決するために、

  • ブライダル人材を異業種に出向させる

という方法を取るための業務提携だと思います。

今後のブライダル企業の人員計画の考え方の変化

この1年で人件費と地代家賃などの固定費がいけに経営を圧迫しているかを実感している経営者も多いと思います。

これまでのブライダル企業は経営の効率化よりも人員不足による機会損失の方を高いリスクとしてとらえていた企業が多いように思います。つまり、繁忙期に近い組数を前提に人員計画を組むことになるので、逆に閑散期では一時的に余剰員を抱えた状態です、と。その余剰度合いには目をつぶるから繁忙期のピークの組数は取りこぼさないようにしよう、という意図ですね。

ただ今後は、閑散期の必要最低限の人員数を雇用し、繁忙期に必要なリソースは業務委託プランナーの活用など雇用以外の方法で解決しようと考える企業が増えるだろうなと予想しています。

これは固定費を軽くした経営をしたいと考える人が増えそうなのと、独立して個人で活動する人が増えるので需要と供給の両方が増えるからというのが理由です。

 

グローアップがリクシィと業務提携のリリースについてまとめ

このスキームは需要あると思いますねー。今はブライダル業界の求人もないですし、かといって会社から給与を下げるよと言われて動けなくなっている人も多いので。どれくらいの利用者がいたのか具体的にこんなケースがあったよと言うリリースがまたいずれ出たらいいなと思います。

市川 貴之

この記事を書いた人
市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル業界で働く人のよりどころに」をビジョンに掲げ、ブライダルコンサルティング、ブライダル業界専門の転職支援サービスを運営しています。お仕事の依頼は「お問合せ」、転職のご相談は「ブライダル専門の転職相談」からお受けしております。

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