更新日 2020年06月30日

【プレスリリース考察】FOLK FOLKが結婚式を主とする宿泊複合施設を伊勢市にオープン!

ブライダル業界で出たプレスリリースについて、概要と考察をまとめてみよう、という趣旨の記事です。今回は、6/26に出た「【結婚式場×お伊勢観光】東海エリア初!?結婚式を主とする宿泊複合施設が伊勢市に8月1日オープン!【FOLK FOLK】」のリリースについて、内容の紹介と考察をまとめました。

プレスリリースの概要

発信者 株式会社ウェザイン
配信日時 2020年6月26日 21時04分
URL https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000053797.html
タイトル 【結婚式場×お伊勢観光】東海エリア初!?結婚式を主とする宿泊複合施設が伊勢市に8月1日オープン!【FOLK FOLK】

【ウェディング×観光で新価値の提案】結婚式場館内に宿泊施設をオープン!週末のウェディングはもちろん、カフェ&バー、ホステルの全てのサービスを館内でとりまとめ、複合サービスを展開!
Wedding, Hostel, Cycle, Cafe, Bar
結婚式をする、眠る、交流する、コーヒーを飲む、そして旅に出る。

2017年にオープンした結婚式場FOLK FOLK(三重県伊勢市)は、結婚式の付加価値の拡充・観光宿泊業への新しい提案として、宿泊施設を同館内にオープンする。
夏と冬のブライダル業界の閑散期、伊勢は観光で賑わうピークを迎える。
結婚式場ならではのホスピタリティ溢れる付帯設備とスタッフの面々で、旅人をおもてなしする施策。
Wedding,Coffee,Hostel,Barの複合サービスで、地元民と世界中の旅人を繋ぐハコが8月1日に完成

ー「泊まれる結婚式場」の価値とは?
結婚式はもちろん、食や音楽を中心とした文化的な時間も過ごせうる中、さらに睡眠ができる。
そのような場所がFOLK FOLKの新たな在り方として位置づけられた。
何かを付加することで結婚式が増えたり、人々の流れが大きくなるのであれば−。
そう考えたとき、迷わず宿泊機能を選んだ。
そして今まで通り、ウェディングで留まる事なく、世界中の旅人が集まる場所を目指す。

宿泊スタイルは「木製のカプセルホテル型」の仕様になっている。
睡眠空間に対して余計なものを削ぎ落と して、必要なものだけを整える。
そうすることで空間に落ち着きが生まれ、訪れる人の頭がリセットされると考えた。
熊野ヒノキを使用したベッドをオーダーで作り、三重県の自然の素晴らしさを伝えながらリラックス出来る空間を目指した。

ホワイエには、カフェ&バー機能が備わったカウンターが設けられている。
このフロアは婚礼時には待合室として使用される広々とした空間となっており、落ち着いた雰囲気になっている。

オープン後はそこで朝食をとったり、夜は地元民と旅人の交流する酒場となる。
シンプルな空間ながらも、ここで過ごす人々が時間ごとに多様なシーンを感じられることを考え た。

今回の宿泊機能を持たせるという新しいプロジェクトは、リニューアルというよりも既存のウェ ディングの付加価値を高める「更新作業」として位置づけており、その付加価値に沿って、遠方のゲストも参列しやすくなり、遅い時間のパーティも気兼ねなく楽しみ、1組でも多くのウェ ディング が生まれることを願いながら進めている。
それに加え、内宮と外宮を結ぶ御幸道路のハブ役として、観光客の寛ぎの場所として拠点となる。

無料駐車場が25台あり、レンタサイクル事業も始まる。 既存の顧客だけではなく、国境を越えて様々な人々が集う場所を目指す。 ウェディングで培ったホスピタリティでお出迎えし、素泊まりだけでは終わらない、それ以上の 価値を提供するハコが完成する。

FOLK FOLK
Weddingでは新郎新婦を結び
Coffee&Bakesでは新しいカルチャーを発信し
Hostel&Cycleでは観光客と伊勢を繋ぐ 人々と人々が混ざり合う、何かが生まれそうな予感がするハコ。
三重県に、伊勢に、新しい風が吹く予感。

FOLKFOLK(株式会社ウェザイン) ー https://www.folkfolk.jp/
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きっかけは「婚礼文化の衰退危機」
−(代表 東山迪也)

少子高齢化・資金的理由・そもそも意義も不明で興味がないー。若者の結婚式離れにはいくつかの理由があります。ここ数年で、婚礼文化は急速に衰退し、地方のホテルや式場では数年前の10分の1程度の婚礼件数になっ ている会場もあります。そうした現状を打破するために、凝り固まった結婚式のスタイルを解すことが私たちの使命です。1組でも多くの結婚式をサポートし、幸せな家庭が地元に増えることを目標としています。 これまで、形式に囚われることなく、野外・廃校・ビーチなど様々なウェディングをプロデュースし、現在の多様化するウェディングスタイルに応えてきました。 その中で、「列席者が県外から来てることが多くなっている」という近年の動向が見えました。地元を離 れ、県外へ就職する人が増えている中で、地元の結婚式で集まりやすい環境を整えることをが宿泊事業のス タートに繋がりました。結婚式の後に泊まれる。そして翌日は観光ができる。結婚式と伊勢観光を掛け合わ せた「泊まれる結婚式場」は、若者を惹きつける起爆剤になります。この時代の婚礼文化の衰退危機を婚礼×宿泊で救います。

—ここまでリリースから抜粋—

会社概要については、詳しくはリリースをご覧ください。

 

FOLK FOLKの宿泊複合施設オープンのリリースについて考察

と、上記のような施設をオープンします、というリリースですね。では、このリリースからどんなことが考えられるのか、まとめてみます。

施設の概要と目的

実は前にも一度リリースをこのブログで取り上げています。

この「泊まれる結婚式場」というコンセプトが好きで取り上げたのですが、今回もリリース出ていたんで再度記事化。概要は結婚式場内に宿泊施設をオープンし、ウェディング×観光で新しい価値をつくっていく、というもの。

観光地だからできることと言えばそれまでですが、結婚式場の持つホスピタリティやハードとしての機能、スタッフなどのリソースをウェディング以外に活かす事例としては参考になる点は多く、面白いと思います。

結婚式場の二毛作

結婚式場の資産回転効率を考えると、

  • 平日はほぼ稼働しないのでこの試算で稼ぐことができない
  • 閑散期と繁忙期の差が2倍くらいあるので資産回転率にムラがある

という点が会計上ネックになるポイントです。結婚式場が稼働してお金を稼いでいる時間は年間通じてみれば10%~20%程度でしょう(年間休日数は約33%、さらに施行枠稼働率が50%だとすると16.5%しか結婚式場は稼働していないことになる)。

稼働していなくても当然家賃などはかかります。つまり、稼働していない残り約85%の時間は何も生み出していないので非常にもったいない。逆に、この85%をうまく使って式場投資分や家賃分を稼ぐことができれば、結婚式だけで無理して投資回収を頑張らなくてもよくなるので、顧客にとっても社員にとっても企業にとってもいいことが起こります。

言ってみれば結婚式場の二毛作ですね。切り出せば平日と閑散期の有効活用となるわけですが、今回のリリースのように宿泊場所として提供する以外にも、イベント開催誘致、脱出ゲーム、学習塾の夏期合宿に貸すとかいろいろできそうなアイディアは出てきそうなので、今度時間あるときにちゃんと考えてみようと思います。

 

FOLK FOLKの宿泊複合施設オープンのリリースについてまとめ

ウエディング×宿泊という新しい付加価値を生み出すというだけでなく、結婚式場という資産をどのように有効活用していくか、マネタイズポイントを増やすか、それによってそれぞれのサービスにメリットを出すか、という多くの点で考えるポイントがあるリリースだと思いました。

市川 貴之

この記事を書いた人
市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル業界で働く人のよりどころに」をビジョンに掲げ、ブライダルコンサルティング、ブライダル業界専門の転職支援サービスを運営しています。お仕事の依頼は「お問合せ」、転職のご相談は「ブライダル専門の転職相談」からお受けしております。

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