更新日 2020年07月23日

【プレスリリース考察】エスクリがTKPと資本業務提携を発表

ブライダル業界で出たプレスリリースについて、概要と考察をまとめてみよう、という趣旨の記事です。今回は、7/17に出た「エスクリ TKPと資本業務提携を発表 ~With コロナ、Afterコロナ時代の空間×人×サービスの新しい価値創出を目指す~」のリリースについて、内容の紹介と考察をまとめました。

プレスリリースの概要

発信者 株式会社エスクリ
配信日時 2020年7月17日 17時00分
URL https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000080.000025398.html
タイトル エスクリ TKPと資本業務提携を発表 ~With コロナ、Afterコロナ時代の空間×人×サービスの新しい価値創出を目指す~

挙式・披露宴の企画・運営を主たる事業として展開する株式会社エスクリ(は、全国にレンタルオフィス・貸会議室を展開する、株式会社ティーケーピーと資本業務提携を締結したことをお知らせいたします。

1.  業務提携の背景
当社グループは、施設のスタイルにこだわらず、東京23区および政令指定都市を中心とした利便性の高い場所で挙式披露宴施設を展開しております。また当社とともに、地方などの新たな地域でブライダル事業を運営する株式会社エスクリマネジメントパートナーズ、並びに店舗・オフィスの設計施工、オーダーメイドの建築用コンテナの企画・販売・施工、世界各地の建材・古材の販売など建築不動産に関するソリューションを提供し、またグループ内施設の内装工事、施設管理を担う株式会社渋谷を主軸としてグループ経営を推進する体制を強化し、連結業績の最大化に向け継続して取り組んでおります。
TKPは、国内外430施設を超えるレンタルオフィスや貸会議室などを運営し、遊休不動産の空き空間を有効活用し付加価値を加えることで新たな価値を創造する空間再生流通事業を展開しております。レンタルオフィスや貸会議室などを運営するフレキシブルオフィス事業を中心に、その事業から派生する顧客のニーズに応じたオプションサービス(料飲・ケータリング・宿泊・レンタルサービス等)を提供し事業拡大を図ってまいりました。
両社は、それぞれが保有する施設の稼働率向上、オペレーションの効率化などについて協議してまいりましたが、新型コロナウイルス感染症拡大により、両社のビジネス環境が大きく変わりつつあるなか、「withコロナ」の世界における新たな商品・サービスの開発や業務効率化の徹底には、両社の信頼関係をより強固なものとし、両社がこれまで積み重ねてきたノウハウを相互に活用すべきとの考えから、資本業務提携を締結することにいたしました。

2.  業務提携の内容
▶当社グループ施設について、平日空き枠の販売・管理業務をTKPに委託し、同社の持つ約3万社に及ぶ法人顧客基盤を活用することにより平日稼働率を向上

▶株式会社渋谷が、TKPグループ施設における新規出店、改装、維持修繕工事及び施設管理業務を受託

▶株式会社渋谷の建築コンテナ(特許取得済)を利用した空間ビジネスおよび抗菌・抗ウイルス対応の内装施工を利用した「with コロナ」ビジネスの共同開発

—ここまでリリースから抜粋—

会社概要については、詳しくはリリースをご覧ください。

 

エスクリとTKPの資本業務提携のリリースについて考察

と、上記のような資本業務提携をします、というリリースですね。では、このリリースからどんなことが考えられるのか、まとめてみます。

資本業務提携の目的

リリース内の業務提携の内容、に書かれていることがほぼだと思いますね。

エスクリに限らず結婚式場運営企業の平日の稼働率が低いことはどの企業も課題と考えていると思います。家賃や人件費などの固定費は稼働率に関わらずかかるので、もし平日にいくらかでもマネタイズできれば経営に対してかなり大きなインパクトになります。ただ式場運営企業が法人営業職の人材を雇って自前で平日稼働率を高めようとするのはかなり困難なので、そこを埋めるという意味でTKPとの提携メリットは大きいと思います。

渋谷社とのメリットもありますが、これはブライダル企業というよりはエスクリ特殊な事情なので今回は割愛します。

結婚式場の稼働率向上のメリット

多くの結婚式場で平日の稼働はほとんどありません。あるデータでは平日の結婚式の割合は全体の3%~5%程度だと言われており、会場規模にもよりますが月に1組~2組程度でしょう。

婚礼以外に結婚式場の稼働を埋めるためにはセミナー、研修、社員総会などの法人利用がメインとなります。競合となるのは貸し会議室やホテルなどになりますが、結婚式場はこういった需要に対して

  • 料理提供可能
  • プロジェクト―完備
  • サービスオペレーションも完成されている
  • (一般的に)豪華な内装

など、様々なメリットがあります。

今回の提携でまずはエスクリ社の結婚式場の稼働を上げるための取り組みを進めると思いますが、将来的には他の結婚式場への提供なども視野に入れているんじゃないかなと思いますね。どこも法人利用の営業開拓ニーズはあると思うので。

 

エスクリとTKPの資本業務提携のリリースについてまとめ

もう1つのSBIとの資本業務提携と合わせて、エスクリの資本構成は結構大きく変わりました。また資本業務提携以外にも代表権も変わってます。どのような背景からかはわからないですが、今後の経営方針も大きく変わっていきそうです。

市川 貴之

この記事を書いた人
市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル業界で働く人のよりどころに」をビジョンに掲げ、ブライダルコンサルティング、ブライダル業界専門の転職支援サービスを運営しています。お仕事の依頼は「お問合せ」、転職のご相談は「ブライダル専門の転職相談」からお受けしております。

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