
ブライダル業界で出たプレスリリースについて、概要と考察をまとめてみよう、という趣旨の記事です。今回は、8/4に出た「コロナで結婚式ができなくなった花嫁様に『Dresses(ドレッシーズ)』がフォトウェディングをプレゼント!フォトウェディングの様子はライブで配信。」のリリースについて、内容の紹介と考察をまとめました。
目次
プレスリリースの概要
発信者 | 株式会社渕上ファインズ |
配信日時 | 2020年8月4日 18時43分 |
URL | https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000058813.html |
タイトル | コロナで結婚式ができなくなった花嫁様に『Dresses(ドレッシーズ)』がフォトウェディングをプレゼント!フォトウェディングの様子はライブで配信。 |
ウェディングドレス選びから始める結婚式準備メディア『Dresses(ドレッシーズ)』を運営する株式会社渕上ファインズは、コロナ禍で結婚式ができなくなった方へ、Dressesの想いにご賛同頂いたパートナー様と共に、フォトウェディングをプレゼントします。また、その様子を8/7(金)15:00よりYouTubeでライブ配信します。
- 世界一流のウェディングドレスでフォトウェディングをプレゼント
ウェディングドレスに特化したブライダルの総合メディア『Dresses(ドレッシーズ)』は、コロナ禍で悩める花嫁さまのウェディングドレスを着てみたいという想いを叶え、幸せな気持ちになっていただくために、『Dresses(ドレッシーズ)』プロデュースのフォトウェディングをプレゼントいたします。
ANTONIO RIVA(アントニオリーヴァ)、Mira Zwillinger(ミラ・ズウィリンガー)など、ウェディングドレスのレンタル事業を40年以上続けてきた弊社だからこそ準備できる世界一流のドレスで、お二人の想いや夢を叶えます。
- フォトウェディングの幸せなご様子をYouTubeでお届けします
コロナ禍で会えないご家族やご友人にウェディングドレス姿を見て頂くため、フォトウェディングの様子をライブ配信します。
写真では伝わらない、撮影中のお二人の様子や会話など幸せな時間をリルタイムで一緒に過ごすことができます。
新郎新婦様だけで楽しむものだったフォトウェディング。『Dresses(ドレッシーズ)』が考えるフォトウェディングの新しい可能性を一緒に感じていただければと思います。
ライブ配信は下記の日程です。
ご興味のある方は、是非ご視聴くださいませ。
■Dressesフォトウェディングライブ配信
8月7日(金)15:00~
https://www.youtube.com/watch?v=TTdiWSpPeME&feature=youtu.be
DressesのInstagramでも、撮影の様子やオフショットをストーリーズで配信します。
■Dresses Instagram
https://www.instagram.com/dresses_weddingdress/
■フォトウェディングストーリーズハイライト
https://www.instagram.com/stories/highlights/17882712766688228/
- フォトウェディングプレゼントの背景
コロナ禍で結婚式ができなくなった、ドレスが着れなくなってしまった
結婚式延期したいけど事情があって延期できずやむを得ずキャンセルすることにした
結婚式をすることが悪のように扱われる
なぜコロナでこんな思いをしなければならないのか
結婚式を本当に楽しみにしていたのに
etc…
このような、コロナ禍で不安な気持ちになったり、夢が叶えられないことへの葛藤などSNSで多く見かけました。
そこで私たち『Dresses(ドレッシーズ)』でできることを考え、悲しい想いをされている多くの花嫁さまにウェディングドレスを着ていただく機会を作るため、新しいフォトウェディングを企画いたしました。
そして、私たちの想いに賛同して頂けるパートナー様(カメラ、動画配信、ヘアメイク、フラワー)からもご協賛いただき、このフォトウェディングプレゼントが実現しました。
- ウェディングドレスのパワーでコロナ禍の暗い気持ちを吹き飛ばします
「ウエディングドレスってすごい。何ヶ月も暗い気持ちだったけど吹っ飛びました!やっぱり結婚式したいなー!」
と、フォトディング撮影を終えた花嫁さまからお言葉を頂きました。
とびきりの笑顔で仰って頂いた瞬間はドレスが持つ可能性と、パワーを感じました。
フォトウェディングではウェディングドレスを通じて、暗い気持ちを吹き飛ばし、お二人やその周りの人たちに幸せな時間をお届けいたします。
—ここまでリリースから抜粋—
会社概要については、詳しくはリリースをご覧ください。
『Dresses(ドレッシーズ)』のフォトウェディングプレゼントのリリースについて考察
と、上記のような企画を実施します、というリリースですね。では、このリリースからどんなことが考えられるのか、まとめてみます。
企画の概要と目的
企画自体はフォトウェディングを無料でプレゼントします、という内容ですが、その主催者がドレスショップ、というのがこのリリースの珍しいところです。
コロナ禍での挙式無料プレゼントや延期料無料、キャンセル料の減額などを実施している企業もありますが、その多くは結婚式場かプロデュース企業です。
今回のリリースのようにドレスショップがアイテムではなくサービスをプレゼントするという企画は私はこれまで見たことないですね(実際にはあるかもしれないですが…)。
目的は対顧客はドレスを着る機会の提供、売上のスキームは分からないですがいくらかは入ると思うので売上機会の創出というのも1つの目的ではないかと思います。
サプライヤーがサービスを直接提供する流れはくるのか?
これまでの一般的なブライダルのビジネスモデルでは結婚式場が上流にあり、ドレスショップを始めてしたアイテムのサプライヤーが下流にあるという関係でした。これはゼクシィをはじめとした媒体の認知が強いので「結婚式場から探す」というのがスタンダードになっているからです。
一方、ここ数年でSNSも普及し式場から探す以外の選択肢も比較的容易に取れるようになってきました。式場から探すだけではなく、ドレスから探す、ロケーションから探す、プロデューサーから探す、など多様な選び方が可能になっています。
こういった背景から、これからはカップルの最初の選択肢になることができればビジネスモデルの上下が逆転することも起こるでしょう。例えばドレスから決めてドレスショップが結婚式場に送客する、などの流れです。
今回のフォトウェディングの実行を自社で行うのかどこかのパートナーと組むのか、フォトグラファーと契約しているのかは分からないですが、まずドレスショップが独自で認知を取り顧客を囲い込めれば今後これまでとは違う商流が生まれてくると思います。というよりたぶん起こるでしょうね。
『Dresses(ドレッシーズ)』のフォトウェディングプレゼントのリリースについてまとめ
「フォトウェディングをプレゼントする」という企画だけを見ると珍しい企画ではないですが、
- ドレス企業が主催
- オウンドメディアで集客
という点で、今後の商流の力関係が変わるきっかけになるのかなとも思えるリリースでした。