
ブライダル業界で出たプレスリリースについて、概要と考察をまとめてみよう、という趣旨の記事です。今回は、8/22に出た「「フルオーダーウエディングメニュー」リニューアル!シェフとパティシエが新郎新婦のご希望を直接伺います!」のリリースについて、内容の紹介と考察をまとめました。
プレスリリースの概要
発信者 | 株式会社東急ホテルズ |
配信日時 | 2019年8月22日 16時14分 |
URL | https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001867.000005113.html |
タイトル | 「フルオーダーウエディングメニュー」リニューアル!シェフとパティシエが新郎新婦のご希望を直接伺います! |
ウエディング公式ホームページはこちら http://wedding.ceruleantower-hotel.com/
セルリアンタワー東急ホテルでは、「天空の、美しきおもてなし。」をコンセプトに、ホテルスタッフがプロジェクトチームを組んで新郎新婦のおふたりをサポートし、一つ一つ丁寧に創り上げるオーダーメイドウエディングを開業以来提唱してまいりました。このたび、いま一度その原点に立ち返り、改めて料理を突き詰めて考えフルオーダースタイルメニューのリニューアルを行うこととなりました。
従来のフルオーダースタイルのメニュー(28,512円~)では、通常のプランにプラス料金を頂くことが前提でしたが、今回のリニューアルを機に、まずはスタンダードのコース料金(20,196円)の中で、シェフ、パティシエが可能な限りアレンジをしてご提案するスタイルへと生まれ変わりました。食材・産地の指定などにより追加料金を頂戴するケースも想定されますが、おふたりのできる範囲でホテルとして何ができるのか、シェフとパティシエが真摯におふたりに向き合ってご相談を承ります。ご参列の皆さまだからこそお分かりいただけるおふたりの演出や食材のオリジナルコースメニューをご用意することにより、新郎新婦、ご親族、ゲストの皆さまが共感を持ってより一層楽しく思い出に残る披露宴を目指します。
【商品概要】
- 名称:フルオーダーウエディングメニュー
- 販売開始日:2019年8月4日(日)
- 料金:20,196円~。
- 対象:2019年8月4日(日)以降初めて婚礼ご相談にいらっしゃり、上記金額のフランス料理ウエディングメニューおよび相当金額の料理内容が含まれたウエディングプランでご成約の新郎新婦。
- 内容:シェフとパティシエが個別に、料理・ケーキに関するご相談を承ります。
※対象はフランス料理コースのみとなります。
※表示の料金には、サービス料10%および消費税8%が含まれております。(2019年8月15日現在)
【ご提案イメージ】
~新婦のおじいさまへの思い~
新婦のおじいさまは北海道でトウモロコシ農家を営んでいらっしゃり、新婦は夏休みになると北海道へ遊びに行き、おじいさまの畑で自ら収穫したトウモロコシを味わっていた。その家族との夏の美味しい思い出を披露宴にいらっしゃるゲストと一緒に感じていただけるよう、シェフがおじいさまの作られたトウモロコシを使って冷たいポタージュにすることをご提案。
~新郎新婦の出会いから今日まで~
アミューズではおふたりの出会った季節「春」を、オードブルでは旅行に出掛けた「夏」を、魚料理では新郎家にご挨拶にいった際に食卓に上がったイトヨリで「秋」を、クリスマスにプロポーズをしたレストランのお肉料理をオマージュし「冬」を表現し、おふたりで歩まれた歳月をコース料理の中で表現することをご提案。
—ここまでリリースから抜粋—
料理長プロフィールや施設概要などの具体的な内容については、詳しくはリリースをご覧ください。
東急ホテルズのフルオーダーメニューに関するリリースについて考察
と、上記のように料理のメニューをリニューアルしました、というリリースですね。では、このリリースからどんなことが考えられるのか、まとめてみます。
フルオーダーメニューにする目的
はじめに、私は料理については全然詳しくないので、もしかしたら間違ったこと書いてるかもしれませんが、料理メニューに関するリリースが珍しかったので取り上げてみました。
新郎新婦が結婚式で一番こだわりたいポイントは料理、というアンケート結果があるほど結婚式では重要コンテンツと言える料理ですが、今回のように料理メニューを改定、リニューアルする目的は以下のような点が挙げられます。
- 集客力向上→オーダーメイドで料理が作ってもらえるから行ってみよう
- 成約率向上→新規中のトーク内容で料理推しができたり、試食の時の満足度が高かったり
- 顧客満足度向上→ゲストの満足度が上がる、それを聞いた新郎新婦の満足度も変わる
大きく分けるとこの3点だと思います。ウェディングの公式ページと見たのですが、今回のリリースの内容が掲載されていなかったので(見つけられなかっただけかもしれませんが…)、これだけを見ると来館後にお客様には伝えているのでしょう。来館時か成約後かはわからないですが、となると成約率向上か、顧客満足度の向上が目的なのかなと思います。
私個人の経験で恐縮ですが、「フルオーダーメイドの料理メニュー」を提供している会場で働いたことがないので、どれくらいユーザーにとって訴求力があるコンテンツになるのかはわからないですが、工数的にもそれなりのリソースやコストを投下することになると思うので、そのリターンが得られるのか、気になるところです。
これからの結婚式のお料理
今回のリリースとはちょっとずれますがこれからの料理についても少し。今の日本の結婚式の料理は一般的にフレンチが多いですが、トレンドとしてはコースの品数を減らして1皿ごとの内容を豪華にしていく傾向にあるらしい、というお話を最近伺いました。その狙いは、
- 披露宴中のサービスの動きを減らすことができる(料理提供回数が減るので)
- 全体の内容を減らすわけではないので、1皿ごとの内容を豪華にすることができる
- ひいてはそれが「豪華な料理」としてゲストや新郎新婦の写真に撮られることで、集客に活かせる
といった観点です。会場ごとの料理は、品数/食材/味/見た目、などが比較ポイントになりますが、SNSの浸透もあり、品数よりも映える一皿、の方がユーザー受けはいいのかもしれませんね。
東急ホテルズのフルオーダーメニューに関するリリースについてまとめ
珍しく料理メニューに関するリリースをピックアップしてみました。料理は重要である、というのは業界でもよく言われているものの、具体的にどんな要素で違いが出るのか?など深く考えたことがあまりなかったので、個人的にもいい勉強になりました。
おわり