【プレスリリース考察】ジャパン少額短期保険株式会社が結婚式キャンセル保険の販売を開始

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ブライダル業界で出たプレスリリースについて、概要と考察をまとめてみよう、という趣旨の記事です。今回は、5/27に出た「結婚式キャンセル保険の販売開始のお知らせ」のリリースについて、内容の紹介と考察をまとめました。

プレスリリースの概要

発信者 ジャパン少額短期保険株式会社
配信日時 2019年5月27日 16時00分
URL https://www.atpress.ne.jp/news/184720
タイトル 結婚式キャンセル保険の販売開始のお知らせ

ジャパン少額短期保険株式会社が、2019年5月27日より、結婚式のキャンセル費用負担が減額される「結婚式キャンセル保険」の販売を開始しました。この商品は、個人のライフスタイルの変化を保険関連サービスの提供を通じて支援する、株式会社保険のくふうで取り扱っています。

結婚式をキャンセルする理由には様々ありますが、例えば、「結婚式の前日に新婦がインフルエンザを発症してしまった」や「結婚式の1週間前に、既にご懐妊されていた新婦が妊娠中毒症で入院し、当日も入院することとなった」などの理由で結婚式を延期したいと思っても、通常は高額なキャンセル料がかかってしまいます。そこで、この保険が付いたブライダルプランに申し込めば、キャンセル料が最大無料になることが大きな特徴です。

ジャパン少額短期保険株式会社は、これまでもユニークな保険を数多く開発してきており、この新商品も新郎新婦が安心して結婚式当日を迎えることができるよう、結婚式運営会社の要望をもとに開発されました。なお、この新商品の特徴は次の通りです。

1.当社の結婚式キャンセル保険は、結婚式運営会社が保険契約者・被保険者となる約定履行費用保険です。(新郎新婦が当社に対して直接保険申込することはできません。)

  • 結婚式運営会社は、結婚式キャンセル費用負担の減額に関する項目を結婚式約款に盛り込むことにより、新郎新婦に対してこの保険が付いたブライダルプランを販売できます。
  • 結婚式運営会社に属するブライダルプランナー等が保険募集人資格を取得する必要がなく、結婚式運営会社も保険代理店になる必要がないことが特徴です。

2.結婚式キャンセル保険が付いたブライダルプランは結婚式申込同時のみ加入できます。保険申込書ではなく、結婚式申込書に必要事項を記入すればすぐに加入できます。

3.次の事由で結婚式をキャンセルした際にキャンセル費用が減額されます。

  • (1)新郎新婦または新郎新婦の父母、兄弟姉妹もしくは子の死亡
  • (2)挙式・披露宴当日における、新郎新婦が入院中である状態、または医師による自宅もしくは特定の場所での待機指示
  • (3)挙式・披露宴当日における、新郎新婦または新郎新婦の父母もしくは子が入院中である状態 等

 

キャンセル保険販売開始のリリースについて考察

と、上記のような保険の販売を開催します、というリリースですね。では、このリリースからどんなことが考えられるのか、まとめてみます。

結婚式場側の視点

約定履行費用保険とは、被保険者が第三者との間であらかじめ約定している場合、その約定を履行することによって被保険者が被る損害に対して保険金を支払う保険のことです。この被保険者が第三者との間で交わす約定は、「偶然な事由が生じたときに一定の金銭等の債務を履行または免除する旨の約定」と約款に規定されています。

今回の保険の場合、

  • 被保険者=結婚式場
  • 第三者=新郎新婦

となるので、契約後にお客様がやむをえない事情でキャンセルをする場合は、保険会社がお客様に保険金を支払うのではなく、約款に基づきお客様のキャンセル料を負担した結婚式場に保険金を支払うことになります(いろいろ調べましたが、そもそも保険に明るくないので理解が違っていたらすみません)。

結婚式場側からすると、キャンセル料をとりっぱぐれずにすむ、特にキャンセル料が高額になる場合は支払ってもらうまでにかなり工数がかかるケースも多いのでその工数の抑制、キャンセル保険が適用できることによる集客力アップ、などがメリットでしょう。

一方、いくらかは分かりませんが保険料の支払いは発生するはずなので、その分のコストとメリットが見合うかどうかがポイントになりそうです。

新郎新婦の視点

保険の申し込みを直接するわけではないので、この保険に関してはこれと言って関わることはないと思います。ただ、リリースを読む限りキャンセルの理由によって支払われる保険金が変わり、キャンセル料が全額支払われない場合は残りの分を負担はすることになると思うので、その点は注意が必要でしょう。

保険会社の視点

そもそも結婚式のキャンセル率ってどれくらいなんでしょうね?

統計を取ったことはないですが、いろいろな方とお話をさせていただく中でのイメージだと、だいたい「3%~7%」くらいなのかなと思います。ただこの数字には、今回の保険で想定しているような「やむをえない事情」以外にも、

  • 他の結婚式場にすることにした
  • 結婚すること自体が破談になった

といった、自己都合理由のキャンセルも含んでいますので、想定事由でのキャンセルはさらに少ないと思います。

年間の結婚式実施組数を40万組だとして、キャンセル率を5%、さらにその中で保険適用事由である確率を30%だとすると、

  • 40万組/年×5%×30%=6,000組/年:支払い対象となるキャンセル数
  • 6,000組÷3,000会場(国内の結婚式場数)=2組/年

だいぶ雑な試算ですが、1会場当たり年間2組起こるか起こらないか程度ですね。これくらいの発生頻度、補填額だとしたときに保険売れるのかはわからないです。起こってしまったときの新郎新婦(と結婚式場)救済の意味合いはとても大きいので保険サービスとしての価値は高いと思いますが、儲かるのかな…、というのが気になるところです。

 

キャンセル保険の販売開始のリリースについてまとめ

結婚式のキャンセルは結婚式場にとっては業績的に痛いですし、新郎新婦にとっても経済的な負担が大きいものです。特に病気やけがなど仕方ない理由でキャンセルになってしまうのは両者にとっていいことはないので、それを救える保険はサービスとしての価値は高いんじゃないかなと思います。あとはどこまで業界に浸透するか、かなと。

 

おわり

 

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