
ゼクシィなどの媒体や結婚式場の公式HPに書いているプランナーブログ。どの会場を見ても更新頻度は高く保たれているものの、明確な目的をもって運用している会場は意外と少ないのではないでしょうか?安定して投稿するためにはそれなりの工数がかかっているにも関わらず、さほど集客にも貢献していない、こんな状態って、もったいないですよね。せっかく手間暇かけて更新しているなら、わずかでも集客効果を狙いたいところ。そこで、今回の記事ではプランナーブログの有効活用法について書いてみます。
プランナーブログとは?
今回テーマとしているプランナーブログとは、結婚式場で働いているウエディングプランナーやスタイリストなどが書くスタッフブログのことで、ゼクシィなどの媒体のブログコンテンツもありますし、会場の公式HPのコンテンツとして掲載していることもあります。
いくつかの会場を見てみましたが、両方存在する会場もあれば、どちらか片方という会場もありました。また、更新頻度も毎日というところもあれば、週数回、または月に数回というところもあります。
この運用方針自体に絶対的な正解があるとは思っていませんが、ブログを書くのはそれなりにエネルギーのいる業務なので、せっかく更新していくなら、自己満足で終わるではなく何かしら成果につなげたいところですよね。
プランナーブログを運用する目的
では、プランナーブログの運用目的は何でしょうか。私は「集客への貢献」だと思いますが、媒体で更新するブログと公式HPで更新するブログはその目的が少々異なると思います。
ゼクシィなど媒体のプランナーブログを運用する目的
ブライダル媒体のブログコンテンツは、「既に自社の会場についてある程度知っている人が見る」というのが前提です。媒体内で会場を探し、気になるポイントがあって会場ページにたどり着き、詳細コンテンツを回遊してブログにたどり着く、というのが一般的な導線と言えるでしょう。
いきなりブログを見る人はほとんどいません。どちらかと言えば、来館予約をした人が見学前に読む、または来館予約をしようか迷っている人がいろいろ調べているうちにたどりつく、といった感じでしょう。そのため、トリッキーで刺激的な内容を書くというよりは、基本情報の補足やビッグフェアの告知など、媒体集客の延長線上の内容を高頻度で更新し、来館予約導線上のユーザーマインドをサポートするような運用を心がけるべきだと思います。
一方、googleやyahoo!で検索していきなり媒体内のプランナーブログページにたどり着くことはほとんどないでしょう。
- 媒体名で検索する→媒体が表示される
- 会場名で検索する→会場の公式HPか媒体の会場ページトップが表示される
- 会場名+プランナーブログで検索する→検索する人がほとんどいない
となるためです。また、ドメインがゼクシィなどの媒体なのでSEOの効果はほぼなく、仮に上位表示できたとしても、媒体内は競合会場の情報も数多く乗っていますし回遊性が高く設計されているので、そのメリットを受けにくいと言えます。
まとめると、媒体のプランナーブログは、媒体の会場情報コンテンツの補足目的で高頻度で更新することがオススメです。
会場HPのプランナーブログを更新する目的
一方、会場HP内のプランナーブログは、媒体内のブログ同様サイト内回遊からの流入もありますが、きちんとしたコンテンツのブログを継続的に書いていけば自然検索から新規流入を狙うことができる、というのが違う点です。
そのため、先ほどの媒体内のプランナーブログの運用目的に加え、新規流入施策の1つとして活用する、というのも目的と言えるでしょう。プロジェクト化してオウンドメディア施策として実施している会社もありますが、すべての会社がそんなに潤沢な予算やリソースを確保できるわけではないので、小さく始められるSEO対策としてプランナーブログを活用する、というのも意識してみてもいいと思います。
ただもちろん、自然検索からの流入を狙うのは簡単なことではありませんので、会場HP内のプランナーブログで自然検索流入を狙う(SEO対策)場合のポイントを次に書きます。
オススメのプランナーブログ活用法
どこに書く?
会場HPのドメイン配下に書いていくのがオススメです(https://{会場ドメイン}.com/blog/{article_id}/ のような構成)。たまにアメブロやライブドアブログなどの無料ブログツールでブログを書いている会場もありますが、無料ブログツールだと、
- ブログページに他社の広告が表示されることがある
- 急に仕様変更になることがある
- いい記事をたくさん書いてもドメインが強くならない
といったデメリットが多いのでオススメしません。既存のサイト内にブログを書く場所がない場合であっても外部ドメインに書くのではなく、WordpressやMTなどのCMSを外付けして同じドメイン配下に構築しましょう。
何を書く?
今日の出来事や結婚式事例、ウェディングストーリーといった来館予約を促すサポートコンテンツだけではなく、結婚式のノウハウ系の記事を一定割合で混ぜてSEOを狙いましょう。特にノウハウ系の記事はしっかりしたコンテンツを書けば上位表示を狙える余地がまだあるので、正確にディレクションをしてコンテンツを積み上げていけば、1年以上かかるとは思いますがそれなりに自然検索の流入は取れるようになるのではないかと思います。
どうやって運用する?
SEOに詳しいウェディングプランナーがいる場合は特に不要ですが、ほとんどいないと思いますので、複数会場を運営している会社であれば、SEO専門家によるセントラルディレクションは必須だと思います。
- 何をテーマにした記事を書くか
- どんな文章構成で書くか
- どれくらいのスケジュールで書くか
といった段取りを決めてあげて、実際の文章はプランナーの知っていることを自由に書かせましょう。実際の文章はそこまで意識しなくても、プランナーやスタイリストの本業としての知識や理解があるので、大きくずれたものは出来上がらないことの方が多いと思います。もしより正確に行いたい場合は、プランナーが書いた後にディレクターがSEO用に多少リライトすることでより良いものができると思います。
理想としては採用してインハウスで進められるとよいですが、それが難しい場合はメディア構築やコンテンツ制作ディレクションに強みを持ったSEOコンサルの会社をうまく活用して施策を組んで実行していくといいと思います。
SEOが個人的に強いと思うブライダル系のブログ
ハナユメ:結婚式のダンドリに迷ったら!ハナユメ結婚・入籍準備マニュアル
https://hana-yume.net/howto/
結婚式場ではないですが、結婚式場媒体ハナユメが運営しているこちらのブログは、1つ1つのコンテンツがしっかり書かれていて検索でも様々なクエリで上位表示されています。おそらく、専門のライターを活用して運用しているものと思いますので、ここまでのクオリティの記事を安定的にプランナーが書くのはハードル高いですが、相当数の流入は獲得できていると思うので参考に一度ご覧になってみてください。
First Film:STAFF Blog
https://www.first-film.com/blog/
こちらも結婚式場ではないですが、しっかりとしたコンテンツを書いているブログです。これくらいの更新頻度でこのレベルのクオリティのブログを書いていけると、記事が100本超えるくらいからしっかり集客できるのでは?と思います。
まとめ
プランナーブログは多くの会場が書いていますが、うまく集客に結びつけられているところは少ないと思います。どうせ書くならしっかりとSEO戦略を立てて、集客に結びつけられるようにしたいですね。
おわり