新郎新婦もゲストも負担0円!?次世代ウェディングのビジネスモデルとは?

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次世代の結婚式のビジネスモデルとは_サムネイル

ブライダル業界の課題はたくさんあるわけですが、70人近い結婚式列席者がみんなそろってピン札3枚持って「おめでと~」とわざわざ時間割いて来てくれているのに、祝福されたはずの新郎新婦の懐には1円も残らず、むしろ出費してるケースがほとんどであること、これはかなり大きな課題点だと思っております。人生最大のお祝いイベントなのに誰の財布も祝われていない。これはいかん!ということで、お財布目線で次世代ウェディングのビジネスモデルを考えてみよう、という趣旨の記事です。

今のブライダル業界の一般的なビジネスモデル

一般的な結婚式のビジネスモデル(お金の流れ)

ざっと図解するとこのようになります。

  • ゲストはご祝儀を払っている(平均3万円)
  • 新郎新婦は自己負担金として持ち出しがある(20万~100万ほど)
  • 結婚式場は原価だけではなく広告費や人件費、家賃などを支払うので実は薄利

もちろん、結婚式という代替の効かない貴重な体験を提供しているのでその付加価値に対してお金がかかるのは当然、とは思いますが、とはいえ新生活をこれから始めていこうという2人にとってこれくらいの金額の出費はなかなか痛いものです。

 

既存業界なのに全く新しいビジネスモデルの事例

テクノロジーの発展が著しい昨今、既存の業界にも関わらず全く新しいビジネスモデルの事業やサービスが新たに生まれています(これまで成功していると言えるかはさておき…)。

DeNAの0円タクシー

これまでのタクシーは乗車した人が乗車料金を支払うというのが一般的でしたが、乗客から乗車料をもらうのではなく(無料)、タクシー車内のタブレットで動画広告を配信するサービスを開始し、その広告主が支払う広告料が売上となるというモデルです。タクシーも既存業界、動画広告もすでにありますが、タクシーのマネタイズのポイントをずらす、という意味でとても斬新な取り組みだと言えます。

(参考)

DeNAの「0円タクシー」のモデル

SHOWROOM

前田社長も有名ですし、いろいろ説明したいところではあるのですが、端的にモデルを説明すると「投げ銭ライブ」です。これまでアーティストやアイドルなどを応援しようとするとライブに行ったりグッズを買ったりファンクラブに入ったり、というのが主流な方法でしたが、その場合の売上は所属している事務所やマネジメント会社に入ります。そこで、その応援しようとする気持ち(という名のお金)を本人に直接オンラインで渡すことができる点が画期的なサービスです。

(参考)

SHOWROOMのビジネスモデル

ONE(ONE FINACIAL)

フィンテックスタートアップのONE FINANCIAL(ワンファイナンシャル)が提供する、レシートをスマホ撮影するだけで現金がもらえるモバイルアプリです。アプリでレシート写真を撮影すると10円が振り込まれ、月当たり3,000円まで現金化が可能です。このサービスは、レシートに含まれる個人の購買情報をマーケティングツールとして活用することで、広告主からの広告料でマネタイズするというモデル。

(参考)

ONEのビジネスモデル

とまぁ、こういった事例をいろいろと見てきたわけですが、これらに共通しているのは

  • 全く新しい市場やプロダクトを使っているではないこと
  • ただお金の流れ(お金を払ってくれる人)を変えていること
  • 個人へのアプローチ(特に広告配信先の精度が高いという点で)でマネタイズしていること

この3点。ブライダル業界では、結婚式を提供してそのお金をいただく、というのが基本モデルですが、結婚式を提供するというコアな部分を残しながら、マネタイズのポイントを変えてみるとどうなるかを考えてみます。

 

次世代の結婚式のビジネスモデルはこうなる!

実現可能性とかが高いか低いかとか、具体的にどうやってやるんだ、みたいな話は一回置いておきますよ。これまで紹介したような新サービスが他の業界ですでに生まれているのだから、ブライダルでもこういう切り口で入っていけるんじゃない?というモデルです。

早速ですが、私が思う結論はこちら。

次世代のブライダル業界ビジネスモデル_v2

ポイントは下記の6つ。

  • 新郎新婦の支払いは0円
  • ゲストから新郎新婦へのいわゆる「ご祝儀は0円」
  • 結婚式場が結婚式で提供するコンテンツは企業からの試供品
  • 結婚式を挙げるカップル+ゲストの情報はDB保管してマーケティングに活用
  • サンプリング費、広告費が結婚式場の収益源となる
  • ゲストから新郎新婦へのお祝いの気持ちは別ルートでオンラインで投げ銭

新郎新婦からもらう結婚式費用を収益源とするのではなく、コンテンツ提供する外部企業からのサンプリング費、広告宣伝費で成り立つ、いわば「協賛ウェディング」ですし「結婚式のプラットフォーム化」だと言えます。提供するアイテムをすべて外部企業の試供品にする代わりに、新郎新婦はもちろん、ゲストも参加費自体は基本無料です、というコンセプト。

そして、新郎新婦を純粋にお祝いしたいゲストの気持ちは別ルートの投げ銭でお祝いしましょう。そうすればそれはそのまま新郎新婦の財布に入ります(新生活ウィッシュリストとかでもいいと思います)

これを実現しようと思ったきっかけは、結婚式に出席する人(新郎新婦、ゲスト)情報はマーケティング的には情報の宝庫なんですよね。

  • ユーザー属性情報の精度が極めて高い(年齢や会社名、役職などは席次表に書くのでデータがありますし、好き嫌いや子育て中かどうかも聞きますよね)
  • 業界全体で見れば年間で40万組×70人×2,800万人分(重複込み)の情報が毎年追加されていくので規模もそれなりに大きい
  • 結婚式後のライフイベントが想定しやすく、他業界のターゲットになりやすい

など、文化的な要素や結婚式への想いといった点をまるっきり無視すると、この情報って他業界のCRM施策などの起点にかなりなりやすいんですね。なので、このリアルでのイベントやそこで得られるデータに対して、お金を払ってでも利用したい企業はあるのではないかと思っています。

もちろん、実現するためには相当いろいろハードルありますが、理由としては極めて合理的な方法で(違うスポンサーからお金をもらっているから)結婚式料金を無料にしているので、

  • 果たしてそれにお金を出してもいいというスポンサーは開拓できるのか?
  • その結果、どの程度のクオリティの結婚式を新郎新婦に提供できるのか?
  • PLは成り立つのか?

このあたりを突破できると(超難しいと思うけど)、いけるんじゃないかなぁと思います。なお、そうなると結婚式場の選択基準は、ハード要素と協賛している企業の質と量に変わるはずです、もはや今とは全く別の世界になるでしょう。

 

次世代の結婚式のビジネスモデルについてまとめ

このモデルが作りたい!というよりは、今のモデルはもう限界だと思うことが多いので、もし次のモデルができるならどういう感じかなといろいろ考えていてこの記事にたどり着いた、というのが背景です。こういったモデルになるのか、他のモデルが生まれるのか、このまま行くのか、今はわからないですが、また何か考えられたらこういった記事もたまには書いていこうと思います。

 

おわり

 

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