更新日 2021年09月15日

マイナビウェディングからの集客を徹底攻略【結婚式場の集客担当者向け】

0063_マイナビウェディングからの集客を徹底攻略【結婚式場の集客担当者向け】

アナロジーの市川(@analogy_ichitk)です。

マイナビウエディングからの集客導線には、ウェブサイトからの誘導とウエディングサロンからの送客の2つがあるので、集客を伸ばしていこうとするならウェブ媒体として有効活用することと、エージェント機能の有効活用の2つを実施してくことが必要です。今回の記事では「マイナビウエディング」からの集客を伸ばすためのポイントを書いていきます。

 

マイナビウエディングからの集客の基本導線を理解する

63_顧客のマイナビウエディング利用の流れ

マイナビウェディングにはウェブサイトとウェディングサロン(実店舗)があり、ユーザーがマイナビウエディングを通して来館予約にいたるまでの基本導線はそれぞれ以下の通りです。

  1. 検索エンジンでの検索やリスティングやSNS広告などのウェブ広告、SNSなどをクリックしてサイトへ遷移
  2. サイト内を回遊し、サイトで自分で探すかサロンに行って相談するかを決める(ここまで共通)

●ウェブサイトで探す場合

  1. サイト内の結婚式場を検索するページで検索をする(エリアから探す、ランキングから探す、など)
  2. 気になる結婚式場のページをクリックし、詳しい情報を見る
  3. ブライダルフェアページをクリックし、日程とフェア内容を確認して来館予約をする

●ウエディングサロンで相談する場合

  1. サイト内のウエディングサロンページからサロンの来店予約をする
  2. 実際にサロンに来店する
  3. サロンスタッフの接客を受けてユーザーが気に入ってくれれば来館予約をその場でする

このように2パターンの導線であることを理解したうえで、集客を伸ばしていくためにはそれぞれのステップ別のKPIを高めていく取り組みが必要になります。

 

マイナビウエディングサイトからの集客を伸ばすために必要なこと

来館予約をゴールとしたときのKPI

63_マイナビウエディング(ネット)集客のKPI

マイナビウェディングのウェブサイトからの来館予約を伸ばしていくためには各ステップの遷移率を上げていくことが必要になります。

  1. 会場の検索ページ内で自会場ページのクリック率を高め、会場ページへの流入数を上げる
  2. 基本ページから各種コンテンツページへの遷移率を高める
  3. コンテンツページを充実させ、ブライダルフェアページへの遷移率を高める
  4. ブライダルフェアページに来てくれたユーザーの来館予約の確定率を高める

1.会場ページへの流入数を上げる施策

会場ページへの流入数=サイト内表示回数×クリック率

なので、サイト内表示回数を上げることとクリック率を高めることが必要になります。

  • エリアから探す
  • パッケージプランを探す
  • 直前オトクプランを探す
  • フェア・試食会を探す
  • 特集から探す

マイナビウエディングには主に上記5つの検索方法があるので、これらのボタンを押したときに上位表示されるための施策を実行していくことが必要です。ただし表示順位を決めるアルゴリズムは公開されていないので、詳細は営業担当に聞いてみてください。

  • 会場一覧ページの[PR]枠
  • 「直前オトクプラン」の設定
  • 「パノラマ」タブの設定

この辺りの表示枠は追加コストを払うことで表示できるようにもなりそうです。

次にクリック率を高めるためには、以下がポイントになります。

  • 検索ページで表示される写真はその会場で最も魅力度の高い写真を設定する。
  • リード文では、できるだけ具体的数値を盛り込み会場の魅力を端的に伝えられる文章を書く
  • 表示されるブライダルフェアは試食や試着など、魅力度の高いものを選ぶ

会場ページへの流入数を増やすためには、上位表示されるための地道な取り組みと、クリック率を上げるためのこまめなチューニングをしっかりと運用することが重要です。会場一覧ページやプラン一覧ページで上位表示されてもクリックされなければ会場ページの流入数は増えませんので、細部までこだわることが必要です。

2.コンテンツページへの遷移率を高めるために必要なこと

会場をクリックするとまずは基本情報ページに遷移しますので、ここの情報をきちんと整えることが大切です。

  • ファーストビューの写真の選定
  • リード文
  • カップルレポート
  • 特典の設定

など。基本的な部分ですが、手を抜かずにやり切りましょう。

3.ブライダルフェアページへの遷移率を上げるために必要なこと

ブライダルフェアページへの遷移率を高めるためには、ページ内の各コンテンツの内容を一貫性をもって整え、定期的に更新をし続けることが重要です。

  • 会場TOP(基本情報):上述の通りですが、特にファーストビューで表示される写真の選定には細心の注意を払いましょう。この写真で「あ、違うな」と思われたらそこで離脱されてしまうので、ユーザーの反応率が高い写真を選ぶことが重要です。
  • 写真:パノラマは有料オプションだと思うので、余裕があればでいいかと思います。マイナビウエディングは会場側で設定する写真のみなので、施設写真、演出写真、料理やケーキなどのアイテム写真をバランスよく豊富に掲載するように心がけるといいでしょう。
  • パッケージプラン:少人数プラン/マタニティプラン/1.5次会プラン/会費制プラン、この4つのプランはニーズが強いので設定したほうがよいでしょう。もし設定していないと式場間比較ができなず選択肢から外れてしまう可能性が高くなります。
  • 費用シミュレーション:他の媒体(ゼクシィなど)に掲載している見積りなどと大きく乖離しない金額を設定したほうがいいと思います。
  • 特典:特典を設定するコツは「何をしたら」「どんなメリットがあるのか」を具体的かつ簡潔に示すことです。来館特典なのか成約特典なのか、金額を値引きするのか、オプションアイテムをプレゼントするのかなどはしっかり明記するようにしましょう。かりやすくお得感と納得感のある特典設計が重要です。
  • アクセス:マイナーな最寄り駅と合わせて、ターミナル駅からの時間も書いたほうがいいでしょう。例えば東京であれば、東京駅や品川駅などの新幹線停車駅や、羽田空港からモノレール1駅で行ける浜松町などからの所要時間は、遠方からゲストがどれだけ列席しやすいかもアピールポイントになります。

4.ブライダルフェアから来館予約完了率を上げるために必要なこと

ブライダルフェアの改善方法については、詳しくは以下の記事をご覧ください。

結婚式場集客に直結する、ブライダルフェアのタイトルと構成のポイント

ポイントだけピックアップすると以下の通りです。

  • 最も集客力のある代表フェアと複数のサブフェアで構成する
  • 多すぎず少なすぎず、来館しやすい時間帯にフェアを設定する
  • ユーザーにワクワク感とメリットが伝わるタイトル
  • タイトル以外のコンテンツも細部まで手を抜かずに丁寧に更新

かなりボリュームの多い記事になっていますが、ここを改善するだけで1.5倍~2倍くらいは来館増を見込めるケースもあるので、一つずつの要素を丁寧に改善してきましょう。

 

マイナビウエディングのカウンター集客を伸ばすために必要なこと

63_マイナビウエディング(カウンター)送客のKPI

ウエディングサロンでは、来店した新郎新婦にヒアリングを行い、希望に合った条件の結婚式場を紹介しています。ゼクシィなびやハナユメなどのエージェントと同じですね。

エージェントからの集客を最大化するためのポイント

マイナビウエディングに限らず、エージェントからの集客を最大化するためのポイントは以下の記事にまとめていますので、詳細はこちらをご覧ください。

エージェント(カウンター)からの結婚式場集客を最大化するためのポイント

マイナビウエディングのウエディングサロン攻略で特に注意すべきこと

エージェント送客の体系的な部分は上述の記事にまとめていますので、マイナビウエディングに特化したポイントを簡単にまとめます。

  • 他のエージェントと比べてサロン数が少ないので、頻繁なエージェント訪問は不要
  • 送客後の接客の質を重要視しているので、ユーザーからクレームあると送客に影響出やすい
  • サロンスタッフにブライダル経験者比率が高い(と思う)

これらは明確な根拠があるわけではなくあくまで私個人の印象ですが、そんなに大きくはずれていないのではないかと思います。

他のエージェントと比べて営業感が薄く、自分たちが送客をしたお客様がいい結婚式を挙げてもらいたい、というマインドが強いイメージなので、明らかにクレームになるような新規接客をしたりするとそこから送客が止まることも起こりえます。

そのため、例えば競合つぶしのような新規接客をする癖のあるメンバーや新人スタッフのアサインを避けるようにしたりした方が無難かもしれません。一方、その分しっかりヒアリングをして送客をされているので真摯な新規接客をすると成約率は高くなると思います。

 

マイナビウエディングからの集客改善についてまとめ

マイナビウェディングからの集客はWEBサイト経由とウエディングサロン経由があり、ウェブ集客とサロン集客がそこまで連動しているわけではないので、その両方の施策を企画し忠実に実行していくことが大事です。

ただ、首都圏や関西以外の地方はここ数年で進出しているので、媒体自体の認知度や集客力はまだ地方ごとに大きな差があるようです。

そのため、首都圏以外の会場の集客担当者の方はマイナビウエディングからの集客ポテンシャルがどれくらいあるかを冷静に見極め、そこまで大きくないと判断したら優先順位を下げてもいいでしょう。もし今後九州や東北、東海などで今よりも媒体力がついてきたらより注力していくといいと思います。

この記事を書いた人

市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル3.0を実現する」をミッションに掲げ、ブライダル事業者向けマーケ支援、ブライダル特化の人材紹介、Leju(フリープランナープラットフォーム)を運営しています。マーケティング、事業企画が得意。

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