【ふたりだけの挙式&フォトウェディング】エロープメントウェディングとは?フリープランナー・小関陽子さんが提案する大自然のなかでの挙式と撮影

更新日:2021.10.01

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さまざまな理由から結婚式なしを選んだナシ婚のふたりにとって、結婚式の思い出をかたちに残せる手段であるフォトウェディング。コロナ禍によって結婚式を延期、または中止せざるを得ないふたりにとって、いますぐ可能なウェディングイベントとしてニーズを集めているのです。「自由度の高いフォトウェディングだからこそ、おふたりらしい場所で思い出作りをしてほしい」…愛知を中心に東海地方で活動する【YOUR WEDDING&DESIGN(ユアーウェディング&デザイン)】のフリープランナー・小関陽子さんが願いを込めプロデュースする、本格的な“エロープメントウェディング”をご紹介します。

【エロープメントウェディング】結婚式の形は変わっても最高に幸せな時間は変わらない

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【海外発信の新しいスタイル“エロープメントウェディング”とは?】
Elopementは日本語に直訳すると「駆け落ち」。
自分の選んだロケーションで誰も招待せずにたったふたりだけで結婚を誓うセレモニーを行い、フォトや動画に残すウェディング。
沢山のゲストに配慮しながら完璧な結婚式を遂行するために頭を抱えてしまう悩みもなく「自分たちの本当にやりたかったこと」を誰の目を気にせず自由に表現できます。
海外では誰もいない大自然の中や山や森の中でのロケーション撮影が主流です。
エロープメントウェディングのアイデアは非常に豊かで、ふたりの大切な場所でのフォトウェディング、新婚旅行と兼ねたふたりだけのリゾートフォトウェディング、ふたりだけのキャンプでのフォトウェディングといった、オリジナリティ溢れるアイデアで“ふたりだけ”の時間を楽しみます。

エロープメントウェディングは、海外で人気を博し、日本ではコロナ禍直前に注目されはじめていましたが、フォト撮影を特に主体としたウェディングスタイルだと思っていました。小関さんが提案されているプランでは、誰もこない厳かな大自然の中に、セレモニーを執り行う立会人や祭壇を用意して、本格的な挙式が執り行えるようになっているのですね。

小関 私はどんなに結婚式の形式が変わっても「この時間が人生で最高に幸せな時間だ」と感じられる時間が、結婚式の本質だと思っています。
結婚式が人生のなかで最高に幸せな時間となるよう、おふたりにあった幸せを感じる時間をつくる。これが、ウェディングプランナーの役割なんです。
人生最高の幸せな時間のためには、美しい思い出を残すフォト撮影メインではなく、結婚の宣誓を通じておふたりの気持ちを確かめあう挙式をプランの中心に必要だと考えました。

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なぜこのような形式のフォトウェディングに?アイデアの意図やテーマをお聞きしたいです。

小関 昨年から続くコロナ禍の中、結婚式を取り巻く状況や、結婚式に対する価値観や様式が、世の中で大きく変わってきていると感じていました。
いままで結婚式は「何となくやるもの」「ずっと憧れていたから」といった漠然とした思いのままで叶えられました。お話をうかがえば、ほとんどの方が「結婚式を、大切な人たちに感謝の気持ちを伝える場にしたい」と答えてくれました。

ところがいま、こういった希望を実現するために従来の結婚式を選ぶのは、万が一のリスクを考えるとゲスト側に大きな負担を強いる状況です。
現状は結婚式をやりたい気持ちを口に出すことすら、はばかられるでしょう。

SNSでは、相次ぐ緊急事態宣言や状況の変化で結婚式を断念せざるを得なかったり、無期延期にしたり…ギリギリまで苦渋の決断を迫られる花嫁たちの悲痛な投稿をたくさん目にしました。理想の結婚式が現状では絶対にできない悲しみも、痛いほど伝わってきます。

小関 「結婚式を挙げたかった。けれど、コロナ禍ではできなかった」と失望の気持ちを抱えている方が前を向くために“いまだから”心に残るウェディングを提案したいと考えました。それが『挙式つきのエロープメントウェディング』を提案するきっかけです。
実際、名古屋を中心に東海地方でも三密を避けたガーデンウェディングや、屋外でのウェディングが注目を集めています。

エロープメントウェディングだけでなく、小関さんは現在の状況になる前から、愛知を中心に東海地方で野外やアウトドアでのウェディングに注力したいと考えていらっしゃったそうですね。

小関 私が活動している愛知や岐阜といった東海地域は、保守的な結婚式の価値観が若い方にまで浸透している地域です。
しかし世情とともに、これからはウェディングに対する意識は多様化していくでしょう。

ふたりきりで、誰の邪魔もしない、誰にもはばからず大自然の中でおこなうエロープメントウェディングは、コロナ禍だからこそ最高に美しい思い出が残せる、新しいウェディングアイデアです。
他ではやっていないウェディングスタイルをただ取り入れるだけでなく、おふたりにとって意味ある時間にしたいと考えたのです。

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【エロープメントウェディング】コロナ禍だからこそ結婚式には大きな意味がある

【小関さんが提案する“エロープメントウェディング”とは?】
小関さんの提案するエロープメントウェディングとは、ふたりのためだけに自然あふれる厳かな場所を見つけ出し、祭壇をデコレーションし、立会人を招いて本格的な誓いの場を用意。挙式後は時間で変わる陽光の色やふたりにあったロケーションを探索しながら丸1日かけて撮影をおこないます。
セレモニーの様子とフォト撮影する、フォトウェディングの範疇を超えたふたりきりの特別なウェディングです。

小関 私が提案するエロープメントウェディングは、当日おふたりだけのために、大自然の中のロケーションにアーチや祭壇を手作りし、聖職者を招聘(しょうへい)します。そして聖職者、プランナー、カメラマンの立ち会いのもと、正式な式次第に沿って、本格的な挙式を行う内容です。
なので厳密にはフォトウェディングではなく、挙式を主体とした撮影付きのウェディングプランなんです。

フォトウェディングのみでは、結婚式の代わりにはならないのでしょうか?

小関 結婚式の代わりにフォトウェディングを選ぶのは良いのです。
ですが、カップルにはそれぞれの背景があるにも関わらず、似た造りのスタジオセットで、定番の小物やポーズを限られた撮影時間内で撮影し、みんな似通った表情と構図になってしまう既存のサービスに、ずっと違和感をずっと抱えてきました。
結婚式の代わりとして選択するのであれば、なおさらです。

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確かに、既存のフォトウェディングプランは打ち合わせはほとんどなく、わずかな撮影時間で、ポーズをカメラマン主導で指示し、カットを詰め込んで撮影する傾向です。フォトウェディングのみで後悔した口コミや体験談で一番多いのは、「やはり挙式は行えばよかった」という思いですね。

小関 挙式を執り行うことで、おふたりが得られるものはとても大きいはずです。
挙式とはおふたりの絆を深く固めること。挙式の中でお互いをさらによく知ること。そして誓いを交わしたばかりの、いまのままの姿をしっかりと撮影し、記録に残すこと。

最高に幸せな時間を記憶に刻んでいただくために、ヒアリングからおふたりにあわせたロケーションと季節を選び、挙式をしっかりと組み込みます。
また打ち合わせの様子をふたりの結婚の記録として撮影し、思い出を残せるでしょう。
エロープメントウェディングを、フォト撮影だけでなく、結婚式のひとつのかたちにしたいのです。

結婚式について良く知っているプロのプランナーがフォトウェディングに立ち会うからこそ、実現できるプランなんです。
そしてコロナ禍だけでなく、今後ずっと提案していきたいと考えています。

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【エロープメントウェディング】プロのプランナーによる手配とプロデュースを体感する

【エロープメントウェディング・プラン料金に含まれるアイテム】
料金:約30万円
・挙式(キリスト教式、人前式)
・挙式場設営&生花装飾、
・オリジナルブーケ
・撮影データ(フォト撮影・ショートムービー撮影、データ渡し込み)

挙式のための設営費用や立会人費用、プロによるフォトと動画の撮影、さらにデータもついていると考えると、提示されたプラン料金は市場価格と比べて安価だと感じます。格安を売りにしている大手フォトスタジオで同じサービス内容なら、提示された金額でおさまらないでしょう。

小関 エロープメントウェディングは『ふたりだけで大自然のロケーションの中での撮影』が大きな特色であり魅力です。しかし実際に計画しようとすると、ふたりだけでの用意は難しいでしょう。

自然の中で自由に撮影できるロケーションを探し、衣装に着替えてヘアメイクを施してから現地に車で移動し、セルフで撮影する…。
具体的に考えていくと、大変であると分かるはずです。
特に自然の中でのセルフ撮影は難しいので、アウトドアでの撮影が得意なプロカメラマンの手配も必要です。

こんな時だからこそ、フリープランナーによるウェディング手配のメリットを利用し、思い切り体験して頂きたいでのです。

そういえば、プラン内に新郎新婦ふたりの衣装は、含まれていないのですね。

小関 衣装は、おふたりに別費用で、できれば買取で用意して欲しいとおすすめしています。
エロープメントウェディングの会場になるのは、本格的な自然とふたりきりを感じられる場所。普段は人がほとんどこない急な斜面や山道、水辺や河原を歩き回るからです。
衣装の裾が破れるといった破損の可能性も高いので、できるだけ安価かつクオリティの高い衣装を常にリサーチし、提案させていただいています。
ドレスであれば、通常3万円程度でご提案しているので、フォトスタジオのレンタル衣装より安く済むでしょう。
もちろん、おふたりで自由に衣装を探し選んでもいただけます。

エロープメントウェディングの会場となる場所で、おすすめのスポットはありますか?

小関 おふたりのヒアリング内容から、会場として魅力的な候補をストックしている中からご提案できます。
おふたりから「こんな場所で撮りたい」「思い出の場所で撮りたい」といったご希望やご提案も、ヒアリングでじっくりうかがいます。

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【エロープメントウェディング・問い合わせからプランニングの流れ】
《1》お問い合わせ後にヒアリングとお見積り
《2》会場提案
《3》ヒアリング
《4》イメージシート作成
《5》具体的なスケジューリングを決定
《6》挙式の式次第と流れを決定
《7》エロープメントウェディング当日

小関 おすすめのスポットは季節によって異なりますが、人気のない山頂、山、森、崖、砂丘、滝、川、海、湖、草原などです。ロケーションはリゾートではなく、滝や山頂のように、基本的にそこまで人の手の入っていない大自然。観光地とも少し違う、人目もなくふたりきりになれる厳かな場所です。
「地元にこんな場所があったんだ!」と嬉しい再発見につながるでしょう。
私が特におすすめしているスポットは、滝や山頂でのエロープメントウェディングです。日本とは思えぬ、非日常的なフォト撮影がたっぷりと楽しめるのです。

滝や山頂での撮影に適したシーズンはありますか?

小関 フォトウェディングの人気シーズンは春や秋でスタジオは混みあいます。でもエロープメントウェディングでは、真夏の撮影をおすすめしています。
街と山間部では温度差で5〜10度くらい違うので、薄着のドレスでの撮影には真夏が適しているのです。

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【テーマからスタイリッシュに表現する小関さんのウェディングプロデュース】
プロデュースする際「おふたりらしさとは?」を大切にしている小関さん。
場所、アイテム、衣装、装飾すべてに意味をもたせ、新郎新婦の思いが明確に伝わるよう、丁寧なヒアリングを重ね、ウェディングプランとデコレーションの中で表現していく。

フォトウェディングプランとは思えないほど、綿密な打ち合わせと準備内容になっていますね。リゾートウェディングやフォトウェディングなら、打ち合わせは挙式前日か、当日の1回のみで実行されるプロデュースプランがほとんどです。

小関 私自身結婚式をお手伝いさせていただいている中で、『おふたりだからこそできるウェディングをしてほしい』と強く思っています。
私たちが仕事でおふたりを理解することは大切です。理解だけでなく、結婚式をつくって行くなかで、おふたりにより仲を深めてもらえるよう務めることも、大切な仕事だと考えています。

ウェディングプランナーは日々、プロとしてウェディングの情報にアンテナを張り、貪欲に情報を収集しています。また、たくさんの新郎新婦様と接してきて、さまざな『おふたりらしさ』を見ています。
自分たちの考える『ふたりらしさ』と、第三者から客観的にみたときの『ふたりらしさ』をすり合わせていく作業は大切ですし、これからの生き方の基盤にもなるはずです。
そして見つけた『ふたりらしさ』をテーマに、プロとして膨大な情報や知識から提案して、寄り添いながら結婚式を作っていきます。

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【エロープメントウェディング】撮影は丸一日!自然の中での撮影時間を思い切り楽しむ

【エロープメントウェディング・当日の挙式と撮影の流れ】
《1》お仕度後に車で移動。現地に到着
《2》写真、動画撮影開始。撮影中に挙式会場設営
《3》挙式
《4》挙式後の写真、動画撮影(丸一日の時間をかけて行います)
※天候によってスケジュールは臨機応変に変更する場合があります

ふたりの仕度から挙式、撮影終了まで、丸一日付き添って撮影を行うのですね。大自然の開放感や雰囲気を思い切り満喫できそうな内容に、見ているだけでワクワクします。

小関 途中で休憩時間も入りますが、場所によっては時間帯で日の当たり方や雲の流れ方といった雰囲気や景色が違ってくるため、一日通して情景を楽しみながら撮影と挙式を行います。

挙式はどのように執り行われますか?

小関 挙式はキリスト教式と無宗教の人前式を選んでいただけます。一般的な挙式の流れをふたりだけの結婚式用にシンプルに作成します。挙式の内容は打ち合わせの中で、おふたりと共に決めていきます。

カメラマンやヘアメイクといったチームの選別はどのように行っているのでしょうか?カメラマンの持ち込みは可能でしょうか。

小関 エロープメントウェディングでは、カメラマンとビデオカメラマンは固定とさせていただいています。
壮大な自然を活かした撮影や、おふたりらしさを時間内に十分に生かせるよう、撮影ごとに毎回クリエイターと話し合い、イメージを共有しているからです。

大自然の中でのふたりだけの挙式は、実際にどんな雰囲気で執り行われますか?

小関 お互いいつも言えない言葉を言える場所をつくり、けじめとして結婚をきちんと誓うことで、新たな節目の時間にしていただける雰囲気づくりを、毎回意識しています。

おふたりだけの挙式で、お互い涙ぐまれる新郎新婦様のお姿を見る場面はとても多いのです。
そして立ち会わせていただくたびに、私は深く感動しています。
『結婚式が人生のなかで最高に幸せな時間』
私はそんな時間をつくるために、これからもおふたりに、ずっとずっと向き合っていきます。

フリーウェディングプランナー【小関陽子】profile

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愛知県出身。ウェディングプランナー歴は8年目。
東京にある4年制大学を卒業後、ウェディングプランナーとして、最初から独立を目標に専門式場やゲストハウスなど3つの会場でキャリアを積む。
結婚式の作り方以外にも、会場の責任者的な立場から営業、式場の運営、発注、広告媒体、パートナーとの関わり方、人員手配、売り上げ管理まで、様々なことを経験。
司会、空間コーディネートやサウンドコーディネートの分野に至るまで、結婚式を成立させるためのあらゆる専門分野の仕事にもたずさわり、幅広いキャリアと知識を身につけた。

当初の目標通り、プランナー6年目となる2018年にフリーランスとして独立。以降愛知県を中心に、和歌山県、岐阜県など幅広い地域で結婚式をプロデュースする。
「ふたりらしさとは何か」を新郎新婦から丁寧にヒアリング。新郎新婦自身も気づかなかった「ふたりらしさ」を客観的なプランナーの視点からも見極めたうえで、アイテム、装飾、演出のひとつひとつに「ふたりがやる意味」をもたせ、統一感のあるウェディングの世界をつくりあげる。

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