【離島でフォトウェディング】 直島、豊島、小豆島で始まりの記憶に刻むフォトツアーを。フリープランナー・藤内留美さんがいざなう最高の島旅と撮影時間

更新日:2021.10.01

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コロナ禍で結婚式を延期、または中止せざるを得ないふたりの結婚の思い出を残すウェディングイベントとして、もっともニーズを集めているフォトウェディング。さまざまな理由から結婚式なしを選んだナシ婚のふたりにとって、結婚式の思い出をかたちに残せる手段です。そんな中、旅と撮影を本格的に兼ねたフォトウェディングを旅の手配や宿泊までトータルで提案する『フォトツアー』に注目が集まっています。「フォトウェディングだからこそ、旅行を兼ねた結婚の思い出作りをしてほしい」…今回は【Fleur Des Pois(フルール デ ポワ)】のフリープランナー兼フローリスト・藤内留美さんが提案する“穏やかな瀬戸内の島をめぐるフォトツアー”をご紹介します。

【瀬戸内の島をめぐるフォトウェディング】撮影だけではないフォトツアーの魅力とは?

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【瀬戸内の島をめぐるフォトウェディングプラン】とは?
料金:応相談
プロカメラマンとスタッフが同行して豊島、直島、小豆島を巡りながら、瀬戸内海の多島美・海・空・棚田等を背景に撮影するふたりのためだけのオリジナルフォトウェディングプランです。瀬戸内の島の自然やアートを満喫していただけます。

※モデルプラン(1泊2日・豊島の場合)
1日目…夕方に新郎新婦が豊島到着(豊島泊)
2日目…カメラマン到着後、豊島を巡りながら写真撮影。撮影当日のうちに帰途へ

藤内さんがプランを担当する島のフォトツアーへの申し込みや問い合わせは、香川・岡山・愛媛・高松といった、瀬戸内の島々に近い地元の方が多いのでしょうか?

藤内 いいえ。地元の方も最近では増えてきましたが、どちらかというと東京、大阪といった大都市や、関東方面など遠方にお住まいのおふたりからの問い合わせが多いですね。
先日島で撮影したおふたりは、どちらも瀬戸内の島にくるのはまったくの初めての方たちでした。SNSで見た瀬戸内の島の風景に一目ぼれして、お問い合わせくださったんです。

ビーチリゾートを回るフォトウェディング『フォトツアー』は観光を兼ねた形が多いのですが、撮影とともに島を隅々までめぐって、ふれあい、体験できるフォトツアーのプランは初めて聞きました。まる1日かけて島のロケーションを探し、めぐりながら撮影を楽しむ…まさにフォト&ツアーですね。
なぜ旅と撮影が完全に一体となった形式のフォトウェディングプランに?アイデアの意図やテーマを教えてください。

藤内 お問い合わせくださるのは遠方からの方が多く、島で少しでもゆっくり過ごしていただける時間を作りたいと考えたからです。
写真を撮るだけが結婚の記念ではなく、おふたりが選んだ瀬戸内の島で撮影時間をゆったりと過ごし、島の日常をじかに体験していただくことが記念となると私は考えているのです。結婚の思い出やスタート地点としての思い出をおふたりなりつくって欲しいと思っています。
撮影前日に周辺の観光を兼ねて宿泊すれば、おふたりなりの時間の使い方でたっぷり楽しんでいただけます。

直島、豊島、小豆島のフォトツアーへの遠方の方たちからの申し込みは、どういった動機から問い合わせにつながっているのでしょうか。

藤内 「自分たちの大好きな場所に大切な人と訪れてみたかった。」
「島の穏やかな雰囲気で心が開放された場所だから」
「Instagramで見て島の風景に魅かれて」
「アートや建築物が好きで憧れの場所だったから」

直島、豊島、小豆島のフォトツアーにお問い合わせくださるおふたりの動機は、じつにいろいろな理由があります。
大切なひとだから「一緒に大切だと思える場所で旅をしようよ」と言いたいし、言えるのでしょう。島で結婚の思い出をつくりたい、と考えたふたりの思いを私がお聞きます。そして、島の表面だけでなく、心の底から島での時間を理解している仲間と、結婚の思い出の時間をつくりたいと思って取り組んでいます。

瀬戸内の島そのものに魅かれたり、思い出の地であったり、誰かに見せたい場所であったり…ふたりだけの理由があって、島を結婚の思い出作りにするために選んで訪れるんですね。

藤内 『一生に一度』だから、場所選びや過ごし方はとことんこだわって欲しいと思っています。コロナ禍で未来があやふやなこんな時だから、揺るがない始まりの場所として、よりいっそう大切にして欲しい時間なんです。

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【瀬戸内の島をめぐるフォトウェディング】豊島、直島、小豆島がもつポテンシャル

藤内さんが主にフォトウェでイングの舞台として手がける瀬戸内の島には、どんな魅力があるのでしょうか。また、島によって違いはありますか?

藤内 小豆島、豊島、直島…瀬戸内海の島々は、景色や時の流れと島での経験体験が、おのおの場所によって全く違うのです。

豊島でのフォトツアーの魅力

藤内 2010年に豊島美術館をはじめとする現代アートの施設ができ、瀬戸内国際芸術祭によって徐々に直島に次ぐ「アートの島」として知名度があがっている豊島は、今回紹介する3島のなかで一番人口は少ない小さな島ですが、都会では失われた、のんびりした情景を一番残している場所でもあります。
豊島は人口800人のスーパーもコンビニもない小さな島。その中で自給自足に近い暮らしをする島の方が創る、豊島の空気・島時間が魅力です。四国側は高松港から船で35分、岡山側は宇野港からは25分のところにあります。

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藤内 豊島は豊富な湧き水により、瀬戸内海の島では珍しく稲作が古くから盛んにおこなわれており、近年では古くからの棚田の復興がおこなわれ、美しい稲穂の風景は美しさは見る人の心を打ちます。
島の美しい自然と美しい海のロケーション、オリーブ・レモン・イチゴなどの美しい果樹園、陸の恵み、海の恵み…豊かな食材と資源をもつこの島はまさに名前の通り「豊かな島」なのです。
たくさんの魅力の詰まった、美しい小さな島をめぐりながら、ふたりにぴったりのフォトスポットを宝探しのように探していきます。お腹がすいたら、島の豊かな食材を楽しめる「海のレストラン」で、名前の通り美しい海の景色を臨みながら、美味しいランチを手配できます。

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直島でのフォトツアーの魅力

藤内 3年に一度開催される現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」により、いまや世界中から観光客が押し寄せる人気の離島になった直島。直島が好きで移住を決める人も多いほど、現代アートの聖地でありアート好きにとって憧れの島です。
香川県高松市の北約13km、岡山県玉野市の南約3kmに位置し、周囲の島々とあわせた直島諸島が香川県直島町となっています。

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藤内 島内には、フェリーの発着を擁する宮ノ浦、戦国時代の海城の城下町を原形とする本村(ほんむら)、古くからの漁港である積浦(つむうら)の3つの集落があり、江戸時代から海上交通の要所として栄え、当時を偲ばせる古い町並みと、現代アートが見事に調和した風景が楽しめます。
フォトスポットとして、フェリーが到着する島の玄関口、“赤かぼちゃ”がある「宮ノ浦」や“地中美術館” “李禹煥美術館” “ベネッセハウス ミュージアム” “南瓜”がある「ベネッセハウス周辺」、また昔の港町の街並みや築約100年の木造民家が残る「本村(ほんむら)」をはじめ、直島の魅力を満喫できるスポットが数多くあります。

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小豆島でのフォトツアーの魅力

藤内 瀬戸内海の中では、淡路島に次ぐ大きさを誇る香川県の「小豆島」。船でしか渡れない離島としては日本国内で最大の人口を有する島で、本州や四国から発着する一日のフェリーの本数は日本屈指。アクセスは比較的良好です。
数々の映画の舞台になり、島には引き潮のときだけ海の中から現れる「エンジェルロード」や、日本三大渓谷美のひとつ「寒霞渓」など、瀬戸内の島らしさを満喫できる著名な観光スポットが多数あります。風光明媚な観光地として早くから開ける小豆島は、映画やドラマのロケ地として馴染み深い場所も多く、フォトジェニックなスポットに恵まれているのです。

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藤内 小豆島の名産品といえばオリーブ。小豆島は国内のオリーブ栽培発祥の地として知られ、国内オリーブ生産量の95%以上を担っています。島のいたるところにオリーブ林があり、ギリシャのような地中海沿いの国々を思わせる景観に旅情が高まります。オリーブを食べて育った「オリーブ牛、オリーブ豚」の生産でも注目される食材の宝庫。小豆島らしいオリーブグルメを満喫できるでしょう。
リゾート地としての開発が進んでおり、体験やアクティビティも充実。リゾートらしい観光とフォトウェディングを同時に楽しめる島です。

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【瀬戸内の島をめぐるフォトウェディング】記念撮影だけでなく島の日常を感じてほしい

【瀬戸内の島をめぐるフォトツアー】では、藤内さんへのお問い合わせから始まり打合せの中で、プランニングはどのように進んでいくのでしょうか。

藤内 お問い合わせを頂いたら、メール・電話・オンラインで、過去の事例をもとにフォトウェディングとツアーのプラン内容を提案していきます。お二人が撮りたい場所、島でどんな時間を過ごしたいかをヒアリングし、あとは島ごとや季節によって、おすすめの撮影ロケーションや夕陽の時間を考慮してスケジュールを組んで行くんです。

島を知り尽くしている、現地のプランナーだからこそ計画できるプランです。また、ふたりにとって一番の心配事となる宿泊手配や島への渡航手配を、希望すればプラン申し込みと併せて藤内さんに手配をお任せできるのですね。たいへんに心強いです。

藤内 島によりますが、例えば豊島だと1日のフェリーの本数は限られています。そのため、おふたりやスタッフの船の時間、撮影の場所、観光客との兼ね合いを考えスケジュールを組み立てます。最近は宿泊先での撮影も人気です。

藤内さんのおすすめするフォトツアーのプランでは、島内への前日泊をおすすめしています。撮影の流れを教えてください。

藤内 前日に島に到着し宿泊して頂くことで、島内をめぐりながら、ふたりにぴったりの撮影スポットを探して、さまざまな方法でじっくりと島を楽しめる時間がとれるはずです。

【瀬戸内の島をめぐるフォトウェディング】撮影の流れ(宿泊の場合)
<1>ヘアメイク到着後、ふたりを宿泊先にお迎えに
<2>お仕度スタート。(ブーケやヘッドアクセサリーは事前に制作依頼可能)
<3>午前中の島内撮影。島のあちこちを巡り撮影。
<4>一旦レストランでみんなで昼食。ヘアメイク、カメラマン、プランナーの撮影チームと一緒に賑やかに。
<5>ヘッドチェンジをして午後の撮影の部へ。
<6>撮影終了は帰りの船の時間に合わせて。着替えと帰路の仕度
<7>フェリーで帰路

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藤内 つい最近結婚式をする予定だったおふたりで、コロナ禍との事情から結婚式を断念した経緯から受けた、フォトウェディングの撮影がありました。
そこでご家族にご協力をお願いし、サプライズメッセージDVDを作成したんです。ご両親から、あたたかいお手紙をいただきました。撮影終了後におふたりに見ていただくと、新郎新婦ともに号泣されて感動していただけました。
また手配の段階で、おふたりが島に来る船とカメラマンが来る船を同時に手配できたので、おふたりが船に乗るシーンから撮影でき、最高に喜んでいただけました。
船の時間やおふたりの予定にあわせて、結婚の思い出作り、撮影、旅行…それぞれの枠を超えて一体として考えるプランニングが可能なんです。

島の撮影での撮影時間の楽しみ方を教えて下さい。いままで撮影された方々は、どんな風に過ごされていましたか?

藤内 どの新郎新婦も、撮影時間を自由にのびのびと楽しんていかれます。島での時間をゆっくりとっているので、時間の使い方はとっても自由なんです。
撮影で出会った島の方との会話を楽しんだり、海辺で遊んだり…。
撮影していると島の人はニコニコしながらきてくれるんです。商店街前で撮影していると、とても積極的に祝福してくれますよ。
もちろん、親御様やご家族など、一緒に撮りたい人と一緒に島を巡って撮影ができます。
時間をかけて島を回り、新しいスポットを探しながら撮影するのも島でのフォトウェディングの醍醐味ですね。

フォトウェディングでは、ドレス選びやヘアメイクを重視される新婦様は多いのでは?。新郎新婦の衣装選びやヘアメイクはどのように準備し、手配する流れになっているのでしょうか。自分たちで選んだ衣装やヘアメイクアーティストの持ち込みは可能ですか?

藤内 衣装選びやヘアメイクの手配は、おふたりの予算と撮影当日までの準備期間の都合にあわせて、準備や手配を考えて提案します。
衣装のお持込みは、もちろん可能です。持ち込みの場合の当日着用までのメンテナンスもご相談にのらせて頂いています。
豊島に下見に来られる際に、香川県内のドレスショップでレンタルを選んでいただけます。また、オーダーでの購入も可能です。衣装選びには、もちろん私も同行してアドバイスとお手伝いをさせていただきます。
また、東京と大阪にご紹介できるショップがあるので、予算やおふたりのお住まいの場所によって、こちらで提案しています。
ヘアメイクへのご希望やプランは、メールでのやり取りで打ち合わせを進めていきます。

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島でのフォトウェディングのドレス選びでおすすめやアドバイスはありますか?

藤内 デコラティブな衣装より、直島・豊島・小豆島各々の島の魅力にあう、ナチュラルでシンプルな動きやすいドレスがおすすめですね。
いつもヘアメイクを依頼している大阪在住のアーティストの方は、自分でレンタル可能なドレスを所有されています。そこで、ヘアメイクと併せてドレスを選んでいただける方法をおすすめしています。
基本的には予算を抑えたいといった事情やお住まいの地域、おふたりの希望の応じ、準備や手配を進めていきます。

カメラマンやヘアメイクアーティストについて、一緒にフォトウェディングをつくりあげるチームの選別はどのように行われるでしょうか。

藤内 おふたりの予算と、写真の仕上がりのご希望に応じてご提案をしています。カメラマンやヘアメイクアーティストの持ち込みやお客様側からの提案に関しても、問い合わせ時のヒアリングや打合せの中で調整していきます。

【瀬戸内の島をめぐるフォトウェディング】の準備にかかる費用面はどのようになっているのでしょうか。見積りからの値上がりはありますか?

藤内 おふたりの予算とやりたい内容に応じて、いままでの実績や前例からプランを提案し、見積りを立てて提示します。
カメラマン、ヘアメイク、衣装、全て島外からの手配となるため、出張のための交通費をはじめ一般的な経費が必要です。また、私の当日アテンドをする費用も一緒にお見積りします。基本的におふたりがどんな撮影をしたいか希望を聞いた中で、まずマックスで費用見積りをお出しするので、見積り以上に費用の値上がりはほとんどありません。
費用を低く抑えたい、ポイントで撮影のみ行いたいといったご希望にも柔軟に対応し、おふたりにあった予算で費用を組み立てていきます。

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【瀬戸内の島をめぐるフォトウェディング】日常で幸せを感じる瞬間を思い出すために

藤内 おふたりと打合せの中でつくっていくフォトウェディングプランは、ただ撮影するだけではありせん。
おふたりの表情や撮影の中で動いていく気持ち、そして島での経験と思い出…そんな要素をすべて詰め込んだプランにしたいのです。
撮影を通じての結婚の思い出作りとしての要素はもちろん、島の日常を通して、島のもつ魅力とささやかな豊かさ、ポテンシャルが伝わるように。
シーズンによって違いをみせる島の景色や空気によって、ふたりだけの結婚の思い出をつくっていきます。

撮影を終えたおふたりから「こんなにゆっくり夕日をみたのは、久しぶりだな」という言葉をいただきました。
この言葉を、私は忘れることはできません。
日常の中であたりまえにある幸せを再確認し、大切に思えるように。
フォトウェディングを通して「日常の中でいつも幸せを感じる瞬間が増えますように」と、いつも、ずっと願っています。

フリーウェディングプランナー【藤内留美】profile

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ウエディングプランナーとして徳島県の結婚式場で300組以上の結婚式を担当。会場専属の装花業者では対応しきれないデザインや装飾があることに歯がゆさを覚え、フローリストの道へ。
Mini et maxi flower design(ミニ・エ・マキシ フラワーデザイン)やChristian Tortu(クリスチャン トルチュ)パレスホテル東京にて、結婚式のデコレーションの知識と経験を積む。

2017年にウェディングプランナー兼フローリストとして独立。現在は豊島に拠点をもち、実際に島の空気や島民の人柄に触れながら、それぞれの島の個性を生かしたウエディングをプロデュース。
「島での結婚式を通して、日々の暮らしの中で幸せを感じる瞬間を増したい」との思いから、ウェディングの中には、さりげなく島の日常や島の人との繋がりを感じるエッセンスを盛り込んでいる。

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