フリーのウェディングプランナーの仕事内容と役割を詳しく解説。結婚式準備でどんなサポートが期待できる?

更新日:2021.04.22

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フリーのウェディングプランナーに依頼した場合、どのような仕事と役割を担ってくれるかご存知でしょうか。自分たちのニーズや予算を細かくヒアリングし、会場選びから費用調整までサポートしてくれることでいま注目のフリープランナー。今までの結婚式は、まず会場を選ぶところから準備が始まっていましたが、フリーのプランナーはその前に「二人がどんな結婚式にしたいか」をヒアリングして、その条件を叶える会場を探すという今までとは別の発想からウェディングを計画することができるのです。

フリーのウェディングプランナーと企業所属のプランナーの違い

結婚式を計画する場合、今まではまず結婚式を挙げる会場を選び、そこで会場が用意しているプランの説明を受け、費用見積りを出してもらった上で契約を行い、ウェディンプランナーを会場側が選んで担当する、という流れでした。
しかしフリーのウェディングプランナーの場合、「まずはフリーのプランナーを探して依頼し、結婚式のプランから会場を探す」という新たな準備方法の流れが、現代の多様化するウェディングニーズにぴったりあっていると注目を集めつつあります。
フリーランスのウェディングプランナーとは、企業に属しているプランナーとは、雇用形態や結婚式をプロデュースする上での関わり方も大きく変わってきます。

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法人や企業に属するウェディングプランナー

ウェディングプランナーは会場を運営する法人や、プロデュース会社を運営する企業などに属しており、その企業が提供する会場やブライダルサービスに興味をもった新郎新婦に向けて、プランを提案し、契約後はそのプラン内でのサービスを提供します。まずは二人に会場やサービスの枠を決めてもらってから、熟知している会場内で、できる範囲のウェディングプランや費用をきめ細かく提案し、決めていきます。

フリーランスのウェディングプランナー

どの企業や法人にも属しておらず、新郎新婦からの依頼を直接受けてから、新郎新婦自身と直接契約を結びます。おふたりのやりたいことや結婚式のテーマ、予算などをヒアリングした上で、それに見合った会場選びから相談にのる「二人がやりたいこと」を軸にプランニングを行います。提案する会場やアイテムや資材を準備する店舗とは雇用関係がないため、決まりや枠にとらわれず、幅広い選択肢から比較的自由な会場選びやアイテム選びが可能となります。

フリーランスのウェディングプランナーの仕事内容と役割

フリーランスのウェディングプランナー(以下フリープランナー)の仕事内容や役割は、新郎新婦との契約によって、結婚式準備の中で関わり方が変わってきます。
具体的に、フリープランナーの役割はおふたりの結婚式の最初から最後まですべてに関わる「トータルプロデュース」と、結婚式準備の必要な部分のみを補佐する「ポイントサポート」という関わり方があります。

会場所属や法人所属のウェディングプランナーの基本的な仕事内容については、詳しくはこちらをご覧ください。

結婚式を『トータルプロデュース』する場合の仕事と役割

新郎新婦が思い描く結婚式の希望やテーマをまずは丹念にヒアリング。その情報を元に、ふたりの希望を叶えられる会場やロケーションを探して提案する最初の部分から最後まで「トータルプロデュース」として関わります。
ふたりのイメージや希望に沿ったウェディングアイテムの手配、結婚式に必要な司会者、カメラマン、フローリスト、ヘアメイクスタッフなど専門的な人材やクリエイターの紹介、ふたりの予算内に費用をおさめるための金銭管理まで結婚式準備のすべてを仲介、調整。最終的には結婚式当日の進行とふたりのアテンドまですべてに携わります。
また、多くの人にとって初めての大がかりなパーティの準備やゲストへの失礼のないおもてなし対応など、ふたりが不安に思う事柄に寄り添い解決するメンタルケアまでサポートします。

結婚式準備に部分的に関わる『ポイントサポート』を行う場合の仕事と役割

会場やプロデュース会社を自身で決めたものの、準備で不安に思うことや、手伝って欲しい一部分のみ、相談にのりアドバイスを行うのが「ポイントサポート」。
会場を探しのみ手伝ってもらった後は会場専属のプランナーに引継ぎバトンタッチしてもらう、自分の好みにぴったりあったヘアメイクやドレスサロンを紹介してもらう、前撮りやフォトウェディングのみをプロデュースしてもらう…など、幾つかある結婚式の準備のタスクの中で特に手助けを必要とする部分だけを依頼することも可能です。

フリープランナーのトータルプロデュースでの主な仕事内容

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フリープランナーのトータルプロデュースで請け負う主な仕事内容は、結婚式準備の流れに沿ってさまざまな役割を担います。

【1】カウンセリング

まずはふたりがどのような結婚式を望んでいるのかを細かくヒアリングを行います。ふたりのプロフィール、家族やゲストへの気持ちも含め、どのような結婚式にしていくかの大枠を話し合いから決めていきます。
また、基本的には初回のカウンセリングは無料であることが多く、その時間でプランナーの能力やふたりとの相性を見て、依頼するかどうかを決めることができます。

【2】会場探し

フリープランナーに依頼する際の内容で、通常の結婚式準備と最も大きな違いはこの会場選び。二人の要望に合わせて会場をピックアップし提案。会場見学の後に決定します。
会場提案は、ゲスト数や希望のロケーション、挙式やパーティでやりたい演出、二人の結婚式のテーマ、予算などのヒアリングをもとにプランナーがピックアップ。もちろん会場見学も依頼者とプランナーのスケジュールがあえば同行してくれます。

【3】各スタッフ、各アイテムの準備、手配、打ち合わせ

衣装、ヘアメイク、ペーパーアイテム、装花、引き出物などのウェディングアイテム各種手配と、カメラマン、司会者などの人材の紹介、希望の演出に必要な音響や映像設備などの手配をします。ひとつひとつのアイテムを好みや予算に合わせて提案し、クリエイターの紹介や打ち合わせのセッティングなとも担当。また、衣装選びやヘアメイクリハーサルにも同行し、イメージ通りになるようサポートも行います。

【4】挙式やパーティの進行内容の作成

ふたりの希望する演出を盛り込み、ゲストを飽きさせることなくスムーズに挙式やパーティが行われるよう、当日の式次第やパーティのプログラムを作成します。
普段パーティを行わないような会場や、イレギュラーな時間から開始するパーティなどにも対応。オーソドックスのパーティプログラムから、ふたりの希望を反映させたオリジナリティ溢れるプログラムまで対応します。

【5】新郎新婦の不安解消やメンタルケアのサポート

結婚式の準備にはアイテム選びや費用面など、ふたりで話し合って決定しなければならない事項がたくさんあり、その話し合いの中で不安が生じたり、意見の食い違いがあったり、招待するゲストにおもてなし面で心配になったり…と不安や迷いが生じる場面も多くなります。
そんな時に、しっかり寄り添ってくれるのがフリープランナーに依頼する大きなメリットとも言えます。悩みの相談やメンタルケア、新郎新婦の意見に相違が生じたときには仲介やすり合わせなど調整役も担ってくれるなど、メンタル面でもふたりを完全サポートします。

【6】当日のアテンドと全体運営のサポート

結婚式当日は全体の運営と新郎新婦をアテンドするという、非常に責任ある仕事を担います。結婚式をタイムスケジュールどおりに進めていけるよう、会場全体に気を配り、各スタッフを動かす「司令塔」の役割を果たします。
また新郎新婦のアテンドは、当日のお出迎えから始まり、おふたりが支度をしている間に、サービス係やスタッフたちと会場の最終チェックも綿密に行います。結婚式が始まったら、常に新郎新婦のそばに寄り添い、次の動きの案内や立ち位置の誘導を行います。パーティ終了後の新郎新婦の着替えが済んでお見送りまでが、フリーランスのウエディングプランナーの役割です。

フリープランナーのポイントサポートでの主な仕事内容

フリープランナーが、新郎新婦の不安に思う部分や協力してほしい部分だけをサポートする役割を担う「ポイントサポート」。依頼料はサポートしてもらう範囲や内容によって異なりますが、依頼前に無料カウンセリングで見積りを出してくれるため、それを受けてからの依頼が可能です。また、会場所属の担当プランナーがサポートできない部分を補うような役割も果たします。

前撮り・フォトウェディング

今や結婚式に欠かせない前撮りや後撮りなどの別撮り、ナシ婚の方のフォトウェディングを、一般的なスタジオが用意する撮影プランとはひとあじ違うきめ細やかな打ち合わせや配慮で、満足度の高い撮影時間とクオリティの高いフォト撮影を実現します。ロケーション選びやカメラマン、ヘアメイクアーティストの手配などの準備から、当日の撮影同行、アテンドまで完全にサポートします。

会場探しのサポート

自分たちだけでは会場探しに迷いがある、時間がなくて情報収集やブライダルフェア参加が難しい…そんな時に、ふたりの希望をヒアリングして代わりに会場探しを行い、二人の希望と合致するプランを見つけてくれます。もちろん、ヒアリングした希望を会場側の担当者に伝え引継ぎまで行ってくれます。

セカンドオピニオンやカウンセリング

すでに会場と会場専属プランナーは決定したものの、不安なことや費用面などのアドバイスが欲しい場合は、今までの豊かな経験を活かし、中立の第三者として結婚式に全体にまつわるアドバイスや見積りの確認、不安へのアドバイスなどを行ってくれます。

ウェディングアイテムのブランドやクリエイターの紹介

招待状などのペーパアイテムや引き出物、ブーケ、ヘアメイク、ドレス…数あるウェディングアイテムにこだわりたい、会場提案のものがしっくりこない場合などに、クリエイターを紹介し、各アイテムの手配や準備を行ってくれます。また、豊かな経験と人脈から、カメラマンや司会者など結婚式に必要な人材紹介も可能です。クリエイターとの打ち合わせやドレス選びなどにも同行し、仲介やサポートをしてくれます。

結婚式二次会のプロデュース

忙しい結婚式準備と並行して二次会の準備が難しい場合や友人などに幹事を依頼するのが難しい場合、二次会でもクオリティの高いパーティを計画して楽しみたい場合など、さまざまなケースに対応。会場選びや予算管理、二次会を楽しいものにする演出やゲーム企画、プログラム作成などを行い、当日もサポートと運営を行います。

フリーのウェディングプランナーの仕事内容は経験や得意分野で変わる場合も

フリーランスのウェディングプランナーはいきなりなれるものではなく、どのプランナーも独立前にウェディング、またはそれ以外の業界でパーティのプロデュースにまつわるさまざまな分野で経験を積んでいるプロフェッショナルです。
そのため、同じウェディングプランのプロデュースでも、各プランナーの経験や得意分野によって仕事内容や関わり方が変わって切る場合もあります。
そのため、まずは依頼を希望するフリープランナーのSNSやWEBページをよく確認し、どのような結婚式を作り上げているかを確認しましょう。また、依頼前の初回カウンセリングで相性や人柄を確認することも大切です。
自分たちの人生で一番最良の時を、信頼して任せられる人材を自分たちで選ぶことができるのがフリープランナーに依頼する一番おおきなメリットとも言えるでしょう。

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