会社の離職率と社内環境と採用力は相関しないと思う話

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離職率と会社環境と採用力の関係

ブラック対ホワイト、副業解禁、終身雇用と年功序列の崩壊、どの業界も慢性的な人材不足、などなど、働き方に関わるトピックはここ数年かなり盛り上がってきていますね。企業側からするといい人材を採用したい、できれば残ってもらって長く働いてもらいたいと思うことでしょう。一般的に社内環境を改善していくと社員の定着率が上がり(離職率が下がり)、採用力も強くなる、というのがセオリーだと思いますが、私個人の経験からすると「そんなことはない」と思っています。そこで、今回の記事では「離職率と社内環境と採用力の関係」をテーマに書いてみました。今回もだいぶ緩めの記事です。

今回の記事におけるそれぞれの定義

離職率

離職率とは、ある時点の在籍人数に対して一定期間後に退職した人の割合のことです。今回の記事では、期初から期末までの1年間を対象に算出する数値のことを指しますが、ケースによって入社後1年間、入社後3年間などの特定期間で離職率を算出するケースもあります。

社内環境

社員の労働環境のことです。労働時間の長さ、人間関係、仕事や業績へのプレッシャー、評価など、様々な要因を総合的に含むものとします。

採用力

会社が新卒や中途社員をどれくらい採用できるかの力のことです。求人応募数、選考通過率、採用数などがKPIで定量的に図ることができます。

 

社内環境と離職率は比例する、離職率と採用力は相関しない

いきなり結論からですが、私は

  • 社内環境と離職率は比例する
  • 離職率と採用力は相関しない

と思っています。

社内環境と離職率は比例する

正確に言えば社内環境が悪化すると離職率が上がる、これは相関があると思っています。特に、社内環境でも

  • 福利厚生の充実度→あんまり関係ない
  • 給与制度→給与が業界平均より高いと辞めにくくなる
  • 労働時間→100時間を超えない程度であればさほど関係ない
  • 仕事へのプレッシャー→めちゃめちゃ関係ある、プレッシャー強いと離職率は劇的に高まる
  • 人間関係の悪さ→あまり関係ない(というか局所的に起こるので会社全体の数値には影響しにくい

こんな感じだと思っています。何か統計データをもとにしているとかではなく、完全に個人の経験からですが。

以前働いていたA社は、21時間前退社(月間平均残業時間は20時間くらい)、福利厚生が超充実、オフィス超きれい、給与も高い、でしたが成績や業務へのプレッシャーが半端じゃなく、離職率は70%~80%くらいでした。まぁ非上場のベンチャー企業なんてこんなものかもしれませんが、一般的なブラック企業とは対極ともいえる労働環境でしたが離職率は高かったですね。

また、別のB社は労働時間は長かった(月間平均残業時間は75時間くらい)ですが、給与がかなり業界の中では高くかつ残業代もすべて出していたので、それを理由に辞める人はあんまりいませんでした。むしろそれよりも営業成績や業績へのプレッシャーがやはり強く、成果出さないと全く評価されない会社だったので、それが理由で辞めていく人の方が多かったです(離職率は20%~30%程度でした)。

この経験から、社内環境の中でも特に仕事へのプレッシャーの大きさと離職率は大きく関係するんじゃないかなと思っています。

離職率の高さと採用力に相関はない

一方、離職率が高いから採用もできないのではないか、と言われるとそうではないと思います。普通に考えたらおかしいですよね、それだけ人が辞める会社なのに、なぜ新しい人がそんなにその会社に入社したいと思うのか。これから転職する会社の離職率は70%です、って言われたらちょっと戸惑いますよね。でも不思議なんですが、採用できるんですよね。

実際、先ほど書いたA社は1年で100名→200名になりましたし、B社も5年で150名→1,000名と、どちらも急成長を続けていました。この経験から、企業の採用力を決めるのは離職率ではなく、それ以外の要素が強いと思うようになりました。

 

では、それぞれは何に起因するのか?

採用力は売上と成長率と広報力(ときれいなオフィス)に起因する

事業成長を続ける会社は魅力的、が最強の採用力強化だと思います。逆に言うと事業成長をしていかないと採用するポジションを作ることができない、というのも正しいのですが、事業が成長する→会社が拡大する→新規採用をする→伸びてる会社に行けば自分も一緒に成長できそう!という流れで採用できるのだと思います。A社、B社で面接をしていた時に聞いていた志望動機もこのような理由で応募してくる人が多かったですね。

ただ、単に伸びてればいいというわけではなく、広報力、情報発信力も必要です。そもそも認知されないのと知ってもらえないですし、転職エージェントや転職サイトで見つけたときに「働いてみたい!」と思わせるだけのアピールは必要ですので。また、最近はオフィスがきれいか、服装は自由か、というのも重要視している人が増えてきている感じはしますね。

離職率は労働環境より精神的なプレッシャー

プレッシャーですね、ほんとに。パワハラまがいの罵声を浴びせられるとか密室で激詰めされるとかそんなことではなくても、毎日毎日淡々と数字(ファクト)をもとに、なぜできないのか、なぜやらないのか、と言われ続けるとやっぱりきついみたいです。

社内環境は経営者の意思

会社の規模にもよりますが、どこまで環境整備のために投資するか、就業規則をどのように設定するかは最終的にすべて経営者の意思によるので、それ次第かと思います。また、人間関係も突き詰めると経営者が誰を守りたいかで社内の声の大きさが決まるので、もしベンチャーに転職したいと思うなら、経営者は重要な判断要素とした方がいいと思います。

 

ベンチャーは社内環境整備が後回しになる理由

この記事書いてて思ったので最後に少しだけ追記。

急激な成長を志すベンチャー企業は、だから社内環境の整備が後回しになりやすいんだなと思いました。そこに投資して整えるよりも先に事業を拡大したり、大規模調達をしたほうが、人がボロボロ辞めていこうが事業成長をアピールすればすぐ人を採用できるので、本業投資を最優先したほうがトータルのメリットが大きいからです。もしベンチャーに転職したい人は、きれいな採用サイトを見て期待に胸を膨らませて飛び込んだベンチャーが想像と全然違いすぎてすぐやめる、みたいなことがないよう、頭の片隅にでも入れておいてもらえるといいかな、と。

 

まとめ

すべてのベンチャーがこう考えているわけではないですし会社によって違うと思いますの。結論もなくつらつらと書いてみましたが、私個人の狭い狭い経験の中から思ったことなので、いやそんなことはない!という反対意見も歓迎です!

 

おわり

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