更新日 2018年10月02日

国内リゾ婚(リゾートウェディング)の市場規模はどれくらいなのか?

国内リゾ婚の市場規模

今回の記事では、ブライダル業界における「国内リゾートウェディング(以下、国内リゾ婚)」の市場規模を算出しました。通常の国内の挙式・披露宴と比べると単価は低いものの、ここ10年ほど、沖縄を中心に急激に拡大してきたウェディングスタイルです。フォトやハネムーンを兼ねてこのスタイルを選ぶ新郎新婦も多いでしょう。ただ、伸びてはいるもののそもそもの規模が大きいわけではなく、また伸びている地域も沖縄に限定されるので、市場を読む際はその点で注意が必要です。既に国内の結婚式場を運営している会社が事業拡大を検討するケースや、海外ネットワークを持っている異業種からの新規参入や業務提携を検討している方などの参考になればと思います。

国内リゾ婚とは?

国内リゾ婚とは、沖縄や軽井沢、北海道、京都、逗子など、国内リゾート地のチャペルで挙式や写真撮影、会食を行うウェディングスタイルで、2人~親族と友人少数を招いて行うことが一般的です。国内リゾ婚を実施するまでの流れはウェディングサロンや旅行代理店に行って契約し、打合せやドレスフィッティングまでを申し込んだ地域近くのサロンなどで行い、挙式前日または2日前くらいに現地入り、挙式、会食、アクティビティを楽しむという流れが多いでしょう。
市場の位置づけでは、ブライダル関連市場>挙式披露宴・披露パーティ市場の中の一部、と言えるでしょう。
国内リゾ婚市場の位置づけ

国内リゾ婚の市場規模

市場規模の算出方法

まず国内リゾ婚の市場規模の算出方法ですが、以下の数式で算出できます。
国内リゾ婚の市場規模=婚礼実施組数×国内リゾ婚実施率×国内リゾ婚単価
つまり

  • 婚礼実施組数
  • 国内リゾ婚実施率
  • 国内リゾ婚単価

この3点がわかれば算出可能となりますので、それぞれの数値を見てみましょう。

婚礼実施組数のデータ

2017年の婚姻組数 608,085組 出典:ブライダル総研
挙式・披露宴実施率 65.3% 出典:ブライダル総研 結婚総合意識調査2017

608,085×65.3%=397,079組
年間の結婚式実施組数は「397,079組」となります。

リゾ婚実施率のデータ

海外 6.4%
国内のリゾート地 4.4%
国内のその他の会場 88%
無回答 1.2%

挙式実施者の挙式会場
出典:親ごころゼクシィ
挙式を実施した人のうち国内リゾート地での実施率は「4.4%」となります。

国内リゾ婚の単価データ

※ここのデータソースがなく、かなり強引な仮説で設計していますのでご容赦ください。
まず海外リゾ婚の単価データが以下になります。

50万円未満 0%
50~75万円未満 1.3%
75~100万円未満 4%
100~125万円未満 7.9%
125~150万円未満 10.6%
150~175万円未満 18.5%
175~200万円未満 7.9%
200~225万円未満 13.9%
225~250万円未満 10.6%
250~275万円未満 8.6%
275~300万円未満 2.6%
300~325万円未満 4.6%
325~350万円未満 2%
350万円以上 7.3%
平均・万円 203万円

海外ウエディングの総額
出典:ゼクシィ海外ウェディング調査 2018
海外リゾ婚の費用の平均は「203万円」となります。次に海外リゾ婚費用と国内リゾ婚費用の相場を比較します。
海外リゾ婚単価:国内リゾ婚単価=10:9(出典:JTBホームページ
これをもとに計算すると、203万円×0.9=180万円、となります(他のデータソースあれば教えてください…)。

国内リゾ婚の市場規模は?

ここまでのデータをまとめると以下のようになります。

婚礼実施組数 397,079組
国内リゾ婚の実施率 4.4%
国内リゾ婚の平均単価 180万円

国内リゾ婚の市場規模
結論は「約314億円」となります。
ちなみに、挙式披露宴・披露パーティ全体の市場規模は約1兆2,900億円程度と予想されているので、国内リゾ婚は全体の3%程度で規模としては非常に小さく、さらにその半分以上が沖縄での挙式となるので、これから進出しようというのは沖縄以外ではかなり厳しい市場だと思います。
また、別記事で海外リゾ婚以外の市場についても分析した記事を参考で載せておきますので、興味あればご覧ください。

ブライダル業界の市場規模はいくら?関連市場も含めた算出結果まとめ


 

まとめ

「規模が大きく魅力的な市場」というわけでもなく、唯一魅力的な沖縄は新規参入が入り乱れていて競争環境が激化、という市場で、今から新規参入して数十億円を狙う、というのは厳しいと言わざるを得ないでしょう。ただ、個人的な意見としては、外国人の沖縄挙式や北海道挙式などインバウンド需要の掘り起こしまで含めれば今後の市場の伸びしろはあると思います。もしそこを攻めて行くのであれば、一番のネックとなるのは外国人の集客になるとだと思いますので、そこの戦略・戦術から入るといいでしょう。
 
おわり

市川 貴之

この記事を書いた人
市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル業界で働く人のよりどころに」をビジョンに掲げ、ブライダルコンサルティング、ブライダル業界専門の転職支援サービスを運営しています。お仕事の依頼は「お問合せ」、転職のご相談は「ブライダル専門の転職相談」からお受けしております。

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