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ブライダル企業の求人票の見方を分かりやすく解説!

公開日 2019/12/12
ブライダル企業の求人票

ブライダル業界で働いてみたいけれど、実際のところ給与や待遇はどうなのだろうと気になっている人は多いのではないでしょうか。確かに会社員とはいえ、ブライダルの仕事は少し特殊な部分があり、特に勤務時間や日数に関しては非常に不規則なのが特徴です。だからこそ、ブライダル企業に入社する前の段階で、その企業の定める諸条件について正しく理解しておくことがとても大切です。

企業に転職・就職するにあたり必ず目にするのが求人票ですが、求人票にはとてもたくさんの情報が掲載されているため、これを正確に理解しておくことは必須です。今回は、ブライダル企業の求人票の見方について分かりやすく解説します。

求人票をしっかり見ることが大切な理由

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求人票と聞くと、皆さんの中には「給料が記載されているもの」というイメージを持っている人も多いでしょう。もちろんそれは正しい理解です。ですが、求人票に記載されているのは給与に関わることだけではありません。それぞれの企業が従業員を募集する背景や理由が記載されている求人票からは、その企業の想いやビジョンなどを読み取ることもできます。

多くの人が「長く働き続けられる企業に就職したい」と考えて就職先の企業を選ぶでしょう。ブライダル業界は特に強い体力と精神力を要する業界です。企業の想いに共感し、企業と同じ方向を向いて仕事ができなければ、継続して長く働き続けるのはとても辛く感じるものです。求人票を見る際には、企業の目指す方向や、募集の裏側にある想いまでをしっかりと読み取ることがとても大切です。

ブライダル業界の求人票で「分かりづらい」と感じられる4つのポイント

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ここからは、ブライダル業界の求人票を見る上で「これはどういう意味なんだろう」と、一見分かりづらく感じるポイントを例に挙げ、その意味を解説していきます。これらを理解することで、求人票の見方が分かるようになるでしょう。

1.やっぱり気になる給与の記載「給与〇〇万円以上」の意味

実際に働くとなると、毎月もらえるお給料がいくらになるのかは当然気になるポイントです。ブライダルの求人でよく見かける記載として「給与〇〇万円以上」というものがありますが、これはどういうことなのでしょうか。

ブライダル業界においては、特に経験者が優遇される傾向が強く、給与に関しては下限を設定しているものの、必ずしもその金額からスタートするわけではありません。これは、ブライダル業界経験者に限ったことではなく、異業種からの転職であっても下限より増額された金額で初任給が設定されるケースも珍しくありません。

面接が進み、最終選考近くなると給与に関する話をする機会があるものですが、このときに上手く自分をアピールし、ブライダル業界での経験がなくても具体的にこのような面で活躍できるなどと企業に伝えることができれば、基本給が下限金額よりも上がる場合が多いです。

2.「週休二日制」なのか「完全週休二日制」なのかで大きく意味が異なる

いろいろな企業の求人票を見ていると、ブライダル企業の多くは「完全週休二日制」と記載されていることに気付くでしょう。「完全週休二日」とは、その名の通り必ず一週間のうち二日は休みが取れるという意味です。

これと比較して、「週休二日制」は定義が異なります。週休二日制の場合は、一カ月の中で最低一週は二日休めるという意味になるので、それ以外の週は一日しか休みがないこともあり得ます。必ず確認しておくべきポイントです。

ブライダル業界は、一般的に結婚式場の定休日が決められており、月曜日、火曜日、水曜日のいずれかが固定休となっていることが多いです。これに加えて完全週休二日の場合はもう一日平日休みをシフトで組み込んでいく形となります。土日祝日はほぼ休めないと思っておいた方が良いでしょう。(ブライダル業界でも本社の勤務などはこの限りではありません。)

3.「みなし残業手当」とは何か?とても大切な残業手当について

求人票には、基本給の記載箇所に「みなし残業代含む」などの記載がある場合があります。ブライダル業界は残業の多い業界です。特にウェディングプランナーなど、お客様対応をメインとする職種であれば、残業は避けられないと思った方が良いでしょう。

そこで気になるのが、残業代についてです。よく見かける「みなし残業手当」とは、残業する見込みのある時間に対して、企業が支払う手当金のことです。正確には固定残業代と呼ばれるものですが、2015年に施行された若者雇用促進法によって、企業は固定残業代に関して下記の3つの点を明記するように義務付けられています。

  • 固定残業代の金額
  • その金額に充当する労働時間
  • 固定残業代を越える残業に対しては追加支給をする

つまり、みなし残業(月30時間まで)と記載されていれば、1ヵ月のうち30時間残業しても、その残業代はみなし残業手当内で賄われるため追加支給は一切ないということになります。逆に、この場合は30時間を超える残業があれば追加で残業手当が支払われるのです。

4.「各種インセンティブあり」とは?実際もらえるものなのか

ブライダル業界の求人票でよく見かける「インセンティブ」とは、特定の条件を満たした場合に支払われる報奨金のことです。求人票でインセンティブと書かれていても、実際にはほとんどもらえるチャンスのないものが多いのが現実ですが、ブライダル業界では割と現実的なものが多いため十分に期待できます。

  • 新規成約インセンティブ・・・新規の結婚式の成約数が一定数を上回ると支給される、もしくは成約率に対して支給されるインセンティブ
  • 施行単価インセンティブ・・・結婚式一組あたりの施行単価が一定額を上回ると支給されるインセンティブ。月に一定数以上の結婚式を担当しているなどの条件を満たした上で達成すると支給されることが多い

求人票以外からも情報収集をすることが大切

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求人票には、給与面や待遇面の細かい情報が記載されており、ここで入手できる情報はとても貴重で大切なものです。ただし、これだけですべてが分かるわけではありません。ブライダル業界においては、求人票に書かれていない裏側にこそ「知っておくべきこと」がたくさん隠れていることも多く、これらの情報はなかなか探し出すことができません。

求人票や企業のホームページだけではなく、実際にその企業に勤めている、もしくは務めた経験のある人から話を聞く機会があれば、積極的に情報収集をしにいきましょう。また、その機会に恵まれない場合には、インターネットをうまく活用してみてください。

実際にその企業に勤めた社員が口コミを投稿して、その実態を赤裸々に語っている口コミサイトも多く存在します。この類のサイトは匿名で投稿できるため、すべてが正確である保証はありませんが、少なくとも参考にできる情報は十分にあります。

ブライダル企業の求人票の見方まとめ

ブライダル業界の仕事に就く上で、その給与面や休日日数、残業手当について正しく知っておくことはとても大切です。求人票の見方を知り、書かれていることを正しく理解できるようになっておきましょう。求人票に関しては、記載の仕方が複雑で理解しづらい曖昧な点も多いため、分からない場合は直接面接などの機会に聞くことも重要です。これから働くことになる可能性のある企業の情報は、なるべく多く入手しておくに越したことはありません。分からないことを分からないままにせず、きちんと理解を深めていきましょう。

Wedding Me Career

Wedding Me Career編集部
ブライダル業界の求人・転職情報やキャリアに関することなど、ブライダル業界で働く人に役立つ情報をお届けします。

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