IWAI OMOTESANDOの特徴とは?ビジネスモデルを図解してみた

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IWAIOMOTESANSOのビジネスモデル

事業のビジネスモデルを理解することは、その事業やサービスがなぜつくられたのか、どんなことを強みとしているのかを体系的に理解でき、事業開発などの実務だけでなく個人の知識習得としてもとても勉強になります。ブライダル業界の中でも様々な特徴的なサービスがあり、その仕組みや違いを知ることで見えてくることも多いと思います。そこで、今回は「ゲストが本当にお祝いできる結婚式を提供する結婚式場」として有名なIWAI OMOTESANDOのビジネスモデルを図解してみました。


IWAI OMOTESANDOとは?

株式会社CRAZYが運営する、ゲストが本当にお祝いできる結婚式を提供する結婚式場です。これまでの「二人中心」の披露宴スタイルから、共に時間を楽しむ「ゲスト中心」の設計へ。本当に二人とゲストが望むオーダーメイドの結婚式を、日本で最も多く手がけてきたCRAZYが、ゲストを中心にデザインした新しい結婚式を提供するサービスです。

IWAIのビジネスモデル図解サムネイル

Webサイト https://iwai-crazy.jp/
運営会社 株式会社CRAZY

では、このサービスのビジネスモデルを図解してみます。

 

IWAIのビジネスモデル

IWAIMOTESANDOビジネスモデル図解

2019年2月に完成予定のIWAI OMOTESANDO。CRAZY WEDDINGを手掛けてきたCRAZYが出店する結婚式場ということで、開業前から業界でも話題になっています。

結婚式の主役は新郎新婦でゲストがそろって二人を祝福する、と考えるのが一般的で、進行や演出・余興もある程度テンプレート化しています。ゲストは着席していなければならない時間が長く、新郎新婦とも自由に話すことができない。また、主賓の挨拶は長く、形式的に運ばれてくる料理を淡々と食べる。このようにこれまで当たり前とされてきたこのスタイルへの疑問にひとつひとつ向き合うことで、大切なゲストに喜んでもらうことをコンセプトにした会場です。

IWAI OMOTESANDOは、①新郎新婦二人とゲストが触れ合える空間設計、②作業を思い切って無くした意味のあるプロセス、この2つの方法を取り入れ、これまでの当たり前だと思われていた結婚式とは違う、ゲストが本当にお祝いできる結婚式を提供できるようにしました。まだ実際の事例は出てきていないので具体的なことはわかりませんが、ここから新しい業界のスタンダードが生まれてくるかもしれませんね。

これまで運営してきたCRAZY WEDDINGほどの個性やオリジナリティは求めていないが、一般的なパッケージ型の結婚式はやりたくない、というユーザー層がターゲットのサービスなので、一般的な結婚式場探し層とCRAZY WEDDINGの中間層を狙いに行ったサービスだと思います。これから始まるサービスですが、業界にイノベーションを起こしてきた会社のサービスなので、期待です。

 

今後の展開の予想

最後に、これから先にIWAI OMOTESANDOがどのようになっていくのかについて予想してみます。

先日の「#結婚式に自由を」のバズもあったように、「今の結婚式ってほんとにこれでいいんだっけ?」という流れは今後も加速していくと思います。CRAZYに限らず、様々なブライダル企業がこのトレンドに対してサービス開発を進めていると思いますので、その中でどうやって勝ち切っていくか、が重要になります。

ただ、この事業のモデルは通常の結婚式場運営と変わりませんから、

  • 売上=施行組数×組単価
  • 施行組数=集客数×成約率

となります。つまり、売上を伸ばすためには施行組数を増やすか、組単価を上げることが必要、施行組数を伸ばすためには集客数か成約率を伸ばすことが必要です。組単価はホームページを見る限り一般の式場と比べてかなり高いのでこれより高くすると集客が相当難しくなると思います。成約率はわかりません。なので、現実的には「集客数をどこまで伸ばせるか」がポイントになると思います。

ここからは個人的な意見ですが、集客は相当難しいんじゃないかと思います。

  • SEOを意識して作られたサイトではない(コンテンツが少ない)
  • SNSアカウントはあるが、CRAZY WEDDINGが伸びてきた時とは時代も違うし同じようにアカウントを成長させるのも難しい
  • 会場単体でウェブ広告で集客しきるのは難しいしCPA合わないと思う

このように、自然検索を獲得できない、SNSで強烈に獲得するのも難しい、ウェブ広告も獲得数は上限がある、となると、他の結婚式場と同じようにブライダル媒体に広告を出稿するか、CRAZY WEDDINGに来店したユーザーで予算が合わなかった客層を事業間送客するしか方法はないと思いますことが理由です。広報力が強い会社なのでバズで獲得できる部分もあると思いますが、一時的な波なので会場の固定費を支えるだけのインパクトを出すのは難しいと思います。

ちなみに、この記事を書いている時点で、プラコレ、ハナユメ、ウェディングパークの3つの媒体に掲載されていることは確認できました。披露宴会場数がわからないので年間の施行可能組数と損益分岐となる組数は分からないですが、仮に1挙式会場/1パーティルームだとすると、年間150組くらいは施行が必要、成約率50%としても年間300組の来館が必要、問合せベースでは年間450組くらいが必要になると思いますので、それをどうやって安定的に確保していくかがポイントかなと。

せっかくいいコンセプトのサービスなのですが、既存のブライダル媒体はコンセプト押しというよりは、「ハード」と「価格」の二軸でユーザーの検索性が高く作られているので、もったいないことにこういった会場が活きないというか目立ちにくいんですよね。だから上記3媒体のチョイス(ゼクシィには出していない)なのだと思うのですが、媒体の集客力を加味すると、どこまで自力で集客できるか、どこから先を媒体に頼るかのバランスをどこで持てるかが、今後の成長のキーになってくると思います。

 

まとめ

IWAI OMOTESANDOのビジネスモデルについて、簡単にまとめました。まだ施行も始まっていない会場なので今後どのように事業を進めていくのかは私にはわかりませんが、モデル自体は通常の結婚式場の運営事業をほとんど変わらないので、尖ったコンセプトでどこまで勝負できるのか楽しみです。将来的にはこのような会場が増え、「コンセプトから会場を選ぶのが普通だよね」と変わっていくくらいのインパクトを業界全体に与えてくれるといいな、とは思っています。

 

【参考書籍】

今回の記事で書いたビジネスモデルは「ビジネスモデル2.0図鑑」を参考にして作成しています。ビジネスモデルを体系的に理解するのでとても勉強になりますし、ブライダル業界以外の様々なサービスの仕組みや特徴を知ることができるのでオススメです。

ビジネスモデル2.0図鑑

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