【IR考察】エスクリが「ラヴィマーナ神戸」の運営及び同施設の衣裳事業を譲受

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ブライダル業界で出たプレスリリースについて、概要と考察をまとめてみよう、という趣旨の記事です。今回は、12/17に出た「「ラヴィマーナ神戸」の運営及び同施設の衣裳事業譲受に関するお知らせ」のリリースについて、内容の紹介と考察をまとめました。


リリースの概要

発信者 株式会社エスクリ
配信日時 2019年12月17日
URL http://contents.xj-storage.jp/xcontents/21960/bc9c169c/a1f6/4f32/bc10/6d0741e07935/140120191217437903.pdf
タイトル 事業譲受に関するお知らせ

当社は、2019年12月17日開催の取締役会において、結婚式場「ラヴィマーナ神戸」の運営及び同施設の衣裳事業を当社が譲り受けることについて基本合意書を締結することを決議いたしましたのでお知らせいたします。
尚、本案件は、適時開示基準に該当いたしませんので記載内容を一部省略しておりますが、有力な情報と判断し任意開示を行うものです。

1.事業譲受の理由
当社グループは、ブライダルマーケットにおけるシェアを拡大すべく、施設のスタイルにこだわらず、東京 23 区及び政令指定都市の利便性の高い場所に、新規開発施設を出店し、地方都市を含めた全エリアに、初期投資を抑えた M&A によって施設を譲り受け展開しております。

この度譲り受けるラヴィマーナ神戸は、近畿地方における大都市のひとつである兵庫・神戸市のシーサイドエリア、神戸空港島の西岸に位置しており、中心地の三宮からは25分ほどの立地となります。三宮駅および神戸空港より無料シャトルバスがでているため、アクセスもスムーズです。約52,000㎡もの広大な敷地に構える同施設は、2つの独立型チャペル、貸切可能な4つのヴィラを含む9つのパーティー会場を有しております。アクセス良好でありながら、海外リゾートウェディングの雰囲気、緑に囲まれたナチュラルウェディングの雰囲気のどちらも叶うのが魅力的な施設です。

当社グループとラヴィマーナ神戸がこれまで培ってきたノウハウを融合し、同施設において、効率的かつ質の高いサービスを提供し、マーケットシェアの拡大と更なる企業価値の向上を図って参ります。

2.事業譲受の概要
事業譲受の範囲は、株式会社ラヴィマーナ神戸が営む結婚式場の運営及び株式会社扇屋が営む事業のうち、同施設に係る衣裳事業を対象としております。尚、譲受資産は、棚卸資産、有形固定資産及び無形固定資産等になります。

3.施設の概要

  • 施設名 ラヴィマーナ神戸
  • 出店スタイル ゲストハウス
  • 所在地 兵庫県神戸市中央区神戸空港8番2号
  • 付帯設備 2チャペル、9バンケット

4.譲渡会社の概要
(1)株式会社ラヴィマーナ神戸
所在地 兵庫県神戸市中央区神戸空港8番2号
代表者 代表取締役社長 宮里 武司
事 業 内 容 結婚式場運営
資本金 10百万
設 立 年 月 日 2007年8月1日

(2)株式会社扇屋
所在地 大阪府大阪市北区天神橋4丁目7番7号
代表者 代表取締役社長 宮里 武司
事 業 内 容 貸衣裳業
資本金 50百万
設 立 年 月 日 1955年1月14日
尚、両社ともに当社との資本関係、人的関係及び取引関係はありません。

5.事業譲受の日程
(1)基本合意日 : 2019年12月17日
(2)事業譲渡契約締結日: 2020年1月中(予定)
(3)事業譲受日 : 2020年3月1日(予定)

6.今後の見通し
本件が 2020 年3月期の業績に与える影響は軽微と考えておりますが、今後開示すべき事項が生じた場合は速やかにお知らせいたします。

—ここまでリリースから抜粋—

事業譲受・譲渡について詳しくはリリースをご覧ください。

 

エスクリのラヴィマーナ事業譲渡のリリースについて考察

と、上記のように事業譲渡します、というリリースですね。では、このリリースからどんなことが考えられるのか、まとめてみます。

今回の事業譲渡の概要と事業譲渡

今回のIRをエスクリ名義で出しているということは子会社のエスクリマネジメントパートナーズではなく直営店として運営をしていくのでしょう。目的は事業拡大の一環として、でほぼ間違いないと思います。

この事業譲渡がいくらで行われたのかまでは分からないですが、2チャペル9バンケットの会場をこれから新規で出店しようとしたら相当な金額がかかるはずなので、それと比べれば相当安いのではないかと思います。事業負債がどの程度の金額でどこまでを含めての事業譲渡なのかは気になるところではありますね…。

あと、人は?ってところも気になります。事業性ありと判断してMAしているわけですから少なく見積もっても年間1,000組程度は施行を実施しているでしょう。となると、成約率40%だとして年間2,500組来館(月200組程度)の対応をする新規プランナースタッフ、その施行を担当する打合せプランナースタッフも必要になるので、そこの譲渡はなしで、既存社員の配置転換だけで対応するのはほぼ不可能じゃないかと思います(とはいえラヴィマーナ在籍の方は選択権を持っているとは思いますが…)。

今後のブライダル業界の事業譲渡の可能性

ブライダル業界全体が好景気ってわけではないので今後もこういった結婚式場の事業譲渡は増えていくでしょうし、すでに調整段階に入っている話もあると思います。

結婚式場の業績が突然死することはレアケースを除いてほぼありません。何となく前年より5%程度業績が落ちているなぁという状態が数年続いて気が付いたらもう戻れなくなってしまっている、という感じがほとんどでしょう。月来館60組の会場であれば3組減っている程度なのでちゃんと数字を追っていなければなかなか自覚しにくいのです。

で、もう駄目だと思ったときには利益は出ない状態ですし、そもそもほとんどの場合に開業時に負債も抱えているので、閉じるくらいなら売却して少しでもキャッシュを戻したいと考えるのは自然な発想だと思います。

となると、ブライダル業界MAの専門家がこれから出てくるかもしれませんね(私が知らないだけでもういるのかも知れませんが)。

 

エスクリのラヴィマーナ事業譲渡のリリースについてまとめ

大型店舗の事業譲渡や閉店は久しぶりに見ました。個人的には業界再編は少しずつ進んでいくのではないかと思っています。

 

おわり

 

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