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フリーランスプランナーがホームページで集客できない理由とは?

公開日 2018/11/12
フリーランスプランナー

フリーランスとして独立してから自分のサービスのホームページを作る方も多いと思います。でも、せっかく作ったのに誰も見に来てくれない、見に来てくれる人はいるが問合せも来店予約も資料請求も、誰もしてくれない、そんな方も多いのではないでしょうか(むしろ最初はそちらの方が普通かも?)。ホームページはただ作るだけだと意味がなく、サイト内のコンテンツや導線をしっかりと設計・運用しないと集客には結びつかないのです。そこで、今回の記事ではフリーランスの方が作るホームページがなかなかうまく集客できない理由をまとめました。ホームページを作るときの大事なポイントも併せてまとめていますので、これから作ろうとしている方、すでに作ったけどうまくできていない方の参考になればと思います。

フリーランスの方が設置しているホームページ

ホームページを設置する目的

ウェディングプランナー経験者がフリーランスとして独立する場合、自分でウェディングプロデュースのサービスを運営することがほとんどでしょう。その他にも、フォトグラファーやスタイリストとしてフリーランスになる方もいますが、ブライダル業界経験者であれば基本的にはそれまでの経験やスキルを活かした形で独立することがほとんどだと思います。

そういった形でのフリーランス化の場合、ホームページを運営する目的は来店予約や資料請求、お問合せなどの集客ツールとしての活用でしょう。プロデュースにしろフォトグラファーにしろ、自分の知り合いからの口コミだけの集客で生計を立てられるだけの売上を作るのはなかなか難しいですから、インターネット上に自分のサービスの情報を掲載したホームページを作成し、より広く認知・集客することを目指す方が多いです。

ホームページの種類

ホームページと言っても、作成するにはいくつか方法があります。

アメブロ(Ameba blog)

アメブロはサイバーエージェントが提供している無料のブログツールで、タレントやアイドルをはじめとする多数の芸能人・有名人がブログを書いています。無料で作ることができ登録や操作も簡単なので手軽に始めることができるのがメリットですが、あくまでブログなのでフォトギャラリーを作ったり、サービス概要ページを作ったりすることは難しいです。アメブロ以外にも、Blogger、livedoor blog、ココログ、Seesaa、FC2ブログなどの無料ブログサービスがあります。(以下、フリープランナーの方のブログ)
フリーランスウェディングプランナー長谷川円香

フリープランナーホームページ【アメブロ】

はてなブログ

はてなが運営するブログサービスで、通常版は無料で利用できます(有料版の「はてなブログPro」にすると、独自ドメインの取得や広告の非表示など様々な機能を使うことができます)。アメブロと同様、操作性も高くやはり無料で手軽に始められますが、やはりブログサービスなので、手の込んだサイトを作りこむのにはあまり向きません。アメブロと比較するとブライダルのフリーランスではてなブログを使っている方は少ないと思います。
yo haku

フリープランナーのホームページ【はてなブログ】

オリジナルでホームページを作る

知り合いのエンジニアがいればお願いしたり、もし予算に余裕があれば外注するなどして、サイトを作るというのも1つの方法です。当然予算はかかりますが、しっかりした方に依頼すれば自分だけのオリジナルサイトを作ることができます。また、そこまでの予算はないけどサイトにはこだわりたい、という方はWordpressでサイトを作るのも有効だと思います。詳しい説明は割愛しますが、例えば以下のサイトはWordpressで作られていますので、参考にしてみるといいかもしれません。
フリーランスウェディングプランナー山口真理子のオフィシャルサイト

フリープランナーのホームページ【Wordpress】

さて、ここまでフリーランスの方のホームページについての概要を簡単にまとめました。では次に、せっかくホームページやブログを作ったにもかかわらず、集客がうまくいかない理由について解説していきます。

集客できない理由①:ホームページへの流入導線が何もない

ホームページは作っただけでは誰も訪れてくれません。インターネットという広い砂漠の中に自分の家があったとしても、何もなければ誰もたどり着けないのと同じようなものです。ホームページに来てもらうための方法はいくつかありますが、代表的な導線は以下の3つです。

導線①:検索

1つ目がgoogleやyahooなどの検索結果画面に表示されることです。例えば「フリーランス ウェディングプランナー 東京」などと検索したときに、検索結果の上位に表示されてそこからクリックされて流入する、という流れです。いわゆるSEO対策が必要で(今回の記事では詳細は省略します)、どんなキーワードで検索したときに上位表示されたいのかを事前に設計し、エリアやウェディングテーマ、価格など、自分が提供できるサービスの特徴に合わせてテキストをサイト内にしっかり決めて記載することが必要です。

導線②:SNS

2つ目がFacebookやTwitter、InstagramなどのSNSからの流入獲得です。自分でSNSアカウントを開設、運用し、そこからホームページへのリンク付きの投稿を行い、それをクリックしてくれて流入を獲得する、という流れです。結婚式場だとFacebookとInstagramを運用しているところが多いですが、フリーランスのように個人または少人数でサービス運営をしている場合はTwitterを活用している方も多いです。

導線③:リンク経由

3つ目は他のサイトで自分のサービスを紹介してもらい、ホームページへのリンクを張ってもらうことです。SEO対策をしても上位表示されるまでは時間もかかりますし、SNSでもいきなりフォロワーが何千人とつくことは芸能人でもない限りまずありません。そんな時に役に立つのが外部サイトからのリンクです。友人や知人、すでにフリーランスとして活躍されている方、ブログやSNSを個人で運用している過去のお客さんなどにお願いして、ホームページを紹介してもらい、そのリンクから流入を獲得します。個人の信頼を集客に力に変える、という考え方です。

3つの方法を紹介しましたが、いずれも無料でできるものでありかつ立ち上げ初期の集客では強力な武器なので、これらをいずれもやってなくて集客できないのは当たり前だと言えます。まずはここから取り組み、何を経由してホームページにユーザーがたどり着くのか、その導線をしっかり設計しましょう。

集客できない理由②:必要な情報が網羅されていない

次にサイト内の内容をしっかりと整える必要があります。せっかくホームページに来てもらっても欲しい情報がなかったり、わかりにくかったりするとユーザーはすぐに別のサイトに行ってしまいます。例えばウェディングプロデュースをすることを立ち上げたフリーランスプランナーであれば、少なくとも以下のような内容は記載しておいた方がいいでしょう。

  • 自己紹介(自身の経歴や実績、できれば顔写真なども)
  • サービスの概要(何をするサービスなのか、対象エリアはどうなっているのか)
  • サービスの特徴(どんなカップルに向いているのか、他のプロデュースとの違いは何か)
  • サービス利用の流れ(どういう流れでどれくらいの期間がかかるのか)
  • サービスにかかる料金(料金はいくらなのか、プランなどがあればそれも)
  • 来店予約・お問合せ・電話番号など(気になることがあったら、どのように問い合わせればいいか)

ブライダル経験者の特徴として、どうしてもデザインや写真の質などクリエイティブな要素について細かくこだわっていきたくなる方が多いですが、ホームページに必要な機能がそろっていないのにただきれいな写真だけ並べてもダメなんです。

  • ユーザーにとって必要な情報を(自分が言いたいことではなく)
  • シンプルにわかりやすく

ホームページ内に記載するようにしましょう。

集客できない理由③:ユーザーに選んでもらう理由がない

最後に、サービスを理解してもらっても「話を聞いてみたい!」「私の結婚式もプロデュースしてもらいたい!」と思ってもらわなければ、ふーんと通り過ぎて行って終わってしまします。ウェディングプロデュースをしている会社は星の数ほどありますし、フリーランスとして活躍しているプランナーもたくさんいます。そんな中から自分を選んでもらわなければいけないので、以下のようなポイントはできるだけ具体的にホームページ内に書いておく必要があります。

  • 他のプロデュースサービスと何が一番違うのか
  • どんなニーズや希望を持ったユーザーにとっておすすめなサービスなのか
  • 自分(のサービス)でしかできないことは何なのか

これらは他社との差別化ポイントとも言いますが、

  • プロデュースにかかる費用が一番安い、でもいいですし、
  • 特定のアイテムを取り扱っているのは私だけ、でもいいですし、
  • ●●(エリア)での実績は100組以上で季節や時間に合わせた最適な演出が提案できる、など

ほんとに何でもいいんですけど(ユーザーが求めていれば)、そこはしっかり自分自身でも言語化するまで考えるべきですし、言語化したものはサイト内にきちんと表現しましょう。

まとめ

ホームページで集客できないときは、サイトへの来訪導線がない(または不安定)、ユーザーが納得するコンテンツが用意されていない、選んでもらう理由がない(またはわからない)、これらのいずれかまたは複数が理由であることがほとんどです。ただ見た目がきれいなだけのホームページは、今は無料ツールも数多くあるので簡単に作れてしまうので差がつかないですし、そもそも本業でコストをかけてサイト作っている大手にはクオリティでは絶対に勝てません。

だからこそ、どんなユーザーにどういう理由で選ばれないのか、というサービスの本質をしっかり考え、それをシンプルにホームページ上に表現することが一番重要だと思います。結婚式場で働いていた時は待っていれば勝手にお客さんが来てくれていたと思いますが、フリーランスになってからは自分の力で集めなければいけません。これは大きな変化ですし最初はハードル高いかもしれませんが、1つずつ丁寧に考えて設計・運用していってくださいね。

Wedding Me Career

Wedding Me Career編集部
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