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フリーランスプランナーの収入はどれくらいあるのか?

公開日 2018/11/12
フリーランスプランナーの収入

自分のスキルに自信がある、自分の思う結婚式をプロデュースしたい、自分のライフスタイルに合った働き方をしたい、フリーランスになる方の動機は様々ですが、どんな場合であっても考えなければいけないのがお金のこと。収入度外視で好きなことをやりたい!というかたはほとんどいないと思うので、収入については生活のことも考えて独立する前に必ず考えて置きたいことの1つです。そこで、今回の記事では、フリーランスプランナーの収入について平均と年収のシミュレートについてまとめました。これから独立を検討している方の参考になればと思います。

プロデュースフィーの平均

お客様と直接契約する場合

フリーランスプランナーが受ける場合のウエディングプロデュース料金の正確な統計があるわけではないですが、様々なマッチングサイトやホームページを見ると、だいたい以下のような金額が相場感ではないでしょうか。

  • 担当1組当たりのプロデュースフィー:10万円~30万円くらい

絶対額で1組〇〇万円と設定している方もいますし、総額の●●%という形で設定している方もいます。フリーランスの場合、価格設定は自分で決めることができるので高くしようと安くしようと自由です。ただ、当然フィーが高いほうが契約は取りにくくなりますし、結婚式場に直接申し込む場合は一般的に見積りの中に「プロデュースフィー」という項目が入っていないことがほとんどなので、ユーザーにとっては「この金額は何?」となりやすくなります。それを加味したうえで一般的な結婚式場ではできないような結婚式をプロデュースすることに付加価値があるので、それはしっかりと伝えられなければいけません。

企業と契約する場合

こちらも統計データがあるわけではないですが、求人案件やプランナーは県の募集要項などを見ると、だいたい以下のような金額感が相場でしょう。

  • 担当1組当たり3万円~8万円くらい

担当1組で〇万円という設定の場合もありますし、打合せ1回あたり●万円という設定のされ方もあり、発注する企業によって要件は異なるので注意してください。また、打合せで使うツールやシステム、打合せ場所までの交通費の支給の有無、制服の貸与の有無、結婚式当日の立ち合いの有無なども、企業によってバラバラなのでもし企業が募集している担当案件の求人を検討しているときは、これらの点もしっかりとチェックしましょう。

※ちなみに、お客様と直接契約する場合と企業と契約する場合の違いについてはこちらの記事をご覧ください。
http://ichimarke.net/freelance-weddingplanner-unitprice

フリーランスプランナーの収入をシミュレートしてみた

以下のシミュレートは、個人事業主として働くことを前提とした場合です。

ユーザーとの直接契約のみ

  • プロデュースフィー:1組当たり20万円
  • 担当する組数:毎月2組
  • 収入:20万円×2組×12ヶ月=480万円

例えば上記のようなシミュレートをしたとします(本当は月によって施行のバラツキがあったり、集客も安定ないことの方が多いですが、今回は分かりやすくするために、ということでご勘弁を)。

おお、なるほど年収480万円か!とは残念ながらなりません。まずこの事業(ウェディングプロデュース)を運営するのに必要な経費が掛かります。打合せの場所を自分で用意する場合はその家賃、打合せのための資料作成にかかるツール作成費、ホームページの制作費や維持費、施行に立ち会う場合の交通費など、会社の結婚式場で働いているときはほとんど意識することもないかと思いますが、1組のお客様の打合せ開始から結婚式を完了するまでには実に様々なコストが掛かります。さらに、ここから税金が引かれます(個人事業主の場合は所得税率が23%)。どれくらいコストをかけるかにもよりますが、すべてを計算した実質手取りで言えば半分くらいの250万円前後になると思います。

この場合、例えば年収500万円前後にしたいと思ったら、毎月4組担当するとだいたいそれくらいの金額になります(毎月4組の契約を取る、っていうのはけっこう難しいですけどね…)。プロデュースフィーを40万円にするのは、よっぽどでないと厳しいと思いますので。おおまかなイメージとしてはこれくらいでしょう。

企業との契約のみ

  • プロデュースフィー:1組当たり5万円
  • 担当する組数:毎月6組
  • 収入:5万円×6組×12ヶ月=360万円

1組5万円単価で毎月6組の施行を担当すると、360万円となりますが、先ほどの個人の場合とは異なり必要な経費がほとんどありません。打合せの場所は提供してくれることがほとんどですし、打合せに必要なツールなども企業側が用意してくれます。打合せにかかる交通費などは微妙なところですが、そこまで大きな金額にはならないでしょう。ただ、やはりここから税金は引かれますので、手元に残る金額で言えば250万円くらいでしょうか。

この場合、年収500万前後にしたいと思ったら担当を10組以上持つか、成果を上げて企業と交渉して単価を上げてもらう、などが必要です。例えば1組当たりの単価が8万円になると月間8組担当でだいたいそれくらいの金額になります。

どれくらい収入があるといいのか?

いくらくらいの収入を必要とするかは、住んでいる地域やライフステージによって全く異なるので一概には言えませんが、目的によって大まかな目安は以下のような金額になると思います。

フリーランスの収入だけで生計を立てる場合

生活水準次第ですが、プロデュースフィーの年間売上で少なくとも1,000万円は欲しいところです。先ほども書いたようにこれだけ売上があっても手元に残るお金は500万円程度になるので、まずはこのラインを1つの目標目安として設定するといいかと思います。そのためには毎月4組ほどの担当を持ちながら、集客活動をし、新規の来店対応を行い、施行まで立ち会い、経費処理や財務管理などのバックオフィス業務を行う、ことが必要です。もしこれらの業務をアウトソースするのであればまたコストが掛かりますから、その分売上を得るための時間に充てる必要があります、金額にもよりますが、毎月4.5組ずつ担当を持つ感じですね。

開業直後でそれだけの集客が難しい場合は、空いた時間で企業との契約を数組担当し、足元の売上を作るのも1つの手段だと思います。

副業としてやる場合

毎月数万円から10万円弱くらいの収入を目的とするのであれば、企業との契約案件を毎月2組くらい担当する、というので目的は達成できるでしょう。ただ、もし平日は会社員として仕事をして週末に2組担当を持つと休日がほとんどなくなるので、体力的にはかなり厳しいと思います。

まとめ

簡単ですが、フリーランスの年収や収入についてまとめました。会社員の時と比べて、どれくらいの仕事をするとどれくらいの収入になるのがわかりにくい点もあると思いますが、「どんな成果を出すといくらもらえるのか」はけっこうシビアに理解しておく必要があります。フリーランスは頑張ったからお金をもらえる、という単純な世界ではないので、自分は何ができるか/何がしたいか、それによって誰からいくらもらうのかなどしっかり自分の提供する付加価値と値付けを自分で考えて、最初の一歩を踏み出してくださいね。

Wedding Me Career

Wedding Me Career編集部
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