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フリーランスプランナーがウェディングプロデュース以外に習得しておくべきスキル

公開日 2018/11/29
フリーランスプランナーのスキル

フリーランスとして生きていくためにはウェディングプロデュースのスキルだけではなく、様々なスキルが必要です。もともとプロデュースに自信のある人がフリーランスになることがほとんどなので、それ以外のスキルをしっかりと身に着けているとそこが差別化ポイントとなることも多いです。そこで、今回の記事では、本業以外に必要となるスキルをまとめました。チェックリストとしても使えると思いますので参考にご覧ください。

集客に役に立つスキル

ウェブライティング

ウェブライティングとは(明確な定義ではないですが)、ウェブサイト上のコンテンツを、検索エンジンから見て読みとりやすく、正しくインデックスされ、適切にランキングしてもらうためのライティングスキルのことです。簡単に言うと、ユーザーがGoogleやYahoo!で検索したときに適切な(できれば上位に)表示させるようになるためのスキルのことです。SEOの中の1つとも言えます。ウェブライティングスキルが身につくと、自分のホームページが検索上位に表示されるようになり、そこからの集客が見込めます。

コピーライティング

コピーライティングとは、広告文章を書く事、又はそのスキルのことを指します。JR東海の「そうだ 京都、行こう」とか、キューサイの青汁の「ん~っ不味い!もう一杯!」などが有名ですね。ブライダル業界だとCrazy Weddingの「人生が変わるほどの結婚式を」あたりでしょうか。ここまで尖って洗練されたものを作れるレベルは必要ないですが、自分のサービスを伝えるためのコピーはあったほうがいいでしょう。そういったわかりやすくニーズにダイレクトに訴求できるコピーがあると集客力も強くなります。

SNS運用スキル

Instagram、Twitterは必須、Facebookはできれば、運用したほうがいいでしょう。フリーランスの場合、結婚式場のように集客のために広告に大規模なコスト投下をすることはできません。無料でできるSNSも重要な集客ツールとなります。基本的な使い方はもちろん、どういう内容をどのようなタイミングで投稿するとフォロワーが増えるのか、来店に結びつくのかを考えながら運用するスキルが重要です。

情報発信力・広報力

ホームページやブログ投稿、SNS運用に通じるところがありますが、自分の考えや想いを自分の言葉で発信できるスキルは非常に大切です。少し有名になってくると取材や執筆の依頼なども来るようになるかもしれません。発信できる情報の精度の高さや深さだけでなく、発信のスピードも重要になってきます。

情報収集能力

質の高いアウトプットを継続するためには、それ以上の情報のインプットが必要です。基本的にフリーランスは忙しいですから、限られた時間の中でいかに効率的に情報をインプットできるか、またそれをアウトプットにつなげられるかのスキルはとても大切です。インプットや理論の伴わないアウトプットはただの日記か愚痴になってしまうことが多いので、先ほどの情報発信力と合わせて、インプットからアウトプットの一連の流れを訓練して身につけましょう。

マーケティングの知識

マーケティングについての基礎的な知識は勉強したほうがいいでしょう。最新のデジタルマーケティングを自分で運用できる、までのスキルは必要ないと思いますが、そもそもマーケティングとは?自分のサービスのターゲットは?ペルソナは?ユーザーの導線はどのようになっている?などは理解しておかないと、有効な集客施策は繰り出せません。体系的な理論は書籍で勉強できますし、ウェブマーケティングのノウハウは多くのブログやサイトで記事化されていますので、時間を見つけて勉強しましょう。以下の記事も参考んしてみてくださいね。
http://ichimarke.net/freelance-marketing-importance

接客に役に立つスキル

デザイン制作(フォトショップ、イラストレーター)

接客で使うツールを自分で作れると、デザイナーへの外注費やコミュニケーションコストが掛からなくてすみます。スピードも速いですし、作れるに越したことはないでしょう。また、自分では接客に使えるクオリティは難しかったとしても、フォトショップとイラストレーターを使えればデザイナーとの会話やオーダーもスムーズに伝えられますので(その分デザイナーも仕事しやすい)、興味がある方は触るだけでもしてみたほうがいいと思います。

ファッションセンス

フリーランスになると制服はなくなります。会社が支給してくれるものも当然ありません。お客様の接客に出るときも、取引先と打合せをするときも、自分で装いを決めなければいけません。そういうクリエイティブなお客様をターゲットにしているのであればそれに合う格好、そうでないのであれば無難な格好、取引先とはビジネスライクな格好と、時と場合・相手によって使い分けることが必要です。そのセンスがあれば問題ないですが、最低限の常識に欠けていると本業の成果以前に損することもあるので注意しましょう。

業務効率で役に立つスキル

ブラインドタッチ

ほぼ間違いなく業務でパソコンを使うことになるでしょう。これからの時代にすべてのやり取りを紙やFAXで行うのは残念ながら非現実的です。そうなるとタイピングのスピードも業務効率の面では実は大切なスキルとなります。打つスピードが10%早くなると月間で数時間くらいは変わってきます。もしタイピングに自信がない方は「タイピング 練習」などで検索するとゲーム形式で練習できるサイトもたくさん出てくるので、少しでも早くなるように練習しましょう。

エクセル

見積り、請求書、売上計算、経費計算など、数多くの場面で使うことになるでしょう。エクセルの全機能を使える必要はないですが、

  • セル内に計算式を書くことができる
  • 簡単な関数を使った計算ができる
  • 枠や表を作ることができる
  • 提出用に印刷範囲を指定できる
  • ピボットテーブルで集計できる

など、この程度のことはできたほうが良いでしょう。もし自信がない方は、書籍を買うよりもネットでし検索して調べながらとにかく手を動かしてみることをオススメします。エクセルはネットでも情報がたくさんありますし、見ながら自分で手を動かすのが一番早いと思います。

パワーポイント

社内資料を作ることはないと思いますが、簡単なフライヤー制作やカレンダー、打合せのスケジュールについての説明資料などはパワーポイントで作れるようになると便利です。いちいち全部の資料を外注するとコストも高くなりますし、微妙な修正にも時間がかかってしまいます。

  • 図形の描写
  • テキストの記載・フォントの修正
  • 印刷設定
  • 画像の取り込み

など、できるようになっておきましょう。

ショートカットキー

パソコン操作の時間短縮のためにショートカットキーを活用できると便利です。最近はWindowsにしろMacにしろ、デスクトップよりノートパソコンを使用するのが主流なので、覚えると効果はより高いと言えるでしょう。よく使うショートカットは以下の記事にまとめていますので、参考にご覧ください。
http://ichimarke.net/shortcutkey-list

ITツールに関する知識・スキル

ここまで上げたようなよく使うツールに限らず、最近は様々な便利ツールが出てきています。業務効率化だけでなく集客にも使えるものも多く、これらを使いこなせるようになると劇的に業務スピードが早くなります。こちらも、詳細は別記事にまとめてありますので、ご覧ください。
http://ichimarke.net/freelance-web-tool

事業運営の効率化で役に立つスキル

お金に関する知識

フリーランスになると会社員時代とはお金の面で大きな違いがあります。毎月決まった日に決まった給料を誰かが振り込んでくれるわけではなく、適用される税金や保険の仕組みも会社員の時とは変わってきます。フリーランスになったら、

  • 会計の知識
  • 売上と利益、売上とキャッシュの違い
  • お金の管理の仕方
  • お金を借りる方法

など、それぞれの制度や仕組みを理解し、お金で無駄な苦労をしないような事業運営を続けていけると精神的にも安定します。詳しくは以下の記事にまとめてありますのでご覧ください。
http://ichimarke.net/freelance-cash-knowledge

セルフマネジメントスキル

フリーランスになるとあらゆることを自由に自分で決められる一方、業務の指示を出してしてくれる人も、失敗したときにアドバイスしてくれる人もいません。会社に勤めている期間が長い方だと、「目標は与えられるもの」「頑張れば頑張った分だけ評価してもらえる」こういった感覚が染みついている方も多いですが、フリーランスとして仕事をするのであれば目標を上手に設定することや自分を律しながら業務を遂行していくためのセルフマネジメントは重要なスキルの1つとなります。こちらも詳しくは以下の記事に詳しくまとめていますのでご覧ください。
http://ichimarke.net/freelance-self-management

実行力

もしかしたらこれが一番大切かもしれません。考えながら走る、という感覚でしょうか。フリーランスになると毎日が怒涛のように過ぎていきます。しっかり検討して成功確率を上げることももちろん重要なのですが、特に立ち上げ初期はそれよりもスピード感、まずはやってみるというマインドと実行できる力の方が重要度は高いと思います。

それ以外に役に立つスキル

交渉力

フリーランスになると、取引先やクライアントとの交渉も自分で行うことになります。また、お客様へのフィーの金額の決定も提示も自分です。少しでも有利な条件で契約できれば、そのまま自分に返ってきますし、逆に不利な条件を飲んでしまうと運営そのものも厳しくなってしまうこともあります。ライトなものからタフなものまで含めて、交渉力を磨きましょう。ある程度場数を踏むことも必要なので、そういう機会があれば物おじせず十分な準備で挑むようにしましょう。

法務に関する知識

フリーランスになると契約の最終責任は自分になります。何も問題がなく進んでいるときはいいですが、何かトラブルがあった場合、契約書の書き方ひとつでどのように判断されるかが大きく変わってくることもあります。プランナー経験者で契約者や法務のことを実務で経験している、または詳しい人はほぼいないと思いますが、「契約書の1文字は血の一滴と同じ価値がある」と言われているくらい重要なものなので、自分で確認することは最低限の必須事項、それ以上に勉強するか、専門家に依頼するなどして、抜け目ないように準備しましょう。

まとめ

フリーランスに本業以外で必要なスキルをまとめました。これからの時代は「好き」を仕事にできる時代です。でも、「好きなことだけ」では生きてはいけません。好きなことで生きたいくためにやるべきことはたくさんありますし、それをやらなければ何も起こりません。今回挙げたスキルには、できそうだな!と思うことばかりではないと思いますが、これをきっかけに1つ1つを乗り越えて前に進んでいってもらえると嬉しいです。

Wedding Me Career

Wedding Me Career編集部
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