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フリープランナーのマッチングサイトとは?登録するとどんなメリットがある?

公開日 2018/11/25
フリープランナーのマッチングサイト

今のブライダル業界にはフリーランスプランナーと新郎新婦をマッチングさせるためのサイトがいくつかあります。こういったサービスはブライダルに限らず他の様々な業界でも広く提供されていて、目にする情報量が非常に多くなり、スマホですぐにインターネットにアクセスできる時代だからこそ成り立つサービスだと言えます。さて、そんなマッチングサイトですが、フリーランスプランナーが登録することにメリットはあるのでしょうか?今回の記事では、フリーランスのマッチングサイトの概要と登録する(利用する)ことのメリットについてまとめました。独立はしたが集客に困っている方や、これからフリーランスになることを検討している方の参考になればと思います。

マッチングサイトのビジネスモデル

まず簡単に、マッチングサイトとは何か、どんなビジネスモデルで成り立っているのかについて説明します。

マッチングサイトの概要

マッチングサイトとは、ユーザー(新郎新婦)側から見ると、フリーランスプランナーの情報がまとまったウェブサイトで、フリープランナーに依頼して結婚式をしたいと思っている方にとっては検索がしやすい便利なサイトです。一方、フリープランナー側から見ると、フリープランナーを探している新郎新婦が集まってくるサイトなので、集客に有効です。

新郎新婦側の利用料は無料のところがほとんどで(というか有料のところを見たことがない)、プランナー側からサイトへの掲載費やマッチングが成立したときのフィーがマッチングサイトの主な収益となります。ブライダル業界だと、「weco」や「Social Wedding」などが有名でしょうか(他にもあれば教えてください)。ブライダル以外の業界だと、クラウドワークスランサーズビズリーチ(これはユーザー課金もある)なども同じようなビジネスモデルのサービスです。

マッチングサイト登録のメリット

では、このようなマッチングサイトにフリープランナーが登録するメリットとは何でしょうか?

集客効果が期待できる

一番のメリットは集客です。フリーランスになってから自力でホームページやSNSだけで十分な集客ができることは正直稀です。もともとウェブが詳しい方ならまだしも、やったこともない状態から十分な予算もない中で取り組んでいきなり結果出すのは相当難しいでしょう。ウェブで仕事をしてきた人でも難しいと感じている人の方が多いのではないでしょうか。

そんな状態で、ある程度の来店数や成約数が見込める集客経路の存在は非常に貴重です。結婚式場の集客ではゼクシィが有名で有力ですが、広告費高いなとか融通利かないなとか毎月打合せするの面倒くさいなとか次々と新商品を出してきてオプションで広告費釣りあげてこようとするのウザいなとか、いろいろ言われているけどなんだかんだ集客できるので、どの結婚式場も掲載を続けているのと同じようなものです。

さらに、それなりの数のユーザーの集まるサイトであれば認知度向上にも役立ちます。サイトで知った後に自分の名前やサービス名を検索してくれるかもしれないですし、SNSで見かけたときに「あ、見たことある!」と思ってくれるかもしれません。直接的な来館や成約だけでなく、間接的な集客効果も見込めます。

自力の集客が安定するまでの期間限定で使うなど限定的な使い方でも構わないですし、登録自体が無料でできるのであれば登録だけしておいて成約をするかどうかの判断を都度行う、などの活用方法でもいいと思います。

ユーザー属性がある程度揃っている

マッチングサイトの集客方法にもよりますが、1つのサイトから送客されたりマッチングされる新郎新婦の属性やニーズはだいたい揃っています。自分のホームページからの集客だと、結婚式場探しとプランナーから探すのとの違いが判らなくて…というフワフワ層がいたりしますが、サイト経由で来る場合は「フリープランナーを探している」というニーズは明確なユーザーだけなので結婚式場とバッティングすることはほとんどなくなります。また、サイト内に対象エリアや得意なポイントなどを書いておければそれを見てからくるので、自分の強みとマッチした人が送客されます(だからマッチングサイトと言われるのではありますが…)。

マッチングサイト登録の注意点

コストがかかる

マッチングサイトには、基本的に登録は無料でマッチングが発生したときに成功報酬としてコストが掛かる形態のものが多いでしょう。それ以外には有料オプションとして、例えばサイト内バナーを出したら毎月〇万円とか、自分の紹介記事を書いてもらうと1本〇〇万円とか、といったメニューがあるものもありそうです。その辺りはサイトごと異なるので確認してもらえるといいかと思います。

売上が安定するまでにコストが掛かるのは結構つらいものがありますし、特に以下の2点には注意すべきです。

  • 成功報酬(マッチングフィー)を支払うタイミングはいつか?例えばフィーはマッチングの翌月、とかだと施行は数ヶ月先のことがほとんどなので売上が入る前にサイトに支払いをしなければいけなくなります。1件とかであればいいですが、最初の売上が入る前に10件以上のフィーを払うことになったりすると、キャッシュがかなり厳しくなると思います
  • 登録費(情報を掲載するのに毎月固定でコストがかかる)のあるサイトの場合は特に注意しましょう。マッチングがあってもなくてもお金が出ていきますし、契約期間がもし半年や1年縛りだった場合(さらに悪質なときは一括で支払うと少し安くなっていたりする)はまとめて先にお金が出ていくためです。

このように、コストが掛かることは仕方がないのですが、そのコストを加味しても事業を安定稼働させられるかは事前にシミュレートしましょう。

見せ方での差別化が限られ、自分らしい魅力の訴求がしにくい

マッチングサイトへの情報掲載は一般的にマッチングサイト運営側の指定するフォーマット様式に従って表示されます。中に記載できるテキストや掲載する写真は自分で選ぶことができますが、文字数や枚数に上限があったり必ずしも自分の伝えたいことを100%伝えることができるわけではありません。逆に言うと、その限られた条件の中でいかに自分を魅力的に表現できるかというのもテクニックではあるので、もし登録するのであれば他の登録者と見比べながら徹底的に表現を磨いていきましょう。

登録事業者が増えれば増えるほど、効果が薄まる

「このマッチングサイトに登録するとほんとに集客できるの?」という当然の疑問は、マッチングサイト自体の集客力とサイトに登録しているプランナー数がわかれば計算できます。

例えば毎月100人のマッチングが決まるマッチングサイトの登録プランナー数が10人であれば、プランナー1人当たり10組の集客が見込めますが、これがもし100人のプランナー登録になってしまうと、プランナー1人当たりの見込める集客は毎月1人、となってしまいます。

このように、自分の期待する集客効果とかかるコストが見合っているか、これは登録するかどうかを決める前に必ず考えるようにしましょう。もしサイト担当者と直接会話する機会があるのであれば、GAを見せてもらうようにするといいと思いますし、それが無理でも、月間何件のコンバージョン、マッチングが発生しているのかは必ず聞きましょう。登録しているプランナーの人数はサイトを見ればだいたいわかるので、その人数で割ると、だいたいの期待値が計算できます。

かなりの確率で競合がいる・独自集客と比べて他のプランナーと比較されやすい

マッチングサイトには、当然ですが自分以外のプランナーも登録されています。新郎新婦はたくさん登録されているプランナーの中から自分の希望に近いプランナーを選んで問い合わせたりするわけですが、いきなり1人に絞って決め打ちで行くのではなく、よさそうな人を何人か選んで問い合わせをしてみて、実際に話をしたりメールでやり取りをしたりして最終的にその中から1人に決める、という流れで決めていく方が多いでしょう。結婚式場を探すときにも3件くらいの会場を回って最終的にその中から1つの会場に決めるのが多いのと同じです。

そのため、自分のホームページで問合せをしてくる新郎新婦に比べて、同時に比較検討されていることがかなり多くなります。そうなると、成約率も普通は下がりますし、トークの仕方も他との違いを説明するのに重きを置いて少し変えることが必要になります。この感覚は実際に接客をしながら調整していくことになると思いますが、事前に準備していくことも必要でしょう。

フリープランナーのマッチングサイト

Leju(リジュー)

https://ichimarke.net/leju/

株式会社アナロジーが運営するフリープランナーとカップルのマッチングサイト。
掲載されているプランナー数は少ないものの、プランナー一人一人へのインタビュー記事や事例などが多く掲載されていることがが特徴。

シンデレラプラン

https://cinderella-plan.jp/

株式会社ウィザードが運営するフリープランナーとカップルのマッチングサイト。
サイトから直接LINEでプランナーに問い合わせることができることが特徴。

まとめ

フリープランナーのマッチングサイトのメリットや注意点についてまとめました。個人的な意見としては、固定でコストが掛からないのであれば、登録すること自体にあまり損はないので集客に自信がないのであれば登録しておいた方がいいと思います。そのうえで、もし事業が安定してきたら掲載を落とすこともできますし、保険として掲載しておくという感覚でも大丈夫だと思います。ただ、他と比較されやすく価格競争にも陥りやすいので、もし割に合わないなと思ったら引き際は早めに検討したほうがいいでしょう。

Wedding Me Career

Wedding Me Career編集部
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