「価格自由」なウェディング、は実現する?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
「価格自由」なウェディング_サムネイル

先日、「価格自由」という会社が設立されたのはご存知でしょうか?価格自由とは、消費者が自分が好きな金額を決め、その金額が課金できるページへ誘導するQRコードを、書籍をはじめあらゆる媒体に提供していくサービスなのですが、既に書籍販売でもこのモデルで実績が出ているように、こういった新しいビジネスモデルが広がっていくと思います。そこで、今回の記事では「価格自由」のモデルをウェディングに当てはめるとどのような方法になるのか?実現可能性はあるのか?について考えてみました。

きっかけになったリリース:自由課金システム「価格自由」を提供する共同出資会社設立

まずはこちらのリリースをご覧ください。

価格自由_ホームページ

URL:https://kakakujiyu.jp/

幻冬舎の見城さん、箕輪さん、元バンク光本さんが立ち上げた新会社。「価格自由」は社名でもありサービス名称でもあります。

出版業界におけるリーディングカンパニーである幻冬舎と、誰でも簡単にオンラインストアが開設できる「STORES.jp」や、即現金化アプリ「CASH」、後払い専用旅行代理店アプリ「TRAVEL Now」など、いままでにない新しいビジネスを数々と生み出してきた起業家 光本勇介が協業することで、まったく新しい出版業界のビジネスモデル構築を目指していきます。

以前、「実験思考」という本を販売後に価格を自由に設定してもらう(Kindle版は0円)など、これまでと全く異なる新しいことを爆速で実行していく方々。個人的にも何を仕掛けてくるのか楽しみな新会社です。

詳しい説明はここでは割愛しますが、「価格自由」「実験思考」「光本勇介」「箕輪厚介」とかで検索すると山ほど情報出てきますので、興味を持った方はググってみてください。

で、今回の新サービス「価格自由」の概要は「価格自由のQRコードを誰でも発行できる、プラットフォームサービス」とあり、対象は書籍のようです(出版社なので当たり前ですが…)。QRコード発行で購入可能な本などの物販がメインになると思いますが、「購入後に価格を自由に決める」という新しい経済概念を、もしウェディングに取り入れたとしたらどうなるかな?というのが今回の記事の趣旨です。

 

ウェディング版「価格自由」のスキーム

2つの「価格自由」が考えられます(両方ともを合わせると3つ)。

  1. ゲスト→新郎新婦:ご祝儀を価格自由にする
  2. 新郎新婦→結婚式場:結婚式費用を価格自由にする
  3. 1と2を両方とも価格自由にする

ウェディングで「価格自由」にするなら?

1つずつ可能性を考えていきます。

1.ゲスト→新郎新婦へのご祝儀を価格自由にする

そもそもご祝儀はお祝い事なので価格と呼ぶべきかはさておき、物理的に実現するのはそこまで難しくないと思います。

冒頭のリリースにあるように「お支払い用のWebページにアクセスできるQRコード」を発行できるのであれば、席札(または席次表)の裏にそのQRコードを印刷しき、司会者からのアナウンスなどでゲストへの告知ができればOKでしょう。引出物袋に入れておくでも、受付時に渡すでも、プチギフトと一緒に渡すでも、どんなオペレーションでも行けそうです。

次に、ここを価格自由にする意味合いはなんでしょうか?考えたのですが、これが難しい。

  1. 新郎新婦をお祝いしたい気持ちの大きさによって決める
  2. 結婚式に列席した満足度によって決める
  3. 自分のそのタイミングの懐具合によって決める

ゲスト視点に立った時に、この3つの理由付けから決めることになるんじゃないかと思います。

  • 二人とも知っているし学生時代からの付き合いだから幸せになってほしいな、3万円!
  • 結婚式出たけど料理も普通でドリンクも少なくて席次的にもそんなに楽しめなかったから5千円で
  • いやぁお祝いしたい気持ちもあるんだけど今月3回目の結婚式でカツカツだから1万円で、ゴメンね!

このような感じで、どれってことではなく複合的に決めるんじゃないかなと。

こういったことを魅力に感じる新郎新婦とそれと同属性のゲストの人たち、価格自由な披露宴の設定をエンタメ要素として楽しめて受け入れられる人たちの結婚式ならコンセプトもハマりそうな気はしますが、今の普通の感覚のゲストであれば新郎新婦から踏み絵をさせられているように感じる方がほとんどだと思うので、けっこう精神的に列席するの嫌だろうなとは思いますね。そのため、今の段階で実行したとしても結局無難に3万円にしとこ、みたいな人が多そうです。。

ただもしこれが実現した場合、これまでないがしろにされてきた「ゲスト満足度」をお金に結びつけることができるのは大きな価値があるとは思います。

ゲスト→新郎新婦のご祝儀を価格自由にすると

2.新郎新婦→結婚式場への結婚式費用を価格自由にする

これの実現も難しくないです。結婚式場が「価格自由にする」と決めるだけです。オペレーション的にも、自己申告した金額の請求書を作って送るだけなので、すぐできます。

光本さんの実験思考(本)でも書籍版は原価分の390円は購入に必要だったので、結婚式にかかった原価(食材、花、などの仕入れ分)はそのままの金額で請求、それ以上の支払いを価格自由にすればよいと思います。

結婚式費用を価格自由にする意味合いは、シンプルに新郎新婦の満足度によって価格を決める、という点でしょう。自分たちの満足度はもちろんですが、結婚式に来てくれたゲストがどれくらい満足してくれたのかも影響すると思います。

新郎新婦側のニーズが現時点で顕在化しているかは定かではないですが、「結婚式高すぎるわ」「結婚式ボッタくりだ」のような声に対して「それなら自分たちの満足度次第で価格決めていいよ!」と結婚式場側が言えれば、反応する人は一定数いそうです。

もし実現したとして、どういった会場がどのくらいの規模で行うか次第ではありますが、儲かる会場とそうでない会場が如実に分かれてくると思います。というよりも、もしこれをやったときに新郎新婦は平均でいくら結婚式場に払うのか?その平均金額と今の結婚式の平均費用の比較とかは実験してみたいですけどね。

新郎新婦→結婚式場の結婚式費用を価格自由にすると

3.両方とも価格自由にする

個人的に実現するならこれでは?と思っているのが、「両方とも同時に価格自由にする」です。

  • ゲストから新郎新婦へのご祝儀が自由→ゲスト満足度がご祝儀に反映される
  • 新郎新婦から結婚式場への結婚式費用→新郎新婦の顧客満足度が支払額に反映される

理屈的にはこのようになるので、ゲストを含めた全員の満足度の高い会場ほど売上を得られる仕組みとなるはずです。

結婚式場の立場で考えると、これは強烈ですよね。ただ、理屈的には通っていそうなのですが、リアルにお金が絡んでくるとあんまり結婚式自体を楽しめないのかな?とか懸念はいくつか出てきそうです。ゲストが結婚式場の品評会に参加しているような感覚になってしまうと、せっかくの結婚式の雰囲気が無駄にぴりついた感じになってしまうので、このあたりは今後の検討事項かと。

結婚式にかかるお金を両方とも自由にする

 

「価格自由」なウェディングは実現するのか?

と、ここまで3通りの実現可能性を考えてみましたが、もしこれを実現するなら下記4つの条件がそろうことが必要です。

  1. この方法を取り入れる結婚式場が現れる
  2. この方法で結婚式を挙げると決断する新郎新婦が現れる
  3. ご祝儀は自由価格であると聞いたうえで列席しようとするゲストが現れる
  4. 価格自由を行うためのインフラが整う

4.は株式会社価格自由が何とかするとして、それ以外の3つについて実現のためのハードルを考えてみます。

1.結婚式場は価格自由を取り入れるのか?

結婚式場は嫌がるでしょうね。というかやらないと思います。理由は利益出なくなる(と考えるだろう)からです。価格自由に設定したときに今と同じ単価を維持できる!と自信を持っている会場はほとんどないと思います。

ただ、そんな中でも実現はできると思うんですよね。対象組数限定にしてキャンペーン造って販売すればいいんですよ。「3組限定!価格自由なウェディングキャンペーン」のように。広報力にもよりますが、うまくSNSの流れに乗れると今ならけっこうなPR効果も狙えると思います。この対象顧客から得られる利益は全く計算できませんが(赤字の可能性もある)、利益をいったん度外視すれば認知効果のリターンの方が大きいんじゃないかなと。

ただ、ブライダルは保守的な会社が多いからなぁ…。限定でも難しそうです。攻めると言えばCRAZYとかはどうかな?とも思うのですが、新しい付加価値創造という意味ではカテゴライズできても、彼らの目指しているコンセプトとは方向性が違うからやっぱり難しそうです。

ちなみに、もしするならフリーランスプランナーの方が動きやすいと思います。結婚式の原価だけもらってプロデュースフィーを価格自由。もしかしたらもういるかもしれませんが。。

2.新郎新婦は価格自由を取り入れるのか?

新郎新婦候補の方でこの考え方は支持する人、受け入れる人は、SNSなどの反応を見ても一定数いるだろうと思います。あとは、そういった方にどうやって企画や商品を伝えるかですね。

3.ゲストは価格自由を受け入れるのか?

招待されたら多くの人は普通に行くんじゃないですかね、で3万円を無難に払う方が多そう。でもその事例がSNSとかで広まったりしてくると、徐々に抵抗がなくなって変わってくると思います。

 

「価格自由」なウェディングについてまとめ

結論はとして、結婚式場が覚悟を決めてきちんと企画すれば、実現は可能そうです。もしそういった企画のプレスリリース見かけたらこのブログでも高速で取り上げますよ。あと、今後も世の中のトレンドなどをブライダルに当てはめるとどうなるか?という観点での記事は書いていて自分でも面白いし調べる中で勉強になることも多いので積極的に書いていこうかなと思います。

 

おわり

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

ブライダル企業の課題を解決する!法人向けソリューションサービス一覧はこちら

ブライダル業界の課題を解決する様々な法人向けサービスをご紹介しています。

 ●集客改善ブライダルコンサルタント

 ●総合ブライダルコンサルタント

 ●ITシステムソリューション

 ●新規/打合せの担当・接客代行

など、今後も随時追加予定です。業績改善や新規事業の企画などにぜひご相談ください。


ブライダル業界の法人向けサービス一覧はこちら

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*