更新日 2019年09月24日

2020年3月期第1四半期のエスクリの決算について考察してみた

エスクリの2020年度第1四半期の決算分析

企業のIR情報を見て会社の状況や方針を理解できるのは、社会人としての重要なスキルの1つです。そこで、今回の記事では、エスクリの2020年3月期第1四半期の決算説明資料をもとに、その内容について考察してみようと思います。(注)本記事の内容はあくまで個人的な見解であり、投資向けに書いているわけではありません。この記事の内容をご覧になられて投資判断をされても一切の責任を負えませんのでご了承ください。

今回の第1四半期決算の概要

元となるエスクリの2020年3月期第1四半期の決算説明資料は下記URLで見ることができます。
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/21960/fd7e3c92/4f69/4de9/a49e/ea2a6da23122/140120190805482361.pdf

決算概要

エスクリの2020年度第1四半期の決算分析_決算概要
数字がたくさんあるのでざっと見るべきポイントをまとめると

  • 売上高:前年比4億円ダウン
  • 売上総利益:前年比1.2億円アップ
  • 営業利益:前年比1.2億円アップ
  • 当期純利益:前年比0.8億円アップ
  • → 売上は減収ではあるものの、利益はすべて前期を上回っている状態で進捗している

とみてよいと思います(第1四半期終了時点の計画比は不明)。事業別に見ると不動産事業がマイナス、ブライダルはプラスとなっているようです。
 

ブライダル関連事業の状況

エスクリの2020年度第1四半期の決算分析_ブライダル関連事業
国内結婚式場運営の決算で見るべきポイントは下記の3つ。

  • 新規受注組数
  • 受注残組数
  • 施行組数と組単価

新規受注組数は当該期間で受注組数なので、2019年4月~6月末までの期間内の成約組数です。この数字はこの期間の売上としてはほぼ返ってこないので(3か月以内に結婚式を挙げる人がほとんどいないから)、未来の売上を予測するときの参考指標となります。今回の決算では前年対比106.9%で伸びています。
受注残組数は「受注済みかつ未施行の組数」なので新規受注が増えると増えますし、受注残組数×組単価予想が未来の売上になります。今回の発表では前年対比112.1%で伸びています。
施行組数と組単価は当該期間の結婚式の売上です(施行組数×組単価=売上)。施行組数は伸び、単価微減ですが売上はかなり伸びているので、前期のうちに受注をした2019年4月~6月の組数が多かったのでしょう。
また、利益率も改善していますが、これは前期は新規開業用のコストが乗っていて今期はその分のコストがなくったため、というのが理由です。

建築不動産関連事業

エスクリの2020年度第1四半期の決算分析_建築不動産関連事業
前期比で見ると売上、利益ともに大幅に落ちていますが、大型案件が前期はあったが今期はなかった、ということで、かつ計画通りとあるので特に問題であると言ったことはないでしょう。
 

エスクリの2020年3月度第1四半期決算についてまとめ

ほんとに簡単にですが、決算説明資料をもとに考察を書いてみました。ブライダルの現場で働いていると企業のIR情報を見ることはほとんどないとは思いますが、他の会社でどんなことをやっているのか、起こっているか、ブライダルマーケット全体をどのように捉えて動いているのかなどがわかると意外と楽しいと思うので、この記事をきっかけにIR資料も見るきっかけになってくれればうれしいです。
 
おわり
 

市川 貴之

この記事を書いた人
市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル業界で働く人のよりどころに」をビジョンに掲げ、ブライダルコンサルティング、ブライダル業界専門の転職支援サービスを運営しています。お仕事の依頼は「お問合せ」、転職のご相談は「ブライダル専門の転職相談」からお受けしております。

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