更新日 2019年09月24日

2020年3月期第1四半期のAOKIホールディングス(アニヴェルセル)の決算について考察してみた

AOKIホールディングスの2020年度第1四半期の決算分析_サムネイル

企業のIR情報を見て会社の状況や方針を理解できるのは、社会人としての重要なスキルの1つです。そこで、今回の記事では、AOKIホールディングス(以下、AOKI)の2020年3月期第1四半期の決算説明資料をもとに、その内容について考察してみようと思います。(注)本記事の内容はあくまで個人的な見解であり、投資向けに書いているわけではありません。この記事の内容をご覧になられて投資判断をされても一切の責任を負えませんのでご了承ください。

今回の第1四半期決算の概要

元となるAOKIホールディングスの2020年3月期第1四半期の決算説明資料は下記URLで見ることができます(ページタイトルは2017年となっていますが…)。
http://ir.aoki-hd.co.jp/ja/IRFiling/Presentation/main/0/teaserItems1/03/linkList/01/link/20.03_1Qhosoku.pdf
今回はこの決算説明資料の中のブライダル部門(アニヴェルセル)についてのところのみをピックアップして書いていきます。

決算概要

AOKIホールディングスの2020年度第1四半期の決算分析_決算概要
こちらの数字の「アニヴェルセル・ブライダル」の数字をご覧ください、ポイントをまとめると

  • 売上高:前年比9.6億円ダウン
  • 営業利益:前年比4.5億円ダウン(赤字)
  • → 昨年対比で減収減益、大幅に業績悪化している。

とみてよいと思います。今回の発表に計画数値が含まれていないので計画通りなのか、想定外に業績が悪化したのかはわからないですが、1四半期の結果でここまで落ちたのは予想外でした。。何があったのでしょうか。。
単価や施行組数に関する情報は開示されていなかったのであくまで想定ですが、

  • 福岡店の閉鎖の影響
  • 既存店の受注数の下落

この2つが主な要因ではないかと思います。店舗閉鎖は2018年12月末なので、この四半期の業績にはモロに影響してきますが、1店舗だけで1四半期で9.6億円も稼いでいたとは思えないので(仮に単価400万円でも240組を3か月で施行しなければいけない計算、80施行/月)、となると他の既存店の状況も厳しいのではないかと思います。
今回の資料ではアニヴェルセルに関する情報は少ないのですが、他のトピックについて簡単に触れていきます。
 

出退店及び設備投資額実績

AOKIホールディングスの2020年度第1四半期の決算分析_出退店および設備投資額実績
先ほども書いたように、アニヴェルセルの店舗数が1店舗減っています。また、投資額を見ても800万円とほとんど投資しておらず、修繕ふくめてほんとにお金ないのかなと思いますね。たとえ新規出店がなくてももう少しかけてもいいように思いますが…。
 

販売費および一般管理費

AOKIホールディングスの2020年度第1四半期の決算分析_販管費および一般管理費
販管費、原価ともに総額で見れば減っていますが、売上が15%も落ちているのにコストだけが掛かり続けてしまっているので利益が減っている、という構造になっています。
特に広告宣伝費は1店舗減っているのにほぼ前年と同じ水準なので、単純に集客効率が落ちてきているのかもしれません。
 

AOKIホールディングスの2020年3月度第1四半期決算についてまとめ

ほんとに簡単にですが、決算説明資料をもとに考察を書いてみました。ブライダルの現場で働いていると企業のIR情報を見ることはほとんどないとは思いますが、他の会社でどんなことをやっているのか、起こっているか、ブライダルマーケット全体をどのように捉えて動いているのかなどがわかると意外と楽しいと思うので、この記事をきっかけにIR資料も見るきっかけになってくれればうれしいです。
 
おわり
 

市川 貴之

この記事を書いた人
市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル業界で働く人のよりどころに」をビジョンに掲げ、ブライダルコンサルティング、ブライダル業界専門の転職支援サービスを運営しています。お仕事の依頼は「お問合せ」、転職のご相談は「ブライダル専門の転職相談」からお受けしております。

CATEGORY同じカテゴリーの記事