更新日 2019年06月18日

【空想事業企画⑤】結婚する二人を「直接」祝福できるライブ配信サービス「OURROOM」

05_結婚する二人を「直接」祝福できるライブ配信サービス「OURROOM」

アナロジーの市川(@analogy_ichitk)です。

私が思いついた新規事業のアイディアを企画っぽくまとめてみよう、という趣旨の記事です。第5回の今回は、結婚する二人を「直接」祝福できるライブ配信サービス「OURROOM」を企画してみました。はじめに、この企画は明らかにSHOWROOMから着想を得ているのと、ビジネスモデルはチャーリーさんの記事をめちゃくちゃ参考にしています(※この記事は実在するサービスではありません)。

 

事業企画の概要・ビジネスモデル

ビジネスモデル図解

OURROOM_ビジネスモデル
いつものように「ビジネスモデル2.0図鑑」を参考にして作成してみました。が、お金周りのところのスキームはあんまり深く考えられていないです。。

サービス利用の流れ

  1. 新郎新婦がアカウント会員登録
  2. ウィッシュリスト作成、登録
  3. 結婚報告のライブ配信
  4. ゲストがゴールド購入
  5. ギフトを手に入れる
  6. ギフトを贈る
  7. ギフトとウィッシュリストのアイテムを交換

基本的な流れはこのような感じですが、そもそもギフト購入をかませる必要ある?とか微妙なところは満載です。。

収益化の方法(お金の流れ)

売上は「ゲスト→OURROOM→新郎新婦」のお祝いアイテム購入の金額の一部の手数料収入になります。

サービスのコアな部分は、クローズドな結婚報告ライブ配信空間とそこでの投げ銭、投げ銭がウィッシュリストに掲載されているアイテムになって新郎新婦に還元される、運営会社はゲストから支払われたお金の一部を手数料として収益化する、というイメージです。かなりざっくりですみません。

ourroom_収益方法

このサービスが解決できる課題

新郎新婦の課題

結婚式は高いなど経済的な理由、人前に立って目立つのは苦手、テンプレートな内容の結婚式に価値を感じない、あたりがなし婚の理由のメインですが、それなら結婚式そのものをやらずに、それぞれの知り合いや友人、会社の同僚や先輩や上司などお互いがかかわっている人たちへのお礼や報告の場をオンラインで設けちゃえばいいじゃないか、というのが発想のスタートです。イメージに近いのがSHOWROOMだったということですね(SHOWROOMの本来の趣旨は異なると思います)。

ざっと思いつくOURROOMのメリットは、

  • 無料でできる(結婚式は高い、を解決)
  • ゲストからのお祝いをダイレクトに新生活の足しにできる(ギフト(これまでのご祝儀に相当)を新生活アイテムに交換できる)
  • 結婚式をしないよりも、ふたりのことをお互いの関係者に紹介することができる
  • 場所を問わないので、ネット環境があれば世界中どこにいてもゲストが参加できる
  • 参加できる人数の上限がなくなるので、たくさんの人が来てくれれば1人当たりの応援額(これまでのご祝儀相当額)が減る
  • ライブ配信しているときは周りに誰もいないので、リアルよりは恥ずかしくない
  • マタニティとかでも、実際の結婚式を挙げるのが難しい状況でもできる
  • 準備が不要なので、結婚式準備期間中にけんかして仲が悪くなる、のようなあるあるが起こらない(もちろんこだわりたかったらこだわれる)

というメリットがあります。もしリアルでも挙式をしたかったりドレスを着たいという方は二人だけの挙式や親族のみのお食事会をした後に、友人知人にこのサービスを使って報告をする、とかでもいいと思います。

ゲストの課題

結婚式に呼ばれて一番ネガティブな感想は「ご祝儀高い」でしょう。それ以外だと、「ドレスアップが大変(特に女性)」「さほど仲良くないけど呼ばれた」「遠方で移動が大変」などもありますね。
こういった課題に対し、OURROOMを利用すれば、

  • 今のご祝儀ほどの金額払わなくていい(3,000円くらいでよくなると思う)
  • にもかかわらず、新郎新婦へのお祝いはダイレクトに渡すことができる(結婚式場にとられることがないので)
  • 結婚式場に行かなくていいので、交通費や衣裳・美容代など付帯する費用もかからない
  • どこにいても参加できる
  • 結婚式をしなかったときと比べて、相手がどんな人かを知ることができる

というメリットがあります。

ちなみに、今の日本国内の結婚式実施数は40万組程度で、平均ゲスト人数70名、ご祝儀額を3万円とすると、

  • 40万×70名×3万円=8,400億円

実にこれだけの額が「ご祝儀」としてやり取りされているんですね。ブライダル業界の6割~7割はご祝儀でできていると言っても過言ではないですね。

ourroom_ユーザーメリット

OURROOMの特徴・競合・差別化要素

ユーザーにとってのサービスの特徴をざっと挙げると以下の通りです。

  • お金かからない
  • 結婚式場行かなくていい
  • ゲストからのお祝いを直接受け取れる

競合は今のところないと思います。が、そもそも市場があるかどうかすらわからないので、全く受け入れられないという可能性もあります。。

事業のKPI・スケールさせるのに必要な施策

事業KPI

  • 利益=売上-コスト
  • 売上=ギフト購入額×手数料率
  • ギフト購入額=ライブ開催数×購入単価
  • ライブ開催数=登録者数×開催率
  • コスト=人件費+広告費+開発費+その他固定費

ざっとこのようなロジックで表すことができます。

ourroom_KPIツリー

成長させるために必要な施策

この事業を成長させるためには、それぞれのKPIを伸ばしていくための施策を実行していくことが必要です。

「登録者数」を伸ばすための施策

基本導線はサイト来訪→アカウント登録、CRM施策でつなぎとめ、となるはずなので、基本戦術はサイト来訪者数を伸ばすための正しいサイト設計、流入施策の企画実行、サイト内UI/UXの継続的改善、となります。

ただ、ニーズが顕在化していないサービスなので、既存のブライダルサービスのようにリスティングやSNS広告、SEO施策を繰り出すだけでは初速はかなり苦労すると思います。サイト来訪はしても、そもそも何のサービスかわからないからです。なので最初はインフルエンサーを活用したりキャンペーンモデルを擁立したりなどマスを意識した施策も必要になると思います。

「開催率」を伸ばすための施策

開催マニュアルやセキュリティ、ライブ開催に必要な器具のレンタルなど、付帯サービスが必要になるかなとは思います。あと、当たり前ですが使いやすく魅力的なプロダクトの開発も。

「手数料率」を伸ばすための施策

この事業では、サービスの趣旨を実現するために手数料率は固定で。

施策まとめ

  • ユーザー(新郎新婦)を囲い込むための集客施策
  • 魅力的なプロダクトの開発

上記2つの施策を並行して実行していくことが重要になります。当たり前すぎる内容になってしまいましたが…。

事業リスク・詳細検討が必要な項目

OURROOM事業を立ち上げ、拡大していくにあたり想定されるリスクとそれに対する打ち手も考えておきます。

①ユーザーの囲い込み、マーケティング戦略・施策

立上げ時にとにかくイケてるプロダクトを作り、認知度を上げ、一気に囲い込む初速が大事だと思います。こういうマス系へのアプローチも込みのマーケティング施策に詳しくないのですが、今はない市場を作ることになるので、大変そうだなって思います。もしやるとしたらプロに相談しますね。私自分のマーケターとしてのスキル領域を超えてます。

②サービス設計・プロダクトの開発

やったことないので想像の域を出ないですが、サービス要件定義とプロダクトの開発は相当難しそうだなと思います。。資金決済法など法律要件もクリアしなければいけないので、これも専門家は必須ですね。

③文化的な壁

とはいえ、結婚式など冠婚葬祭はしきたりや文化などをとても重んじる産業なので、「ウェブで結婚式などけしからん」的なご意見は必ず出てくるだろうなと思います。

起こりそうなリスクまとめ

ユーザーが集められない、はかなりの確率が起こりそうが、ゲストとして参加すると認知は広がるので、SNSへの拡散用の仕掛けとか、なんかいろいろ考えておかないとなと思います。さと、サービス開発は過去にこういった開発をしたことがあるエンジニアは必須ですし、法律要件クリアもマスト、と考えると実は最初のチームビルディングの段階でサービスの成否は決まってしまうような気がします。

「OURROOM」の事業企画のまとめ

以上、新規事業企画をしてみました。事業計画は信ぴょう性がないうえに作るの大変なので載せないことにしています。

今回の企画は、既存のビジネスモデルと根本から違うので、うまくいけば新しい市場を開拓することができますし、今のなし婚層である年間30万組も対象になってくるでしょう。そうすると、リアルな結婚式は超高価な嗜好品(サービス)になりますね。ただ、丸っきり市場が重なるかというとそうでもないかなと思います。

この事業のいいところは、異業界の企業がブライダル業界に入ろうとしたときの文化的な壁がないので(既存のブライダル企業と取引しなくていい、という意味)、もし体力とノウハウがある会社がいればやってみてくれると面白いなぁと思っています。

ただ、このモデルだと結婚式だけだとそんなに儲からないと思うので、「結婚をした人という個人情報」をベースにその後のCRMで別マネタイズを考えられるところの方がいいと思いますね。

この記事を書いた人

市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル3.0を実現する」をミッションに掲げ、ブライダル事業者向けマーケ支援、ブライダル特化の人材紹介、Leju(フリープランナープラットフォーム)を運営しています。マーケティング、事業企画が得意。

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