更新日 2019年03月04日

クラリスウエディングプランナー研究所の特徴とは?ビジネスモデルを図解してみた

クラリスウェディングプランナー研究所のビジネスモデル図解サムネイル

事業のビジネスモデルを理解することは、その事業やサービスがなぜつくられたのか、どんなことを強みとしているのかを体系的に理解でき、事業開発や個人の知識習得でとても勉強になります。ブライダル業界の中でも様々な特徴的なサービスがあり、その仕組みや違いを知ることで見えてくることも多いと思います。そこで、今回は「ウェディング会場を中心としたブライダル業界従事者に対して教育研修を提供している」クラリスウエディングプランナー研究所のビジネスモデルを図解してみました。

クラリスウエディングプランナー研究所とは?

クラリスウェディングプランナースクールが運営する、ウエディング業界従事者向けの教育研修サービスです。スキルのある人材を派遣して短期的な業績改善をする方式ではなく、ウェディング会場が自走できる体制を整えるための「サポート役」として、独自のプログラムをベースにした教育研修を行い、優秀な人財を育成することを使命にしています。
クラリスウエディングプランナー研究所

Webサイト http://www.claris-wedding.jp/
運営会社 クラリスウェディングプランナースクール

では、このサービスのビジネスモデルを図解してみます。
 

クラリスウエディングプランナー研究所のビジネスモデル

クラリスウェディングプランナー研究所のビジネスモデル図解
ウェディング業界で働く人向けの教育研修を提供しているクラリスウエディングプランナー研究所。ウェディングの会場が自走できる組織を整えることを使命として運営されています。
ブライダル業界におけるプランナーの育成は、とにかくOJTで先輩に教わりながら実務をこなして覚えていく、というのが一般的だと思います。大手のブライダル企業などであればある程度は新卒、中途入社後の研修制度が整っているところもありますが、女性が多い職場でライフステージの変化による退職なども多いこともあり、他の業界と比べるとまだまだというところが実際でしょう。また、ブライダルコンサルティング会社の提供メニューにもプランナー研修などもありますが、どちらかといえば成約率アップや単価アップなど業績直結型のメニューが組まれていることが多く、本質的なプランナーとしてのスキルアップを目的にしているところは多くありません。
クラリスウエディングプランナー研究所には

  • 「自走のための仕組みづくり」を目的とした研修プログラム
  • 顧客の課題に合わせて研修プログラムをカスタマイズ・チューンアップ
  • 幅広い階層・ウェディング関連職に対応できるラインナップ
  • 全国での豊富な研修実績とリピート率7割超を誇る顧客満足度

という4つの特徴があり(いずれもホームページより抜粋)、事業者がコストをかけて取り組みにくい部分を体系的に整えてくれるサービスです。講師陣も経験豊富で、リクルートマーケティングパートナーズ(ゼクシィの運営会社)の研修プログラムもあり、資格取得を目的としたスクールや通信講座は他にもいくつかありますが、ブライダル業界の人材育成のサービスの中では質・量とも充実していると思います。
 

今後の展開の予想

最後に、クラリスウエディングプランナー研究所の売上モデルと今後についても少し解説してみます。
事業のマネタイズポイントは受講生または企業からの受講料となるので

  • 売上=受講人数×受講単価
  • 受講人数=新規獲得者数+既存受講者数×リピート率

となっているはずです。売上を伸ばすためには受講人数を増やすか、受講単価を上げることが必要になります。現実的に高額セミナーや研修を連発することは考えにくいので、受講人数を増やすことが基本線となるでしょう。
受講人数は新規で受講する人と、過去受けたことのある人のリピート(または企業としての定期的な依頼)があるので、それぞれ獲得するための施策を行うことが必要です。
まず新規獲得ですが、ターゲットが「ブライダル業界で働く人」と非常に狭いので、カップル向けの集客施策とはだいぶ異なってきます。考えられるところだと、

  • コンテンツマーケティング(SEO)→ノウハウ記事や事例の紹介など
  • ブライダル産業新聞やウェディングジャーナルなど業界紙への広告出稿または寄稿
  • ブライダル産業フェアなど業界イベントへの出展
  • セミナーなどの開催

など、広報活動などがメインになるかなと思います。とにかくより多く認知される、興味を持ってもらうことがまず重要なので、そこを突き詰めていくための施策の実行が重要です。
次にリピートですが、プログラムの結果が良ければもちろんリピート率は高くなるのでプログラムのブラッシュアップは基本的に実施するものとします。それ以外ではCRM施策がメインとなり

  • 定期的なメルマガ配信
  • プログラム実施後のアフタフォロー
  • 新プログラムの告知

など、過去のユーザーリストをうまく活用しながらコネクションを保ち続けることが必要でしょう。特に大口の企業をクライアントとして複数抱えることができれば、業績的には安定しそうです。
ただ、業績を伸ばしてバリバリ事業を成長させていきたい!といった感じには見えないので(違ったらすみません)、どちらかといえば業界へのコミットメントが強く、使命感を持って運営されているサービスのように思います。今後どのような事業展開をしていくのかわからないですが、ウェディング事業者の「サポート役」としてのポジションを確固たるものにしていくと思います。
 

クラリスウエディングプランナー研究所のビジネスモデルについてまとめ

クラリスウェディングプランナー研究所のビジネスモデルについて、簡単にまとめました。ブライダル業界に限らず人材不足はどの業界も深刻であり、また人材育成に取り組む余裕のない企業も増えてきているので、こういったサービスの価値は今後上がっていくのではないかと思います。今後どのような事業成長を目指しているのかは私にはわかりませんが、業界全体にどんなインパクトをもたらしてくれるのか楽しみです。
 

【参考書籍】

今回の記事で書いたビジネスモデルは「ビジネスモデル2.0図鑑」を参考にして作成しています。ビジネスモデルを体系的に理解するのでとても勉強になりますし、ブライダル業界以外の様々なサービスの仕組みや特徴を知ることができるのでオススメです。
ビジネスモデル2.0図鑑

市川 貴之

この記事を書いた人
市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル業界で働く人のよりどころに」をビジョンに掲げ、ブライダルコンサルティング、ブライダル業界専門の転職支援サービスを運営しています。お仕事の依頼は「お問合せ」、転職のご相談は「ブライダル専門の転職相談」からお受けしております。

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