更新日 2020年04月22日

ブライダル媒体や結婚式場のアプリ・マイページ機能って本当に必要?

ブライダルメディアのアプリ開発やマイページって必要?_サムネイル

結婚式場探しに使うブライダルサービスのサイトを見ると、アプリがあったりマイページ機能がついていたりしますが、これって本当に必要なのでしょうか?結婚式は(基本的に)リピートしない商材ですし、特に式場探しなんかは1ヶ月かかるかどうかくらいの期間のイベントなのでアプリやマイページ化するメリットよりもデメリットの方が大きいんじゃないかなと思っています。今回はアプリ・マイページ機能についての考察です。

ブライダルサービスのアプリやマイページ機能

ゼクシィ

ゼクシィ
ゼクシィにはマイページとアプリがあり、いずれもサービスサイトから登録・ダウンロードが可能です。

ハナユメ

ハナユメ
ハナユメにはマイページ機能があり、サービスサイトの会員登録画面から登録が可能です。

みんなのウェディング

みんなのウェディング
みんなのウェディングにはマイページ機能があり、サービスサイトから登録が可能です。また以前はアプリも運営していましたが、今は配信を停止しているようです。

ウエディングパーク

ウェディングパーク
ウェディングパークにはマイページ機能があり、サービスサイトから登録が可能です(ウェディングパーク単体ではなくグループとしての会員登録)。また以前はアプリも運営していましたが、今は配信を停止しているようです。

プラコレ

プラコレ
プラコレはウェディング診断を完了するマイページが作られる仕様になっています。アプリもあります。

ウェディングニュース

ウェディングニュース
ウェディングニュースはアプリですね。

このようにマイページやアプリを運営しているところが多いです。他にもいろいろありますが、大きいブライダルサービスだとこの辺りですね。
 

アプリ・マイページは必要?

個人的な意見ですが結婚式場探しのサービスには必要ないと思っています。そういった機能やアプリの価値がないというよりは、それらの運営にかかるコストに対してリターンが見合わずマイナスになるのでやらないほうがいいと思います、という感じですね。
まずコストについてですが、アプリを開発するのとウェブサービスを開発するのには全く違うスキルが必要です。ウェブサービスだとRubyやPHPなどで構築することが多いかなと思いますが、アプリを開発する場合はswiftやJAVAを使うことが多いです。ものすごく簡単に例えると、同じブライダルの仕事でもプランナーとスタイリストは全然違う仕事だよって言うのと同じように、同じエンジニアの仕事でもウェブサービス開発とアプリ開発は全然違うよ、って感じです。
外注するにしても内製で開発するにしても、これまでウェブサービスを作ってきたエンジニアとは求められるスキルも経験も異なるので別の体制を構築する必要があります(両方ともできるエンジニアを採用しようとすると相当単価高くなります)。そうすると人件費や開発にかかる外注コストはウェブサービスの機能拡充する場合に比べてかなり高くなります。マイページの場合はそこまででもないですが、登録時に取得した個人情報の管理がかなり重要になるのでセキュリティ対策が必要になります。
次にリターンについてですが、アプリやマイページでユーザーを囲い込んだ場合のメリットはプッシュ通知やメルマガなどでユーザーに定期的に情報発信ができる、これまでクリップした会場やお気に入りの会場を見ることができる、会員限定の非公開コンテンツなどを活用してエンゲージメントを高めることができる、などがあります。
サービスのビジネスモデルにもよりますが、定期的に情報発信するほど長期間結婚式場は探さないし、これまで見た会場はCookieである程度なんとかなるし、コンテンツは公開したほうがSEO観点で強みが活きるし、と思うと「結婚式場探しの領域で、自社サービスから紹介すると成果報酬型で売上になる」というモデルのサービスの場合はあんまりリターンないんじゃないかなと思うわけです。
 

もしアプリやマイページを持つ強みを活かせるとしたら

コストは変わらないのでリターンをどこまで大きくできるかどうか次第と言えます。
例えば会員登録のフォームをできるだけ軽くしたりアプリへの導線を強化するなどしてウェブサービス利用を促す前にまずCVさせる、CV後のCRMをガチガチに構築してそこを事業の強みとすることで他社とは差別化して大きなリターンを獲得できるようになる、といった場合や、結婚式場探し後も利用ユーザーとコミュニケーションを取り続け、結婚式準備に必要のものの物販や式後の新生活に関連する商品のマーケティングに活用できるレベルで精緻なデータを取れているといった場合になると思います。
ゼクシィはリクルートの関連サービスがあるのでその辺のリクルートIDを活用したサービスのスライドや網羅的な囲い込みは上手だと思いますが、規模が大きすぎて他社はあまり参考にならないんじゃないかと思います。。
みんなのウェディングやウエディングパークがアプリの配信を停止したように、やっぱり開発・運営コストに対する適切なリターンを見込むのは難しいのかなと思いますが、どうなんでしょうかね。特に目的が明確になっていない場合はまずはウェブ完結型のサービスでいいような気がします。
 

ブライダルサービスのアプリ・マイページについてまとめ

ということで、簡単ですが所感をまとめました。特にブライダル業界で働いているとウェブサイトやアプリなどの開発についてよくわからないという方も多いと思いますが、サイト1つ作るにもけっこう色々と勉強していないとうまくいかなかったり活用できなかったり、相場より高くなってしまったりということもあります。今回はアプリとマイページという切り口から書いてみましたが、こういった付帯する知識を勉強して見るのも意外と面白いですと思います。
 
おわり
 

市川 貴之

この記事を書いた人
市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル業界で働く人のよりどころに」をビジョンに掲げ、ブライダルコンサルティング、ブライダル業界専門の転職支援サービスを運営しています。お仕事の依頼は「お問合せ」、転職のご相談は「ブライダル専門の転職相談」からお受けしております。

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