ブライダル業界の市場規模はいくら?関連市場も含めた算出結果まとめ

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ブライダル業界の市場規模_サムネイル

「ブライダル業界 市場規模」で検索すると様々なページでいろいろな情報が出てきます。すでにブライダル業界で働いていてマクロな動向をつかみたいとき、これから新規事業を立ち上げるから市場規模がどれくらいあるのか知りたいとき、外部の業界からブライダル業界への進出を検討しているとき、など、内外問わず多くの方が知りたいと考えるタイミングがあるのではないかと思います。ただ、結婚式に至るまでのどのフェーズを事業ドメインとするのか、結婚式のスタイルなどターゲットとなるユーザー像をどこまで細分化しているのかによって、その見立ては大きく変わってくるので、事業企画前により正確に知っておくことが必要です。そこで、今回の記事では「ブライダル業界の市場規模」について、様々な情報ソースをもとに関連市場全体と細分化した市場規模を算出してみました。

※数値はこの記事執筆時点(2018年10月)で得られた情報をベースにしています。

「ブライダル業界 市場規模」の検索からわかる市場規模感

◆ 2017年のブライダル関連市場規模は前年比98.9%の2兆4,990億円で縮小の見込、挙式披露宴・披露パーティ市場をはじめ関連市場すべてが縮小
2017年のブライダル関連市場規模(主要6分野)は、前年比98.9%の2兆4,990億円と、前年を下回るものとみる。ブライダル関連市場の過半数を構成する挙式披露宴・披露パーティ市場をはじめ、ジュエリー、新婚旅行などすべての分野において縮小が見込まれており、プラスに転じる要因が見当たらない状況にある。

出典:矢野経済研究所

 

平成27-28年のブライダル業界の業界規模(主要対象企業11社の売上高の合計)は2,888億円となっています。

出典:業界動向

 

日本のウェディング市場規模は約2.5兆円、2017年の婚姻組数は約60万7千組

出典:T&G経営方針

 

少子高齢化の影響は受けるものの、2025年も1兆円産業である見込み

出典:アイ・ケイ・ケイ

これらは記事執筆時点の「ブライダル業界 市場規模」の検索結果で上位表示されたサイトからの引用で、ソースが重複しているものは割愛しています。全体感を把握するのに多く用いられているのが矢野経済研究所のブライダル市場の関連レポート、より詳細なデータを把握するのによく用いられているのがゼクシィの結婚トレンド調査、この2つは様々なページの元データとして用いられていました。

さて、上記の引用からわかるようにブライダル業界の市場規模と言っても、そのとらえ方によって紹介されている規模がバラバラですが、正確に読み解いていくと以下のように定義することができると思います。

ブライダル業界の市場構造

構造としては、すべてを総まとめにした「ブライダル関連市場」が最上位の概念であり、その中に

  • 挙式披露宴・披露パーティ
  • 新婚家具
  • 新婚旅行
  • ブライダルジュエリー
  • 結納式・結納品
  • 結婚情報サービス

上記の6つ市場が含まれている、という理解でいいでしょう。先ほどの引用の中で出てきた数字では、「ブライダル関連市場」の市場規模が約2.5兆円、その中の「挙式披露宴・披露パーティ」の市場規模が約1兆3千億円程度と読めますね。では、これらの市場にはどういったものが含まれるのか、より細かく見ていきましょう。

 

ブライダル関連市場をより細かに定義する

挙式披露宴・披露パーティ市場

挙式披露宴・披露パーティの市場規模は、新郎新婦が結婚式場やプロデュース会社、スタジオなどに対して、結婚式を執り行うために支払う金額の総額で計算されます。結婚式と一言で言っても最近は様々なスタイルがあります。

  • 国内の結婚式場で行う一般的な挙式・披露宴
  • 海外や国内のリゾート地で行うリゾートウェディング
  • 1.5次会、二次会などカジュアルスタイルのウェディング
  • 衣装を着て写真だけまたは写真と会食を行うフォトウェディング
  • ウェディングプロデュース会社で行う自由なスタイルのウェディング

挙式披露宴・披露パーティの市場規模には、これらのスタイルの結婚式のすべての売上が含まれていると考えていいでしょう。また、結婚式は単一の商品ではなく、料理、飲料、衣装、引出物、映像、写真、ペーパーアイテム、司会、音響などたくさんのアイテムで構成されているので、より細かく見るのであればこれらのアイテムごとの市場規模の総和、とみることもできます。結婚式の売上は「施行組数×組単価」で計算できるので、それぞれのスタイルごとの売上をこの数式で計算すると市場規模の算出が可能です。

新婚家具市場

新婚家具の市場規模は、結婚後の新生活に必要な家具や家電などに支払う金額の総額で計算されます。新生活に必要な家具には、

  • カーテン、収納ボックス、布団などの寝具類、食器棚などの家具・インテリア
  • 照明器具、冷蔵庫、洗濯機、掃除機などの家電製品

などこの他にもたくさんあり、これらの家具のすべての売上が含まれていると考えていいでしょう。結婚家具の売上は「販売数量×販売数量」で計算できるので、厳密に試算するのであれば家具ごとの数量と平均単価を算出して総和で算出する必要がありますが、データをすべて集めるのは相当難しいので、「結婚組数×結婚後同居率×1組当たりの平均家具購入金額」くらいで算出するのが妥当ではないかと思います。

新婚旅行市場

新婚旅行の市場規模は、結婚前後に行く新婚旅行のために支払う金額の総額で計算されます(結婚式の実施有無とは関係ありません)。新婚旅行はパックプランで申し込む場合もすべて自分たちで手配する場合もありますが、ここで計算される市場規模には、これらのすべての売上が含まれていると考えていいでしょう。新婚旅行の売上は「結婚組数×新婚旅行実施率×平均単価」で計算できるので、そのデータを基に計算するといいでしょう(厳密に試算するのであれば渡航費、宿泊代、現地で使うお金、ハネムーン地域ごとの差、など考えることもできますが、総額のイメージをつかむ場合はそこまでは必要ないかと思います)。

ブライダルジュエリー

ブライダルジュエリーの市場規模は、結婚または婚約時に購入する婚約指輪・結婚指輪などのジュエリーの購入金額の総額で計算されます(こちらも、結婚式の実施有無とは関係ありません)。婚約指輪と結婚指輪の購入率は100%ではなく購入率にも大きな差があるので、「(婚約指輪の購入組数×婚約指輪平均単価)+(結婚指輪の購入組数×結婚指輪平均単価)+(その他ジュエリーの購入組数×その他ジュエリー平均単価)」で計算するといいでしょう。

結納式・結納品

結納式・結納品の市場規模は、結婚前に行われる結納式に支払う金額と結納品の金額の総額で計算されます(やはり、結婚式の実施有無とは関係ありません)。「(結婚組数×結納式実施率×単価)+(結婚組数×結納品購入率×単価)」で計算するといいでしょう。

結婚情報サービス

結婚情報サービスの市場規模は、結婚式場がゼクシィやみんなのウェディングなどの結婚情報サービスに支払う広告費のことです(だと思います、結婚相談所やマッチングアプリなどの市場だったらすみません、訂正しますので教えてください)。ここだけ売上計上主体と費用の支払い主体が違う(新郎新婦ではなく結婚式場が支払うお金)ので、他と同列に見ていいのかは個人的には疑問ですが、結婚式場が支払う広告宣伝費の総和が市場規模であると言えるでしょう

ブライダル関連市場の詳細

 

ブライダル関連市場ごとの市場規模

では次に、それぞれの市場規模を算出していきます(算出根拠としている情報ソースは各セクションで明示していますが、必ずしも正確かどうかの保証はできかねますのでその点はご了承ください、またデータソースは本記事執筆時点の情報を使っています)。

挙式披露宴・披露パーティ市場

1.一般的な挙式・披露宴

項目 数値 情報ソース
施行組数 33.6万組 婚姻組数:約60万8千組×披露宴実施率:55.3%

婚姻組数:ブライダル総研婚姻組数予測
披露宴実施率:ブライダル総研結婚総合意識調査2017

組単価 354.8万円 ブライダル総研結婚トレンド調査2017
市場規模 1兆1,900億円

2.挙式のみ

項目 数値 情報ソース
施行組数 6万組 婚姻組数:約60万8千組×挙式のみ実施率:9.9%

婚姻組数:ブライダル総研婚姻組数予測
挙式のみ実施率:ブライダル総研結婚総合意識調査2017

組単価 30万円 ハナユメの記事
市場規模 180億円

3.食事会、会食

項目 数値 情報ソース
施行組数 9.4万組 婚姻組数:約60万8千組×食事会実施率:15.5%

婚姻組数:ブライダル総研婚姻組数予測
挙式のみ実施率:ブライダル総研結婚総合意識調査2017

組単価 80万円 precious wedding
市場規模 752億円

4.写真撮影(フォトウェディング)

項目 数値 情報ソース
施行組数 2.6万組 婚姻組数:約60万8千組×写真撮影実施率:4.3%

婚姻組数:ブライダル総研婚姻組数予測
写真撮影の実施率:ブライダル総研結婚総合意識調査2017

組単価 24.1万円 ブライダル総研 海外ウエディング調査
市場規模 63億円

まとめ

  • 一般的な挙式・披露宴:1兆1,900億円
  • 挙式のみ:180億円
  • 食事会・会食:752億円
  • 写真撮影(フォトウェディング):63億円

合計すると、約1兆2,900億円、です。個人的には写真撮影(フォトウェディング)はもっとあるような気はしますが、客観的なデータをもとにするとこのような計算となりました。

新婚家具市場

項目 数値 情報ソース
新婚生活の購入組数 41.9万組 婚姻組数:約60万8千組×購入率:68.9%

婚姻組数:ブライダル総研婚姻組数予測
挙式のみ実施率:ブライダル総研新婚生活実態調査2017

1組当たり購入額 56.3万円 ブライダル総研新婚生活実態調査2017
市場規模 2,360億円

新婚旅行市場

項目 数値 情報ソース
新婚旅行組数 52.5万組 婚姻組数:約60万8千組×実施率:86.4%(行った、または行く予定)

婚姻組数:ブライダル総研婚姻組数予測
挙式のみ実施率:ゼクシィ結婚トレンド調査2017

平均旅行費用 63.6万円 ゼクシィ結婚トレンド調査2017
市場規模 3,340億円

ブライダルジュエリー

1.婚約記念品

項目 数値 情報ソース
婚約記念品購入組数 46.8万組 婚姻組数:約60万8千組×購入率:77%

婚姻組数:ブライダル総研婚姻組数予測
挙式のみ実施率:ゼクシィ結婚トレンド調査2017

婚約指輪平均費用 37.9万円 ゼクシィ結婚トレンド調査2017
市場規模 1,770億円

2.結婚指輪

項目 数値 情報ソース
結婚指輪購入組数 60.2万組 婚姻組数:約60万8千組×購入率:99%

婚姻組数:ブライダル総研婚姻組数予測
挙式のみ実施率:ゼクシィ結婚トレンド調査2017

結婚指輪平均費用 24.9万円 ゼクシィ結婚トレンド調査2017
市場規模 1,500億円

合計すると、3,270億円、となります。

結納式・結納品

1.結納式

項目 数値 情報ソース
結納式実施組数 7.3万組 婚姻組数:約60万8千組×結納式実施率:12%

婚姻組数:ブライダル総研婚姻組数予測
挙式のみ実施率:ゼクシィ結婚トレンド調査2017

結納式の平均費用 18.3万円 ゼクシィ結婚トレンド調査2017
市場規模 133億円

2.結納品

項目 数値 情報ソース
結納品があった組数 5.0万組 婚姻組数:約60万8千組×結納実施率:12%×結納品があった率:69%

婚姻組数:ブライダル総研婚姻組数予測
挙式のみ実施率:ゼクシィ結婚トレンド調査2017

結納品の平均費用 14.1万円 ゼクシィ結婚トレンド調査2017
市場規模 71億円

合計すると、204億円、となります。

結婚情報サービス

ゼクシィの売上が2016年3月期で536億円、体感値なのですが、全広告費用に占めるゼクシィの割合は約50%なので、逆算すると1,070億円程度と予想できます。

各市場規模の合計

ブライダル業界の市場規模予測まとめ

まとめると上記のようになります。この数字は各情報ソースから引いてきた数値をもとに積み上げた数字ですが、この記事の冒頭で矢野経済研究所が出している、2兆4,990億円と差が約7%となっています。実際に事業を企画するのであれば、これに地域毎の分布数値や経年推移などのデータも必要になるとは思いますが、ざっくりとどれくらいの規模なのかを知ることが目的であればだいたいの感じはつかめるのではないかと思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回の記事では、ネットで拾える情報をもとに市場規模の予測を立ててみました。精度は多少粗いと思いますが、桁数がずれていることはないと思うので、おおまかな感覚をつかむためには使えると思いますし、今回紹介していない領域の規模を試算したいときの参考にしていただければいいなと思います。

 

おわり

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