更新日 2018年10月17日

結婚式の料理・飲料の市場規模はいくらなのか?

ブライダル業界の料理・飲料の市場規模

今回の記事では、ブライダル業界における「料理・飲料 」の市場規模を算出しました。料理と飲料(業界では通称FB、Food & Beverageの頭文字)は結婚式の売上に占める割合が一番大きく、3割~4割を占めています。料理を外注している結婚式場はほとんどなく、結婚式場内のキッチンで婚礼料理を仕込みから提供まで行っていますが、飲料はどこかしらの業者から仕入れていることがほとんどでしょう。現状で結婚式場を運営している会社の場合、料理・飲料の市場規模を知りたいと思うシーンはあまりないかもしれませんが、例えばセントラルキッチン構想を持っていてこれから外部の会場も仲間に入れていきたい、またはお酒やソフトドリンクの卸でブライダルへの進出を検討している方などの参考になればと思います。

結婚式の料理・飲料とは?

結婚式において、料理飲料はメインのアイテムと言っても過言ではなく列席するゲストが結婚式で一番楽しみにしていることは料理、というアンケート結果があるほど非常に重要な要素です。婚礼料理はフレンチやイタリアン、和食、中華などのコース料理を中心に、ウェディングケーキ、デザートビュッフェなどのアイテムがあります。飲料はウェルカムドリンクとフリードリンク、シャンパンなどの乾杯酒を用意しているところが多いでしょう。
また、市場の位置づけでは、ブライダル関連市場>挙式披露宴・披露パーティ市場の中の一部、と言えるでしょう。
結婚式の料理・飲料市場の位置づけ

結婚式の料理・飲料の市場規模

市場規模の算出方法

まず結婚式の料理・飲料の市場規模の算出方法ですが、以下の数式で算出できます。
結婚式の料理・飲料の市場規模=婚礼実施組数×1婚礼当たりの料理・飲料にかかる費用
つまり

  • 婚礼実施組数
  • 1婚礼当たりの料理・飲料にかかる費用

この2点がわかれば算出可能となりますので、それぞれの数値を見てみましょう。

婚礼実施組数のデータ

2017年の婚姻組数 608,085組 出典:ブライダル総研
挙式・披露宴実施率 65.3% 出典:ブライダル総研 結婚総合意識調査2017

608,085×65.3%=397,079組
年間の結婚式実施組数は「397,079組」となります。

1婚礼当たりの料理・飲料にかかる費用のデータ

50万円未満 17.7%
50~100万円未満 18.1%
100~150万円未満 26.6%
150~200万円未満 22.3%
200~250万円未満 10.4%
250万円以上 5%
平均・万円 122.6万円

結婚式の料理と飲料の総額
出典:ゼクシィ結婚トレンド調査 2017
1婚礼当たりの料理・飲料にかかる費用は「122.6万円」となります。

結婚式の料理・飲料の市場規模は?

ここまでのデータをまとめると以下のようになります。

婚礼実施組数 397,079組
1婚礼当たりの料理・飲料にかかる費用 122.6万円

結婚式の料理と飲料の市場規模
結論は「約4,868億円」となります。
ちなみに、挙式披露宴・披露パーティ全体の市場規模は約1兆2,900億円程度と予想されているので、全体の約37%と非常に大きな規模となっています。各会場がどこから食材や飲料を仕入れているかまではわからないですが、ここの仕入れを抑えられるとかなり大きな市場規模でのシェア争い、ということになりそうですね。ちなみに、ここで算出した市場規模は、結婚式場がお客様に提供している価格の市場規模で、食材原価率を仮に20%程度とすると、仕入れにかかる市場規模は「974億円」となりますので、その点はご注意ください。今回の記事では全国計の規模を出していますが、出典元のデータでは最小で都道府県単位のデータも取得可能なので、進出を検討されている場合は同じロジックでより細分化された数値を出されるとよいかと思います。
また、別記事で結婚式の料理・飲料以外の市場についても分析した記事を参考で載せておきますので、興味あればご覧ください。

ブライダル業界の市場規模はいくら?関連市場も含めた算出結果まとめ


 

市場規模算出には使わなかった参考データ

最後に、今回の市場規模算出には使わなかったデータも載せておきます。ターゲットを絞った事業展開などを検討されている場合は参考にしてみてください。

1人あたりの料理+飲み物費用の合計

4千円未満 0.1%
4千~6千円未満 0.6%
6千~8千円未満 0.8%
8千~1万円未満 0.7%
1万~1万2千円未満 2.7%
1万2千~1万4千円未満 8%
1万4千~1万6千円未満 16%
1万6千~1万8千円未満 14.8%
1万8千~2万円未満 16.1%
2万~2万2千円未満 20%
2万2千~2万4千円未満 8.6%
2万4千~2万6千円未満 6.5%
2万6千~2万8千円未満 1.9%
2万8千~3万円未満 0.6%
3万円以上 2.7%
平均・千円 18.5千円

1人あたりの料理+飲み物費用の合計
出典:ゼクシィ結婚トレンド調査 2017
 

1人あたりの料理費用〔飲み物を除く〕

4千円未満 0.3%
4千~6千円未満 0.9%
6千~8千円未満 0.6%
8千~1万円未満 2%
1万~1万2千円未満 9.9%
1万2千~1万4千円未満 19.2%
1万4千~1万6千円未満 28.6%
1万6千~1万8千円未満 17.2%
1万8千~2万円未満 11.5%
2万~2万2千円未満 6.8%
2万2千円以上 3.1%
平均・千円 15.1千円

1人あたりの料理費用〔飲み物を除く〕
出典:ゼクシィ結婚トレンド調査 2017
 

1人あたりの飲み物費用

1千円未満 0.9%
1~2千円未満 3.3%
2~3千円未満 13.5%
3~4千円未満 34.2%
4~5千円未満 20.2%
5~6千円未満 20.1%
6千円以上 7.7%
平均・千円 3.9千円

1人あたりの飲み物費用
出典:ゼクシィ結婚トレンド調査 2017
 

まとめ

料理・飲料の市場規模を大きいと見るか小さいと見るかは、事業者の立場によって変わりそうですが、これだけの規模があり今後微減傾向は続くもののそれなりの規模は維持していきそう、ということを考えるとすでにある程度の規模感を持っていて攻めていく市場を探しているプレーヤーにとっては魅力的かもしれません。ただ、ブライダル業界の特徴として圧倒的なシェアを持ったガリバー企業が不在なので、この企業を押さえたら後はオセロのように続々と!という開拓営業の難易度は非常に高いです。そのため、これから新たに新規参入する場合は、結婚式場とのコネクションの開拓が一番のネックとなる可能性が高いと思います。
 
おわり

市川 貴之

この記事を書いた人
市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル業界で働く人のよりどころに」をビジョンに掲げ、ブライダルコンサルティング、ブライダル業界専門の転職支援サービスを運営しています。お仕事の依頼は「お問合せ」、転職のご相談は「ブライダル専門の転職相談」からお受けしております。

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