更新日 2020年05月18日

コロナ禍でのブライダル業界の今後の対応を考える

新型コロナウイルスの感染拡大で、経済は混乱し、顧客の消費動向も変化しました。各業界がその対応に追われています。ブライダル業界も例外ではなく、新郎新婦から日程変更やキャンセルの問合せ、各種変更手続きなど、この先の状況が分からない中でプランナーも新郎新婦も疲弊していっています。今回は、コロナ禍をどのように乗り越えるかということについて考えてみました。少しでも参考になれば嬉しいです。

新型コロナウイルスの影響

1月15日に第一感染者が確認されてから、3月には東京・大阪・北海道など爆発的に増加。現在は、緊急事態宣言も解除される自治体もあり収束に向かってはいますが、第2波、第3波が来るという専門家からの警告にまだまだ不安を感じます。

新郎新婦の状況

ハナユメの【5/13最新】新しい生活様式で結婚式の人数どうする?新型コロナウイルス関連情報で8・9・10月に結婚式予定の人への挙式決行調査(2020年4月28日時点)の独自調査結果が掲載されています。

8月施行 決行する10.7% 延期した39.0% キャンセルした13.4% 迷っている39.6%
9月施行 決行する22.2% 延期した23.6% キャンセルした11.6% 迷っている42.6%
10月施行 決行する25.6% 延期した19.1% キャンセルした10.6% 迷っている44.7%

結婚式を行うか否かを大きく左右する招待状送付時期は、8月施行の場合:6月送付(5月作成準備)、9月の場合:7月送付(6月作成準備)、10月の場合::8月送付(7月作成準備)となります。インターネット上の口コミでも、夏の結婚式を実施するか迷っているという投稿も多くなってきました。コロナが落着くまで延期したいが変更する日程が決められない、結婚後の子供のことなど考えて早めに結婚式はしたいが周りの目が気になるといったものでした。
また、日程変更した新郎新婦にも調査を行っています。日程変更した日程は、2020年10月~12月が33.8%と最も高く、続いて2021年1月~3月、2021年4月~6月となっています。2020年10月~12月に日程変応をしても、第2波、第3波の感染があったり、同じエリアでクラスターが発生すれば、再度日程変更をしたいということもあり得るでしょう。
 

今後予想される対応について

まだ開催を迷っている8月施行の39.6%、9月施行の42.6%の新郎新婦は、決行/延期/キャンセルどうするのか対応が必要になります。緊急事態宣言が解除された状況も変化してきました。会場としても対応方針も変える必要もあります。そういったことを鑑みて、今後の対応などを考えてみました。

結婚式場業「新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン」に沿って業務の見直しを行う

  • 施行当日のオペレーションを見直す
    公益社団法人日本ブライダル文化振興協会から、結婚式場業「新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン」が発表されています。このガイドラインに沿うと窓がなく、換気ができるのは入口だけといった披露宴会場やブライズルームは対応策が必要だと考えられます。空気清浄機でも効果は不明といわれているので、その場合は施行枠やオペレーションにも影響します。
  • 接客方法や内容を見直す
    オンラインでの接客など既に導入されていると思いますが、今後も感染防止対策に則った接客が求められますので、プランナーや会場毎の取組み施策を共有し、売上・CS・業務効率で高いパフィーマンスを上げるノウハウを集約し、浸透させることが必要でしょう。

施行を控える新郎新婦への対応

  • 対応担当者を明確にする
    新規/打合せとチームが分かれている場合は、相談をするタイミングと相談内容(実施する/延期する/キャンセルする/迷っている)で対応担当者が変わることが考えられます。業務に偏りが出ない/対応漏れを防ぐ為、割振りする必要があるでしょう。そして、相談内容で注意するのは、迷っている新郎新婦への対応です。もし、実施するとなった場合の打合せスケジュールや打合せ方法、打合せ途中での延期する/キャンセルするとなった場合など、現時点での方針をケース別に説明する必要があります。
  • 対応方法と内容の質を統一する
    通常の顧客対応とは全く違う対応となる為、これまでの経験値で対応は変わってしまいます。利⼰的な発言などで信頼感を損ない、違う問題に飛び火するということにもなり兼ねません。既に行っていると思いますが、会場の方針やトークスクリプトなどのマニュアル、時間が許すのであればロープレも必要かもしれません。また、国や自治体からの要請内容/業種ごとのガイドライン/会場の方針を理解し、プランナー1人1人が明確に伝えらえるようにならなければいけません。
  • 結婚式をすると決めた新郎新婦への打合せ
    既に、オンライン接客や打合せ回数/打合せ時間の見直し、結婚式場業「新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン」の説明や会場の方針を説明されていると思います。打合せ中は大幅な人数変更などもあると思います。特に既に打合せが始まっており日程変更をする場合は、衣裳/各スタッフ(司会やヘアメイク等)も日程変更が花王なのかを確認する必要があります。プランナーと支配人・リーダーの間、プランナーと他セクション間の報連相がこれまで以上に必要でしょう。

施行当日の対応

 

コロナ禍での今後の対応を考えてみたまとめ

一旦新型コロナウィルスの収束が見込めたとしても、第2波、第3波の可能性が否めないという見解がある限り、新郎新婦の動向はこれまでと変わります。会場として集客から施行まで、全てのフェーズで見直しを行い、長期戦に備えることが大切だと感じました。また、会場に関わるスタッフから感染者を出さないことで、初めて営業活動を行うことができます。働く環境の安全が確保も、スタッフ一丸となってコロナ禍を乗越える大切な1つだと感じました。少しでも参考になれば幸いです。
 
おわり
 

市川 貴之

この記事を書いた人
市川 貴之

株式会社アナロジー代表。「ブライダル業界で働く人のよりどころに」をビジョンに掲げ、ブライダルコンサルティング、ブライダル業界専門の転職支援サービスを運営しています。お仕事の依頼は「お問合せ」、転職のご相談は「ブライダル専門の転職相談」からお受けしております。

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